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スズメのヒナが道端に落ちていたら拾っちゃだめ?野鳥を見つけたときの対処法

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丸くてかわいいスズメ。庭の木や電柱に停まっているのをよく見かけます。朝になると「チュンチュン」と鳴き声が聞こえてくるなど、みなさんも馴染みの深い鳥がスズメではないでしょうか。

そんなスズメのヒナが、突然上から落ちてきたらびっくりしますよね。かわいそうなスズメのヒナが、道端に落ちている。そんなときは思わず拾って、助けてあげたいものです。けれどもネットで調べると、「スズメのヒナは拾わないで!」という記事を多く見かけます。「かわいそうなのにほっとくの?」と疑問に思う方も多いはず。そこで今回の記事では、なぜスズメのヒナを拾っちゃいけないのかをご紹介。またかわいそうなヒナを見つけてしまったときの、対処法も合わせて紹介していきます。

どうしてヒナを拾っちゃだめなの?

最初の疑問、どうしてスズメのヒナを拾っちゃだめだと言われているのか。これについてご説明していきましょう。

まずスズメのヒナというのは、年がら年中そこいらにいるものではありません。スズメの繁殖期である3月〜9月に、卵が孵化して生まれます。そしてこの繁殖期に生まれたスズメのヒナは、段階を経て巣立っていくわけです。

人がスズメのヒナを目撃するのも、繁殖期であるこの時期。大体は巣から誤って落ちてしまい、戻れずに道端で動けなくなっている。そう思い込むのが人なのですが、実はこれが間違い。実は地上に落ちてしまったヒナのほとんどが、巣立ちの準備をしているのです。

スズメのヒナが落ちるのは巣立ちの練習

巣立ちの準備とは、主に空を飛ぶ訓練やエサを取る練習です。巣立って一人でも暮らしていけるようにと、さまざまな練習をしながら成長しているわけです。人が初めて自転車に乗ったとき、うまく乗れずに転ぶことはよくあること。これはスズメなどの野鳥も同じで、鳥だからといって生まれてすぐに空を自由に飛べるわけではないのです。スズメのヒナも何度か失敗を経て、立派に巣立っていくわけですね。

そんな練習の最中に遭遇した人間が、「スズメのヒナが落ちてきた!」といって心配するのはお門違い。弱っていると勘違いして拾われても、ヒナにとってはいい迷惑です。また親鳥についても迷惑。せっかく飛ぶ練習をしていた子供が人に連れ去られるのはたまったものではありません。

ヒナの近くには必ず親鳥がいる

道端でひとり弱って鳴いている、一見かわいそうなヒナ。ですがスズメのヒナが空を飛ぶ練習をしているときは、必ず近くに親鳥がいます。この近くとはヒナのすぐ隣というわけではなく、例えば近くの木の上や電信柱の上など。だから人は親鳥には気づきませんが、親鳥はしっかりと子供を見守っています。

そんな親鳥からしたら、いきなり近づいてきた人間が我が子を拾い上げ連れ去るというのはびっくり。外敵がヒナを食べてしまう、傷つけると思うことでしょう。人間に例えると、公園で自転車の練習をしていた子供が転んだところを、心配した知らない人が誘拐していくようなものです。本人は善意かもしれませんが、親にすれば重大事件といえるでしょう。スズメは人語を話せない分、誤解を解く方法もありません。

人間の匂いはストレスになる

スズメに限らず、野生の鳥や動物は人間の匂いを嫌います。野生にはない匂いなので、ストレスを感じてしまうようです。

またよく言われるのが、「親は人間に触られた子供の世話をしなくなる」というもの。スズメなどの野鳥や野生動物は、自分の子供を匂いで判別しています。その大事な匂いに人間のものが混じっていると、親鳥は自分の子だと判断できずに育児放棄をしてしまうのです。

保護のつもりでヒナを連れ帰って育てる。これは善意だとは思いますが、いざヒナを野生に帰そうとしたときに、帰れなく危険があるということです。

野鳥の飼育は法律違反

スズメのヒナを拾い上げるのは、スズメにとってはいい迷惑。そうご説明してきましたが、実は人間側にもメリットはありません。拾ったヒナを保護して一緒に生活するのは、癒されるかもしれません。そういった面では一時的には楽しいかもしれませんが、実は野鳥の飼育は法律で禁止されています。

日本には「鳥獣保護管理法」というものがあり、スズメなどの野鳥や野生動物を飼ってはいけないと国で定められています。これは保護目的に拾ったヒナにも適応されるので、最悪法律違反ということにもなりかねません。そうすると1年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられることになります。善意の結果が前科者になるとは、とても洒落になりませんよね。

ヒナを見つけたらぐっと我慢

法律的な観点から見ても、スズメのヒナは拾わないことがベスト。触らぬ神に祟りなしではありませんが、野生は野生のままそっとしておくことが大事です。近くに親鳥がいない、ずっと放置されている。そう見えても、親鳥とヒナはコミュニケーションをとっています。とくにヒナがピイピイと鳴いているといったときは、親鳥と会話をしている可能性大です。寂しくて鳴いている、困って鳴いているわけではないので構わないようにしましょう。

とはいえ、どうしても心配なとき

こんな人は稀かとは思いますが、ヒナドリを数時間観察しているけど変化がない。また道のど真ん中にいて、車に引かれないか心配。そう思う方もいるでしょう。野良猫が多い場所だったりすると、余計に心配してしまいます。そんなどうしてもというとき、見過ごせないときの対処方法をご紹介します。

ヒナを移動させる

まず、ヒナがいる場所に危険がある場合。この場合は、ヒナを拾い上げて近くの木の枝にあげます。このときできれば触らないようにして、ハンカチや服の裾で包むようにしてあげてください。人間の匂いが着くという懸念もありますが、スズメのヒナなどの野鳥には多くのダニがついているためです。触ると人の健康にもよくないので、注意しましょう。このときのポイントは、落ちていた場所の近くの木にとまらせること。これは近くで見守っているはずの親鳥が、自分の子供を見失わないためです。

ヒナを保護する

親鳥が迎えに来ない、どう見ても衰弱している。そんなときは最悪、人が保護することもできます。ただしこれはあくまで保護で、状態が回復したり、巣立ちになったら自然に帰さないといけません。成長したスズメをそのまま飼い続けるのは、先述の通り法律違反になります。

また簡単に保護といっても、その内容は大変です。親鳥が面倒を見れない分、保護した人が親鳥の代わりをしなくてはいけません。例えば数時間おきにエサをやったり、飛ぶ練習をさせたり。ペットの犬や猫を飼うのとは、育て方も大きく違います。

孵化から間もないヒナであれば、お湯でふやかしたドックフードなどを与えます。ですが大きくなり巣立ちが近づくと、自然にある食べ物を与えなければいけません。例えば虫やミミズなど。またこれらを自分で捕って食べられるように、訓練もしないといけません。こうした訓練をしないまま自然に返すと、自分で餌が捕れずに生きていけなくなってしまいます。

野生の虫は生きているため、狩の練習のためにはミミズなどの虫を生きたまま家に入れなければなりません。スズメのヒナが上手く食べられなければ、家の中に生きた虫が放たれてしまうことにもなります。野生に戻っても暮らしていけるまで、毎食生きた虫を与えて家に放たれるリスクを負う必要があると言えます。つまりスズメのヒナの可愛い見た目に癒されるだけではなく、グロテスクな見た目の虫とも付き合わなければならないリスクも同時に発生します。

スズメのヒナを保護するということは、親鳥の代わりになるということをしっかりと認識することが大切。それができなければ、無闇に保護はしないようにしてください。


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