漏電チェックには漏電遮断器が不可欠?役割と選び方を解説します!
『漏電遮断器』をご存知でしょうか?
どのご家庭にもあるブレーカーのひとつで、その名の通り
漏電が起きた時に電気を遮断するための機械です。
漏電という一大事を監視する漏電遮断器ですが、普段あまり気にすることのないものでもあります。
しかし漏電はある日突然起きるものです。いざというときにきちんと対応できるよう、今回は漏電遮断器の下記内容について解説します。
- 漏電遮断器とは
- ブレーカーの役割
- 漏電遮断器のチェック方法
- 漏電遮断器の特徴
街の修理屋さんでは、全国の工事実績が15万件以上あります。国税庁や日本郵便など、有名企業からも依頼を受けた実績があります。記事の信頼性は、確保されていますよ。ぜひ参考にして、電気のトラブル解消に役立ててくださいね。
漏電遮断器とは
『漏電遮断器』と聞いても、何のことか分からない人も多いでしょう。
実は、これは『漏電ブレーカー』のことを指しています。
名称から分かる通り、漏電が起きた時に電気を遮断する機械です。
分電盤を見ていただくと、安全ブレーカーが並ぶ隣に単品のブレーカーのレバーが2つあります。片方がアンペアブレーカーで、もう片方が漏電ブレーカーと呼ばれる漏電遮断器のレバーです。
漏電遮断器の設置場所
「漏電遮断器を見たことがない」「多分家に設置してない」と思っている方も多いですが、漏電遮断器はほぼすべての家屋に設置されているはずです。
法律上、水を扱う機械がある場所には漏電遮断器の設置が義務付けられています。
例えば、洗面所などに置かれた洗濯機や、トイレに設置される温水洗浄便座がこれに当たります。多くの家屋で洗濯機は1台以上あるため、家屋に設置された分電盤には最初から漏電ブレーカーがついていることがほとんどです。
しかし、停電した時に確認するのは安全ブレーカーかアンペアブレーカーのどちらかであることがほとんどです。漏電は頻繁に起きることではないので、
「停電の経験はあるものの漏電遮断器を気にしたことは一度もない」
という方もいらっしゃいます。
一度、ご自宅の分電盤はどういう作りなのか、ブレーカーはどうなっているのか確認してみると良いでしょう。
ブレーカーの役割
ブレーカーにはそれぞれ役割があります。アンペアブレーカーは家全体を管理し、それぞれ個別の部屋の電気を管理しているのは安全ブレーカーです。
漏電ブレーカーは、普段の電気を管理するのではなく漏電時に電気を遮断することで火災などの二次被害を防ぐ役割を持っています。
漏電の被害
漏電が起きると、無駄な電気が流れ出ていくため電気代が上がります。
それだけではなく、知らずに漏電場所を触れて感電する事故や、家電が故障したり、漏電場所が熱を持ち火災に発展することもあります。
大きな事故に発展する前に、いち早く漏電している場所を突き止めて対処することが重要です。
漏電遮断器のチェック方法
普段から漏電遮断器を気に掛ける人は少ないでしょう。けれど漏電遮断器は漏電という滅多に起きない有事の際、事故に発展する前に停電という形で漏電を知らせてくれる大事な機械です。
そんな漏電遮断器ですが、気づかないうちに動作停止していることもあります。漏電遮断器が止まっていると、漏電に気付くことは困難になります。
漏電遮断器の動作チェック
漏電遮断器がきちんと機能しているかチェックする方法があります。下記手順を一度試してみましょう。
- 漏電遮断器のスイッチのそばにあるテストボタンを確認
- 漏電遮断器のスイッチが『入』になっていることを確認
- テストボタンを押下
- 自動的に漏電遮断器が切れたらきちんと機能しています
- 自動で切れない場合、漏電遮断器の故障などトラブルの可能性があります
漏電遮断器のトラブルの場合、分電盤の故障や、他のブレーカや配線、電線などのトラブルも可能性として考えられます。
これらの場合、電気工事士の資格がないと修理を行うことができません。
