コムクドリとは?ムクドリとの違いなどを解説

みなさん、「コムクドリ」という鳥はご存知ですか。「コ」ムクドリという名前から、ムクドリの種類なのかなと思ったりします。実際にコムクドリはムクドリの種類の一つなのですが、その生態や外見には大きな違いがあります。

そこで今回の記事では、コムクドリとはいったいどんな鳥なのかを詳しく解説。ムクドリとの違いと合わせてご紹介していくので、気になる方はチェックしてみてください。

コムクドリってどんな鳥?

まずはコムクドリについて詳しくご紹介していきましょう。コムクドリとは全長が19cmくらいの鳥で、スズメ目ムクドリ科に分類されています。ムクドリ科つくことからも、名前の通りムクドリの仲間であることがわかります。

ムクドリの大きさは大体19cm。オスは頭から胸にかけて、淡いクリーム色をしています。また頬から耳あたりまでに赤茶色の斑点があり、背中や肩、翼の根本部分は黒い色をしています。翼の先や尻尾は光沢のある紫掛かった黒。それからお腹から下の部分はくすんだ感じのクリーム色をしています。一方メスは、頭から胸にかけて灰褐色をしていて、頬の斑点はありません。

コムクドリはどこにいる?

コムクドリは日本列島で繁殖する渡り鳥で、春から秋にかけて主に北海道から本州に飛来します。暖かい時期に飛来することから、日本では夏鳥とも呼ばれています。逆に冬の寒い時期になると、日本を離れて南のフィリピンやボルネオ島に渡っていきます。この渡りの時期になると、沖縄などの南のほうでも姿をみることができます。

特に日本で目撃されるのは、秋の渡りのシーズン。冬に向けて南下を始める時期に、群れをなして飛ぶ姿が見られます。特に面白いのが、ムクドリと一緒になって飛んでいるところ。コムクドリもムクドリも群れで飛ぶ姿を見ますが、コムクドリの群れは少数になるとムクドリに混じって飛ぶことがよくあります。

コムクドリをよくみる場所としては、平地や山地の開けた林の中。また林があるところであれば、人里近くでも見ることができます。

コムクドリは桜好き

コムクドリは、日本では別名で「桜鳥」とも呼ばれています。この理由は、見た目ではなくその生態が関係しています。コムクドリは柔らかい木の実が好物で、特に桜の木が好み。桜の木にとまってその実を食べる姿がよく見られることから、日本では親しみをこめて桜鳥と呼ばれています。

コムクドリとムクドリの違い

それでは次に、コムクドリとムクドリの違いを見ていきましょう。まず簡単な違いとしては、名前に「コ」がつくかつかないかですね。ほかにもさまざまな違いがあるので、一つひとつ見ていきましょう。

ムクドリとの違い①「見た目」

コムクドリとムクドリの違いでは、見た目の違いもあります。まずムクドリに「コ」と着くように、コムクドリはムクドリよりも少し小さめです。コムクドリが19cmなのに対して、ムクドリは24cmくらいもあります。

またコムクドリのクチバシと脚は黒いのに対して、ムクドリは黄色やオレンジに近い色をしています。そのほか色の違いでは、コムクドリの頭がクリーム色なのに対して、ムクドリは黒い色をしています。

コムクドリはムクドリ科の鳥ではありますが、見た目にこうした大きな違いがあるのが特徴。コムクドリとムクドリを並べても、一瞬では同じ種類だとはわかりにくいほどの違いです。

ムクドリとの違い②「生態」

コムクドリがムクドリと違うところでは、その生態もあります。コムクドリは主に暖かい時期に訪れる渡り鳥ですが、ムクドリは一年中日本にいます。コムクドリがムクドリに混じって飛んでいることもありますが、それはたまたまムクドリと遭遇しただけで、一年中一緒にいるわけではないのです。

