工事不要なled蛍光灯に交換したい!メリットデメリットと注意点を徹底解説
「会社の直管型蛍光灯をLEDに交換して電気代を節約したい」
「いまの蛍光灯を工事不要タイプのLEDに交換したい」
そう思ったことはありませんか?
シーリングライトや電球は簡単にLEDに替えることができても、オフィスなどでよく使われる直管型蛍光灯はそうもいかないもの。
そこで今回は、直管型蛍光灯のLED化に検討されがちな工事不要タイプのLEDについて解説しますね。
工事不要タイプのLED蛍光灯とは
工事不要タイプのLED蛍光灯とは、その名の通り電気工事を行わずにいま使っている蛍光灯をLED蛍光灯に交換します。
普段蛍光灯を交換するのと同じ感覚で付け替えが可能なので、取り付けは簡単です。
DIYが苦手な人や電化製品に苦手意識のある人も問題なく扱えるでしょう。
配線工事の工事代金や取り外し設置の料金がかからず本体台発生しかしない点から、イニシャルコストが抑えられる一面があります。
メリット
工事不要LEDの魅力は、何と言ってもその安さです、配線を伴う工事が不要な分大きく金額を抑えることができます。
工事不要LEDは、商品により異なりますが1本につき1000円もしない金額で購入可能です。
つまり、導入にあたりイニシャルコストが大幅に抑えられるメリットがあるのです。
手間なく金額も抑えられるメリットが大きいため選ばれているようです。
また、テナントなど賃貸契約で借り受けている物件の場合、貸主の許可なく電気工事を行うことはできません。許可を得て工事ができても、退去や移転の際には原状回復工事が発生することもあります。この工事費用を抑えるためや、そもそも許可が下りなかったために工事不要のLED蛍光灯を選択する方もいらっしゃいます。
デメリット
デメリットは、蛍光灯の種類によっては使えないこともある点、安定器などに負担をかけること、つないだままの安定器がある場合はあまり節電にならなないこと、すでに長く使っている蛍光灯のばあい、安定器やソケット部等に過剰な負荷がかかり発熱発火の原因になることが挙げられます。
また、工事不要のLED蛍光灯は元の直管型蛍光灯よりもはるかに重い傾向にあります。使用している器具の耐荷重次第では、取り付け後に重さで落下する危険もあります。
蛍光灯の種類
蛍光灯にはグロースターター式、ラピットスタート式、インバーター式の3種類があります。
グロースターター式(FL) | ラピットスタート式(FLR) | インバータ式(FHF) | |
---|---|---|---|
見た目 | |||
従来蛍光灯の特徴 | 点灯にはグローランプが必要 点灯に時間がかかる ちらつきが出やすい 簡素な設計で製品が安いが、電気代が高い |
グローランプが不要 FLよりも点灯が速い 安定器や製品が割高で電気代が高い |
FLRよりも性能が向上 (高周波設計によりチラつきを改善) 電気代が高い |
LEDの電力数(目安) | 4~15W | 20~40W | 20~40W |
※上記のイメージはいずれも直管型のLED蛍光灯になります。
工事不要LED蛍光灯には取り付けできない蛍光灯がある
工事不要LEDの場合、上記で紹介した3種のうちのどれかにそれぞれ対応したものが販売されております。
種類の異なるタイプの場合は、購入してもそのまま設置はできません。安定器の取り外しを行ったり工事を行ったりする必要があるものや、そもそも設置できない可能性があります。以下の工事不要蛍光灯の対応表をご参照ください。
蛍光灯の種類 | 新しいLED蛍光灯 | |||
---|---|---|---|---|
蛍光灯の種類 | グロースターター式 | ラピットスタート式 | インバータ式 | |
交換前の蛍光灯 | グロースターター式 | ◎ | △ | △ |
ラピットスタート式 | × | ◎ | △ | |
インバータ式 | × | △ | ◎ |
◎交換可能、△電気工事推奨、×交換不可能
例えば、グロースターター式に対応した工事不要LEDの場合、古い直感型蛍光灯と一緒にグローを取り外すだけで準備完了です。そのまま工事不要LEDを取り付けて電源を入れれば、すぐに点灯します。しかし、このタイプをラピットスタート式やインバーター式の照明器具に取り付けても点灯できません。直結工事(バイパス工事)が必要になったり、別の種類の蛍光灯を購入し直したりする必要があります。
蛍光灯について詳しくは下記関連記事をご参照ください。
工事不要の蛍光灯はどれだけ電気代が安くなる?
