チャイムの交換方法と大切なポイントについてプロが解説!
経年劣化や防犯面の強化のために、玄関チャイムをインターホンに交換しようと考えている人も多いのではないでしょうか。折角交換するならできるだけ安く、簡単に済ませたいところですよね。DIYのように自力で取り付けられたら良いのですが、実はインターホンには、自力で交換作業をして良いものと、そうでないものとがあります。
「玄関チャイムからインターホンに交換したい」
「インターホンの取り付け手順を知りたい」
この記事では上記のような疑問を持っている人へ向けて、玄関チャイムをインターホンに交換する際の方法や注意点についてご紹介します。
チャイムを交換する上で注意する点
はじめに、玄関チャイムを交換する上で注意しなければならない点を2つご紹介します。
玄関チャイムからインターホンにする場合
1つ目の注意点は、玄関チャイムからインターホンに交換する場合、配線に少し注意が必要なことです。玄関チャイムは受話器での応答が必要ない上に音のみで知らせる特徴があります。そのため室内のチャイムが天井近くの高い場所に設置されています。チャイムをインターホンに交換するためには、その配線を伸ばさなければならない可能性があります。
さらに、インターホンを設置したい場所にコンセントがない場合は、電源を取るための電気工事が必要です。壁の中を通る配線工事という大がかりな作業に発展することもしばしばあるのです。
自分で交換できるものとできないものがある
原則として、自力で交換作業できるインターホンや玄関チャイムは下記の2つのみとなっています。
・コンセントから電源を供給している電源プラグ(コンセント)式
・チャイムやインターホンに直接乾電池が付いている乾電池式
それ以外の、配線が直結しているものや、配線を触らなければならないもの、電話機能があるものなどは「電気工事士」の資格が必要になるため、初心者が自力でやることは推奨されません。熱感知器やガス感知器と連動しているものも、有資格者のみが作業可能です。これらに当てはまる場合は、専門の工事業者に依頼しましょう。
チャイムを交換する課題として
次に、玄関チャイムをインターホンに交換する際に考慮するとよい点について3つ解説します。
室内の親機からの位置にコンセントがあるか
1つ目の課題は、まず親機を設置したい場所に、電源を供給できるコンセントがあるかどうかです。もし配線が届く範囲にコンセントがあればそれを利用します。
万が一ない場合は、コンセントを新設しなければなりません。コンセント増設の作業は有資格者しかできないため、業者に依頼してくださいね。
ワイヤレスインターホンまたは乾電池タイプが使える
電源プラグを差せそうな場所がある場合は、ワイヤレスインターホンを設置できる可能性があります。ワイヤレスインターホンは、Wi-FiやBluetoothと同じように、無線で利用できます。配線の必要がないので、簡単に取り付けられます。
またワイヤレスインターホン以外には、室内親機と玄関子機との両方を乾電池で動かすタイプのものを使う方法もあります。乾電池式タイプのものは電気工事不要で取り付けられますが、あまり種類が展開されていないのがネックです。
電波によっては使えないので場所を考えること
無線タイプのインターホンは簡単に使用できるところがメリットですが、デメリットもあります。それは、電波がしっかり届くかどうか入念に確認しなければならない点です。たとえば室内親機と玄関子機との距離があまりにも離れている場合や、壁が厚い場合などは、電波が届きにくいかもしれません。
壁に穴をあけて設置するしかない
家の電波状況が改善できない場合、やはり壁に穴を開けて電波のよいところに設置しなければならない可能性があります。
工事を伴うとなると、業者に頼むのがもっとも安全です。しかし場合によっては作業費が高くなってしまうこともあるでしょう。
チャイムを交換する
次に、玄関チャイムを交換する方法を簡単にご紹介します。
子機の交換
はじめに子機の交換準備をしましょう。
感電などのトラブルを避けるため、最初にブレーカーを落とすのを忘れないようにしてくださいね。
既存の子機は、カバー、端子の順番で取り外します。次に取り外した端子に絶縁体ビニールテープを1本ずつ巻いて、中に仕舞い込みましょう。
子機の取り付け
次に新しい子機を設置します。
取り外した順番と同じように、カバーを取り付けてから本体を嵌め込みます。
この際、乾電池はあらかじめ入れておくことを忘れないよう気を付けてください。
親機の取り付け
次に室内親機を取り付けます。
基本的に玄関子機と手順は同じで、まずは既存の親機の金具を取り外します。
次に、金具に見合った穴を開けておきます。高さの目安は床からおよそ1400mmです。
ボードアンカーで壁金具を設置したあとは、本体を引っかけ、コンセントに差し込みます。
ちゃんと音が鳴るかどうか確認できたら作業は完了です。
自分では交換できないと感じたら
玄関チャイムの交換は、手順としてはさほど難しくありません。しかし、専門知識の有無や手先の細かな作業の心得があるかどうかなどがポイントになってきます。
自力の交換が難しいと感じたときは、無理せず、プロに頼みましょう。
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