ツバメの巣は縁起がいい?幸運の象徴といわれる理由を解説

毎年春ごろに日本にやってくる渡り鳥のツバメ。5月くらいになると、街のあちこちに巣ができ、空を飛び回る姿を目撃します。この記事を読んでいる方の中にも、家の軒先や玄関の庇などに、巣を作られた経験のある人も多いのではないでしょうか。

そんなお馴染みのツバメですが、「ツバメの巣は縁起がいい」と聞いたことがある方も中にはいるのではないでしょうか。

  • ツバメの巣ができた家には、幸運が訪れる
  • 巣ができた年には、病気にならないor火事にならない
  • ツバメは衰えている家には巣を作らない

などなど、上記のような話を聞いたことがある方も多いはず。こうした言い伝えからも、ツバメは幸せを運んでくる鳥としても有名になっています。

そこで今回の記事では、ツバメの巣と縁起についてのお話をご紹介。どうしてツバメの巣ができると縁起がいいのか、その理由・由来についてお話していきます。

ツバメはどうして人家に巣を作る?

まずはそもそものお話。どうしてツバメは人家に巣を作るのか。というところ。ツバメも野生動物なので、人を警戒してもよさそう…ですが、実はあえて人の目に着くところに巣を作る習性があるのです。

というのも、ツバメというのは「天敵のいない安全な場所に巣を作る」習性があります。この天敵というのは、カラスや野良猫など。こうした天敵に襲われない最適な場所というのが、人の出入りのある場所というわけですね。

人家に巣を作れば、カラスは人を警戒してツバメの巣には寄ってきません。また野良猫も、人家にできた巣には近づきにくいものです。

加えて人はツバメの巣ができたら、暖かく見守ってくれるものです。こうした天敵がきたら追い払ってくれるので、人間はツバメにとってのボディーガードのような役割を果たしてくれます。

ツバメが縁起がいいと言われる理由

ツバメが人の目につくところ巣を作る理由は、上記の通り。天敵から巣やヒナを守るために、人家などに巣を作ります。ではつぎが本題。そのツバメが縁起がいいと言われる理由です。

ツバメは環境の良い場所に巣を作る

ツバメは、同じ家でもより環境の良い家に巣を作る習性があります。たとえば湿気が少ない、建物が頑丈など。また巣を壊さないような穏やかな人の住む家を選んで巣を作ります。

こうしたよい環境の家というのは、そもそも周りと比べても家庭内が円満だったり、幸せな空気があります。なのでツバメが来る家というのは、そもそも幸福だということ。それがツバメと幸運が結びついた理由の一つと考えられています。

ツバメは鬼門を避けて巣を作る

ツバメは鬼門にあたる家や場所に巣を作らないとされています。この鬼門というのは風水などでも有名で、災いの起こる場所と言われています。

理由はわからないのですが、鬼門に当たる場所にはツバメの巣を見かけることがないとのこと。このためツバメあ鬼門に巣を作らないので、ツバメの巣のある場所は鬼門ではないと認識されてきました。鬼門ではないので災いが起こらないということから、逆にツバメの巣があると幸福が訪れる場所と考えられてきたようです。

ツバメは害虫を食べる

ツバメの主食は主に昆虫で、小さな虫を食べて生きています。なかでもエサとなることの多い虫は、蚊やハエなど。ツバメの巣ができると、親鳥はヒナにエサを与えるため、たくさんの蚊やハエを捕まえるようになります。その数は膨大で、1日に300回以上になることもあります。

この主食である蚊やハエというのは、人間にとっての害虫です。こうした害虫をたくさんとって食べてくれるのは、人間にとってはありがたいこと。ツバメの巣ができると害虫がいなくなるので、ツバメは幸福をもたらすと言われる理由の一つになっています。

ツバメは自然災害を察知する

ツバメが幸運の象徴と言われる理由の一つに、巣ができた場所は自然災害に合わないというものがあります。これは動物の生存本能に関係していて、ツバメは自然災害を察知する能力が人間よりも高くなっています。

せっかく作った巣やヒナが災害で死んでしまうと、子孫を残すことができません。そのためツバメは自然災害に遭わない、遭う確率の少ない場所に巣を作るとされています。このためツバメの巣がある場所には災害が来ないので、安全や幸福の象徴と結びつけられてきました。

ツバメが来る家は清潔になる

ツバメが人家に巣を作る場合、その場所は主に玄関まわり。玄関の庇や玄関に近い場所の軒先です。これは先述の通り、人の目に着く場所に巣を作る本能があるからです。そしてツバメの巣がこうした玄関周りにできると、その家の玄関周りが綺麗になるといわれています。

というよりも、ツバメの巣ができるとその下はフンまみれになります。ツバメのヒナや親鳥がしたフンが、そのまま巣の下に落ちるからです。鳥は人間などの動物と違って、食べたものを体の中に溜め込むことができません。なので巣ができた場所には大量のフンが落ちることになります。

多くの人はこの巣の下のフンを放置することはありません。人の出入りの多い玄関なので、綺麗に保つようになります。こうしてツバメがきっかけで掃除の回数も多くなり、結果として玄関周りが清潔に保たれるというわけです。

玄関周りは風水などでも、幸福の出入り口とされています。玄関が綺麗だとより多くの幸福が訪れるということで、ツバメもまた幸福の象徴として結びつきました。

ツバメが運んでくる幸福

ツバメがくると縁起がいい。そう言われる理由は、様々あることがわかりました。ではつぎに、ツバメが運んでくる幸福の中身についてご紹介していきましょう。

ツバメは野生動物なので、実際に幸福を運んでやってくるわけでも、福を与えたい人のところに巣を作るわけでもありません。ですがツバメがくることによってもたらされる様々な現象を、人々が解釈して幸福の象徴として親しんできたことがわかります。

その年は無病息災になる

ツバメがくると、その年は無病息災になると言われています。これは先述の縁起でもご紹介した「ツバメは害虫を食べる」と「ツバメは自然災害を察知する」「ツバメが来る家は清潔になる」が関係しています。

ツバメの巣ができると、害虫が減り家の周りが綺麗になります。害虫は病気を運んでくるものでもありますし、不潔は病気の蔓延に繋がります。このことからツバメがくると病気が減るので、「無病」なるということに。またツバメは自然災害のないところに巣を作るので、「息災」ということ。こうしてツバメが無病息災をもたらす鳥と考えられてきました。

子宝に恵まれる

ツバメはたくさん卵を産む鳥で、その数は多いと7個になることも。また多いと年に2回も繁殖するので、子沢山の象徴とされてきました。こうしたことから燕の巣ができた家には、子宝のご利益があると考えられています。

地域によっては、なかなか子宝に恵まれない家にツバメの巣ができるよう、巣ができやすいような環境を作るところもあるようです。

商売が繁盛する

ツバメは人通りのあるところに巣を作ることから、商売繁盛のご利益があるとされてきました。みなさんも商店街の店先や街灯などに、ツバメの巣ができているのを目にしたことがあるのではないでしょうか。

こうしたことから、ツバメの巣ができたところは人通りが多い、人通りが多いということは商売が繁盛している店だとつながってきました。これがいつしか、ツバメの巣ができると商売が繁盛するといわれ、商売繁盛のご利益があると考えられるようになりました。

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