レンジフードの取り付け方と気を付けてほしい点について解説!
「レンジフードの汚れが落ちない…」や、「掃除しやすいレンジフードを使いたい…」と思ったことはありませんか?
実は、レンジフードは自分で交換することができます。
自分で交換すれば、かかる費用は本体価格+部品代です。
つまり、工事費用を節約することができます。
「じゃあ、自分で交換してみよう!」と思ったかもしれませんが、ある程度の知識がないとレンジフードを選ぶこともできません。
レンジフードを取り付ける前に確認することは、現在設置されているレンジフードの種類です。
現在と同じタイプなら、自分で交換できるかもしれません。
この記事では、レンジフードの取り付け方と注意点について簡単に解説しています。
レンジフードについて
レンジフードはキッチンで調理する時に、煙や油を集めて排気することで壁や天井が汚れないようにする役割があります。
レンジフードは主に3種類あり、中の換気扇も3種類あります。
それぞれ特徴があり、設置できるキッチンも違います。
まずは、フードの種類から解説していきます。
フードの種類
フードは主に3種類あります。
フードの種類によって、使えるファンが異なります。
ブーツ型
一般的に多く設置されているのがブーツ型です。
【ブーツ型の特徴】
- 匂いや煙を集めやすい
- フードだけを後付けすることもできる
- フィルターが付いていて掃除が面倒
【ファンの種類】
- プロペラファン
- シロッコファン
換気扇がプロペラファンの場合は、設置できるレンジフードはブーツ型になります。
スリム型
最近多く設置されているのがスリム型です。
【スリム型の特徴】
- デザインが良い
- 掃除がしやすい
- 汚れが付きにくい
- 便利な機能がある
【ファンの種類】
- シロッコファン
見た目が良く、便利な機能も付いていて人気があります。
スリム型にはシロッコファンしか使えません。
フラット型
高さに余裕がない場合に設置されるのがフラット型です。
【フラット型の特徴】
- 縦の長さが短いため、天井が低くても設置できる
- フィルターとファンの掃除が面倒
- 上を向きながらになるので、掃除しづらい
【ファンの種類】
- ターボファン
- シロッコファン
他のフードが設置できない場合は、フラット型を選びます。
続けて、ファン(換気扇の種類)について解説します。
ファンの種類
ファンも3種類あり、それぞれ特徴があります。
基本的に設置する建物や設置場所で決まります。
プロペラファン
屋外に面した壁に穴を開け、直接取り付けることで排気します。
【プロペラファンの特徴】
- 風量が大きい
- 本体価格が安い
- 外の風の影響を受けやすい
戸建てに多く使われています。
シロッコファン
ダクトと呼ばれる排気管を通して排気します。
【シロッコファンの特徴】
- 音が小さい
- 風量が少し弱い
- 排気量が安定している
設置場所を自由に決めることができるため、マンションなどで使われています。
ターボファン
フードがフラット型の場合のみ使われます。
【ターボファンの特徴】
プロペラとシロッコの中間の性能です。
現在設置されているレンジフードの型番などから、どの種類なのか確認しておきましょう。
自分で交換したい場合は、新しいレンジフードも同じタイプを選びます。
レンジフードの取り付け方
事前準備として、コンロが汚れないようにカバーをしましょう。
また、交換する時に手が汚れるので手袋をすると良いです。
それではレンジフードを外していきます。
基本的にネジで固定されているので、外すのは簡単です。
次に取り付け方について解説します。
現在設置されている物と同じタイプを選ぶ場合は、レンジフードのサイズを確認します。
レンジフードの横幅は、60cm・75cm・90cmの3種類あります。
現在ですと、ブーツ型からの交換が多いと思われます。
初めて設置する場合、ブーツ型からスリム型へ変更する場合は、きちんと設置できるようにサイズを合わせてください。
排気方向を決めて本体を準備する
ここからはプロペラファンと、シロッコファンの場合に分けて説明していきます。
シロッコファンの方が必要な作業が多いです。
まずは排気する方向を決めて、レンジフード本体を準備します。
プロペラファン
プロペラファンの位置に合わせてフードに穴を空けます。
フードには穴を空けやすい工夫がしてありますが、合わない場合は自分で調整します。
シロッコファン
シロッコファンは排気する向きが決まっています。
排気接続口がある方向に合わせて、シロッコファンを選ぶと設置しやすいです。
ダクトが曲げづらい場合は、排気を逆に出してから大きく曲げて接続する方法もあります。
排気用の部品の準備
レンジフードを取り付ける時に必要な部品を用意します。
作業しやすい位置に準備しましょう。
基本的にネジで固定するので、ドライバーを使います。
シロッコファンの場合は、ダクトを繋げるためのアルミテープが必要です。