またコムクドリは林が主な生息地ですが、ムクドリは街中や繁華街でもよく見かけます。コムクドリは世界中の暖かいところで生きているのに対し、ムクドリは日本の環境に慣れているところがあります。

コムクドリの繁殖期は、主にキツツキが穴を空けたあとや、家の屋根の隙間に巣を作ります。産卵期が5月から7月で、4個から6個の卵を産んで育てます。一方のムクドリは、木の穴や屋根の隙間、軒先などのさまざまなところに巣を作ります。産卵期は3月から7月と長く、卵を有無数も4個から9個とコムクドリよりも多くなっています。

コムクドリは渡り鳥のため、そこまで大きな群れは作らないのが特徴。その数も数羽から十数羽と比較的小規模です。一方ムクドリは、一年に大量に繁殖するため群れの規模も絶大。その数は、大規模なものだと数千から数万にも上ります。

ムクドリとの違い③「食べ物」

コムクドリは林の中の木の上で生活することが多く、食べるものも木の実やクモ、ミノムシなどの木の上で採れるものを多く食べます。ですがムクドリは地面に降りて、ミミズやバッタなどの虫を採って食べることが多いです。またムクドリは雑食性のため、コムクドリのように木の実を食べる姿もたびたび目撃されています。

ムクドリとの違い④「鳴き声」

コムクドリの鳴き声は、「キュルキュル」「ギュル ギー」など。またさえずりは「チチチ」「ピーキュル」など。総じて鳴き声は高く、明るい声と濁った声を織り交ぜながら早口で鳴きます。一方のムクドリは、「ギャーギャー」「ギュルギュル」「ミチミチ」など。コムクドリと比べると、鳴き声は低く感じます。

ムクドリとの違い④「扱い」

コムクドリは「桜鳥」とも呼ばれているように、日本では親しまれています。また春や夏の訪れを感じさせてくれる鳥としても有名です。一方のムクドリは、害鳥として扱われることもあります。その理由は、都市部に適応したムクドリたちが大量繁殖し、大群をなして空を飛ぶ姿がたびたび目撃されるからです。また大群の出す騒音被害や糞害が、たびたび問題になっています。

ほかにもいる「ムクドリ」の仲間

コムクドリのほかにも、「ムクドリ」とつく仲間がいます。たとえば「ギンムクドリ」や「カラムクドリ」などです。どれも「ムクドリ」という名前がつきますが、見た目や生態に大きな違いがあります。

害鳥ではない「コ」ムクドリ

日本では、ムクドリと聞くと害鳥というイメージが強くなっています。ニュース番組などで、住宅地に群がるムクドリが頻繁に映し出されるからでしょう。大群となったムクドリの鳴き声は騒音ですし、糞害は見た目に悪いだけではなく衛生面もよくありません。糞から発せられる雑菌や、落ちた羽についたダニなどで健康被害などが報告されています。

そんななにかと厄介なムクドリですが、「コ」ムクドリは害鳥ではありません。先述のように、渡り鳥のため大群で群を作ることはありません。街中よりも林を好む傾向があるため、都会ではあまり見かけない鳥です。また桜鳥と言われるように、春の訪れを感じる可愛らしい鳥でもありますし、同じムクドリでも、ムクドリとの見た目や生態も大きく違います。

またムクドリはムクドリで、今は害鳥扱いされていますが、昔は益鳥とされ重宝されていました。これはムクドリが木を降りて捕食するという生態に関係していて、田んぼや畑などの農作物に着く害虫を食べてくれていたからです。ですが都市化などによる生態系でこうした捕食地がなくなり、街中にでてきて群れてしまうという現象に繋がっています。こうしてみると、ムクドリもなんだかかわいそうな鳥に思えてきますね。

まとめ

コムクドリは渡り鳥で、ムクドリの仲間ということがよくわかったかと思います。またムクドリとの違いは生態と見た目です。春になったら桜の木にとまっているかもしれないので、確かめてみるといいかもしれません。

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