なるべく早めに業者へ修理点検を依頼しましょう。
漏電遮断器の特徴
漏電遮断器にはそれぞれ違いがあります。大きく分けると、検知感度と遮断速度に特徴を持っています。
例えば、検知感度が高い漏電遮断器はわずかな漏電もすぐに検知します。
遮断速度が速い漏電遮断器は、漏電を検知してすぐに電気を遮断します。
新たにブレーカーを設置する際は、それぞれの特徴に合わせたものを設置すると良いでしょう。
漏電遮断器の分類
大まかな分け方は検知感度と遮断速度です。細かい分類は下記の通りです。
高感度形高速形
定格感度電流は5~30mAです。動作時間は0.1秒以内です。わずかな漏電を瞬時に検知して電気を遮断するため、感電事故防止には大いに役立ちます。しかし、家全体のメインのアンペアブレーカーなどとセットで使用すると、頻繁に停電を起こすことになってしまいます。高感度形高速型は、主幹には設置せず安全ブレーカーなどとセット使用することが望ましいです。
高感度形時延形
定格感度電流は5~30mAと上の漏電遮断器と変わりませんが、動作時間は0.1~2っ秒以内とやや時間が異なります。これは分電盤の主幹に設置することを前提とした漏電遮断器です。上位遮断器を順番に時延し広範囲の停電を防止しながらも漏電被害をおさえることができます。
高感度形反限時形
定格感度電流は5~30mAです。動作時間は0.3秒以内ですが、定格感度電流が2倍だと0.15秒以内になり、5倍の場合は0.04秒以内になります。感電事故を防止する目的で使用されるため、危険度が高いほど反応速度は速い仕様です。ただし、危険度が低いと判断される漏電には動作しないという特徴もあります。
中感度形高速型
定格感度電流は50~1000mAと幅があります。動作時間は0.3秒以内です。一般家庭より、企業のビルなどにあるキュービクルに使用されます。
中感度形時延形
定格感度電流は50~1000mAです。動作時間は0.1~2秒以内です。回路の容量が大きい幹線保護に使用して火災を防止します。
低感度形高速型
定格感度電流は3~20mAです。高速形のため、動作時間は0.1秒以内です。
低感度形時延形
定格感度電流は3~20mAです。時延形のため、動作時間は0.1~2秒以内です。
検知感度が高い漏電遮断器が向いている場所
漏電しやすい不安定な場所や、洗濯機など水を使う家電がある場所では漏電検知感度が高い漏電遮断器が向いています。
少しでも漏電すると感電など大きな事故に発展しやすい場所は、比較的はやく漏電を検知したほうが良いでしょう。
遮断が遅い方が良い場所
庭などの外に設置された照明器具を含め、家全体をカバーするように設置された漏電遮断器です。
遮断速度が速いと、わずかな漏電を検知してすぐに電気を遮断することになります。結果、頻繁に停電してしまうため、生活に支障が出ます。漏電の検知は大切ですが、いつでも好感度に検知したほうが良いとは限りません。
漏電遮断器の特徴を加味して、設置場所に適したものを選択しましょう。 どれが適しているか分からない場合は、電気工事士の資格を持つ業者に依頼しましょう。
街の修理屋さんでは漏電遮断器を含めたブレーカーの点検や修理も即日対応でお受けしています。全国各地に多数の拠点があるため、ご連絡いただいた日にお近くの作業員が向かいます。年中無休で対応しておりますので、平日はお仕事が忙しい方も休日にご連絡が可能です。漏電遮断器やブレーカーの調査は、税込み5,500円より承っております。お見積り・ご相談も無料で対応しております。興味のある方はお電話やメールでお問い合わせくださいね。お待ちしております。
※消費税転嫁対策特別措置法の失効により令和3年4月1日から、消費税の税込価格表示(総額表示)が適用されます。これに伴い、当サイトの価格はすべて消費税10%を含む税込みの総額を表記しております。
※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。