本体の取り付け
レンジフード本体の取り付け位置が決まったら、ネジで固定します。
新たにネジ穴を空ける場合は、インパクトドライバーがあると簡単です。
同じタイプのレンジフードを取り付ける場合は、特に加工することなく設置できると思います。
ダクトと排気用部品の接続
シロッコファンの場合はダクトの接続が必要です。
空気が漏れないように、しっかりとアルミテープを貼ります。
ダクトが曲がり過ぎないように注意しましょう。
コンセントを差し込む
レンジフード本体とダクトの接続が終わったら、動作を確認します。
念のためブレーカーを落としてから、電源プラグをコンセントに差し込みます。
問題なく動作するようなら仕上げに進みます。
組み立てて完成
最後に、残りの付属品を取り付ければ完成です。
もしフードの大きさが足りない場合は、幕板と呼ばれる板で空いているスペースを埋めます。
ここまでが自分でレンジフードを取り付ける方法ですが、注意点もいくつかあります。
レンジフードの取り付けにおける注意点
レンジフードの取り付けは『自分でできる場合』と、『できない場合』に分けられます。
コンセントに電源プラグを差し込んであるタイプは自分で交換できます。
しかし、直接本体に電源を繋いである物や、配線工事が必要なものは『電気工事士』の資格がないと交換できません。
その上で、自分で交換できる場合の注意点も解説します。
自分で取り付けようとしている方への注意点
レンジフードを取り付ける時は、下記に注意してください。
- 資格が必要なことがある
- ケガの恐れがある
- 知識不足で設置が不十分
- レンジフードや壁、コンロなどの破損
- 本体が重い
レンジフードは設置する高さが、コンロから約80〜100cmと決まっています。
また、レンジフードの種類によって高さが変わるので、選ぶ際には注意が必要です。
その他のレンジフードの注意点
取り付け方以外でも。レンジフードには注意点があります。主な点を以下に挙げてみました。
- スリム型は手入れがしやすいけれども値段が高め
- スリム型やフラット型はシロッコファンしか設置できない
- プロペラファンは外気の影響を受けやすいので、強風の日は換気量が減る
- スリム型は掃除が大変
レンジフードの交換時期と費用
換気扇とレンジフードは、いつまでも使い続けることはできません。一般的には耐用年数は10~15年と言われています。
したがって、10年を目安に交換すると安心です。多くのメーカーでは、換気扇は15年、レンジフードは10年が一般的になっているからです。因みにレンジフードは、メーカーによって、標準使用期間10年と設定されています。
この標準使用期間とは、普通の家庭環境においてということです。しかし、レンジフードを使用する頻度にもよります。
仮に使用してから10年たっていないのに、不具合が生じることはあります。例えば、以下の不具合が考えられます。
- 異音
- 吸い込み力が減少
- 動かない
このような症状画見られた場合は、交換を検討しましょう。
交換費用
交換費用の相場は以下です。
- 換気扇の場合:5000円から8万円くらい
- レンジフードの場合:16~25万円くらい
但し、業者によっても異なるので、いろいろなところで見積を出しましょう。
レンジフードの取り付けはプロにお願いしましょう
ここまでレンジフードの取り付けについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
現在設置されている物と同じタイプなら、自分で交換できる場合が多いです。
しかし、「掃除が簡単で、便利な機能が多いスリム型に変更したい!」と思う方もいらっしゃるでしょう。
違うタイプのレンジフードに変更する場合は、注意が必要です。
今使っているのがシロッコファンの場合は、フードのサイズを調整すれば自分でできるかもしれません。
プロペラファンから変更する場合は、壁の穴を埋めたりする工事が必要になります。
よくわからない場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
安全に取付がしたいなら……
最近のレンジフードは便利な機能がたくさんあります。
【便利な機能】
- フィルターレス
- 自動洗浄
- タイマー
- コンロ連動
- 24時間換気
特に便利なのは、掃除を簡単にしてくれる機能です。
換気扇周りの油汚れは落とすのが大変だからです。
では、「欲しい機能が付いているレンジフードに交換できるのか?」という疑問が生まれます。
自分で調べて本体を購入し、交換作業をするのはとても大変です。
専門業者に頼めば、違うタイプのレンジフードでも設置することができます。
気になる機能があるなら、一度相談してみてはいかがでしょうか?
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