最近は蛍光灯が出回らなくなりLED蛍光灯が普及する時代になりました。
LED電球は省エネルギーで電気代が段違いに安くなると言いますが、その点は直結工事をしたLED蛍光灯も同じです。
しかしながら、省エネルギーを追及した故に蛍光灯とLED蛍光灯は製品の動作が異なっています。そのため、LED蛍光灯を取り付けるためには電気工事が必要というデメリットがあります。
ですが、最近は上記の電気工事が不要で取り換えが可能なLED蛍光灯という便利な商品が販売されています。これらの工事不要な蛍光灯は、従来の蛍光灯から交換したらどのくらい電気代が安くなるのでしょうか。
蛍光灯と工事不要LED蛍光灯の電気料金の違い(目安)
下記の一覧表は直管式の蛍光灯を24時間常時点灯した際の電気料金の目安になります。
蛍光灯 | 工事不要LED蛍光灯 | 直結工事をしたLED蛍光灯 | |
---|---|---|---|
1日 | 約55円 | 約34.5円 | 約22.5円 |
1ヶ月間 | 約1650円 | 約1185円 | 約825円 |
1年間 | 約19800円 | 約14220円 | 約9900円 |
※上記の電気料金は数多くの案件実績のある自社調べで算出したものであり、あくまでも目安料金になります。
1年間蛍光灯を使い続けると電気使用料金は約20000円。工事不要のLED蛍光灯を1年間使い続けると電気使用料金は約14000円かかります。
蛍光灯よりも工事不要のLED蛍光灯の方が年間約6000円ほど安いといえます。
この工事不要蛍光灯を仮にLEDの寿命である10年間使い続けたとしたら約60000円も電気料金が安くなる計算になります。
そして工事不要LEDよりもさらに安いのはバイパス工事をしたLED蛍光灯です。これは、工事不要蛍光灯よりも年間4000円ほど安い計算です。更に蛍光灯の電気代を安くしたい方は弊社にご相談ください。弊社では弊社では蛍光灯のバイパス工事に関してのご相談や工事を承っておりますのでどうぞご気軽にご相談ください。
そのまま交換はハイリスク
工事不要を謳うLED蛍光灯の中には、直管型蛍光灯の安定器などをそのまま流用するタイプもあります。
こうしたタイプは、確かに工事することなくそのまま取り付けて点灯が可能なことが多いです。しかし、工事しないまま取り付けることはリスクが高いんです。
安定器の故障
古い安定器をそのまま流用する場合、安定器の故障がリスクのひとつです。
蛍光灯は安定器を介して点灯するため、安定器が故障すると点灯できなくなります。
工事不要LEDを使用した場合でも、安定器を使用するタイプの場合は安定器の故障と同時にLED蛍光灯は点灯しなくなります。
発煙発火
工事を行わずに設置することは、必要以上の負荷を与える行為になります。与える負荷の程度は種類により大小ありますが、使用し続けているうちに煙が出たり火が出るといった事故に至ることがあります。焦げ臭かったり、何か異常を感じたら即座に使用しましょう。火が出ていると不安になるかとは思いますが、絶対に水をかけたり素手で触れたりしないでください。感電や漏電の危険があります。すぐに電気工事の業者に連絡しましょう。
重量オーバー
普段の生活で照明器具の重さを意識することはあまりありませんが、天井等に取り付ける都合上耐荷重の制限はあります。
引っ掛けシーリングやローゼットの耐荷重もものにより定められていますが、直管型蛍光灯も重さに制限はあります。重すぎる照明を設置すると取り付けができなかったり、落下する危険性があります。つけるLED蛍光灯の重さと、取り付け場所の耐荷重は必ず確認しましょう。
重さを気にせず取り付けを行った結果、重いLED蛍光灯が頭上から落下してくれば事故や怪我に繋がる恐れがあります。また、落下は蛍光灯だけとは限りません。取り付けを行った照明器具ごと落下してくる可能性もあります。少しでも不安がある場合や、そもそも耐荷重が分からない場合などは無理に取り付けを行わず電気工事の業者に相談しましょう。
交換工事は安全確実
工事不要のLED蛍光灯は、問題なく使える場合には安く早く取り付けができるので便利です。
しかし、重さで照明が落下する危険性があったり、発煙発火が知らぬ間に起きれば火事などの大きな事故に繋がる危険性もあります。
1週間だけなど、一時的に使用するならともかく何年も使用するつもりならば電気工事の業者に工事を依頼した方が安全です。
また、せっかく購入したLED蛍光灯が取り付けできない可能性を考えると、最初から業者に依頼した方が確実性があります。
工事費が入る分値段が上がってしまいますが、安全かつ確実にLEDを使用したいときは業者に依頼しましょうね。
もちろん、街の修理屋さんでもLED取り付けと工事はいつでも承っておりますよ。お気軽にお問い合わせください。
※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。