エアコンの室外機の掃除が必要な理由と手順を解説する【3ステップ】
「エアコンの室外機は掃除するべきと聞いた。具体的な方法や頻度など知りたいな…」という方は、多いと思います。エアコンの周辺機器は、よく分からないですよね。素人が作業して壊れてしまったら、本末転倒ですし…。業者に室外機クリーニングをお願いするのが一番簡単ですが、なんとか自分で掃除できたら…と考えている人もいるでしょう。
そこで今回は、以下の内容について解説します。
- エアコン室外機の掃除が必要な理由
- エアコン室外機を掃除する手順
- エアコン室外機を掃除する際の注意点
これまで室内機の掃除しかしたことがない人も、この記事を読めばすぐに室外機掃除をはじめられますよ!
街の修理屋さんでは、全国の工事実績が15万件以上あります。国税庁や日本郵便など、有名企業からも依頼を受けた実績があります。記事の信頼性は、確保されていますよ。ぜひ参考にして、エアコンのトラブル解決に役立ててくださいね。
エアコンの室外機の掃除が必要な理由
室外機を掃除しないまま放置していると、下記のような問題が起こりやすくなります。
- 故障しやすくなる
- 音がうるさくなる
- 電気代が高額になる
順に詳しく説明しますね。
故障しやすくなる
エアコンの室外機は、屋外に設置されています。そのため、雨風にさらされたり、砂埃や動物の毛などのごみが付着したりと、汚れがつきやすいです。特に、室外機のフィルター部分が汚れで目詰まりすると、室外機からの排熱がうまくできず、故障しやすくなってしまいます。
また、水の排出用の穴やホースにごみが詰まると、室外機の中に水が溜まってしまい、故障や不具合の原因となる可能性があります。定期的に室外機を掃除して、きれいな状態を保つようにすれば、室外機の寿命を延ばすことができます。
音がうるさくなる
室外機にごみが詰まっている場合、室外機から発生する音が通常よりも大きくなることがあります。これは、ごみがファンなどの内部部品に接触していることが原因と考えられます。
音がうるさいままエアコンを使用していると、ご自身の睡眠の邪魔になったり、ご近所との騒音トラブルにつながったりなど、さまざまな問題が起こる可能性があります。音がうるさい場合は、原因となっているごみを取り除きましょう。
電気代が高額になる
室外機にごみが詰まって排熱がうまくできなくなると、室内機も含めたエアコン全体の運転効率も低下します。そのため、部屋の熱を室外へ逃がすために必要な電力が、通常よりも多くかかってしまいます。
多くの電力が必要ということは、それだけ電気代も高額になってしまうということです。したがって、電気代の節約をしたいのであれば、室外機の掃除はとても大切であると言えます。
エアコンの室外機の掃除道具
エアコンの室外機の掃除をする際に必要となる道具は、下記の4つです。
- ほうき
- 歯ブラシ
- 雑巾
- 掃除機
ドレンホースを掃除する場合は、次の3点も用意してください。
- 割り箸
- 薄手の布(ガーゼなど)
- 輪ゴム(2~3個)
このように、自宅にあるもので掃除をすることができます。歯ブラシは、使い古したものでも問題ありません。
エアコンの室外機の掃除手順
それでは、室外機の掃除をする手順をご紹介します。どなたでも簡単に掃除することができますので、ぜひ試してみてください。
フィルターの埃を取る
フィルターは、室外機の中でも特に埃が溜まりやすい部分です。まずは歯ブラシを使って、フィルターの網部分に詰まっている埃を取り除きます。フィルターから落ちた埃は、掃除機で吸い取りましょう。
汚れがなかなかとれない場合は、少量の水をかけてから、雑巾で汚れを拭き取りましょう。室外機は屋外に設置するものですので、基本的には雨程度の水がかかっても問題のないように作られています。ただし、内部の部品にまで水がかかると故障する恐れがあるため、大量の水をかけることは避けてください。
すき間の砂埃を取る
室外機の裏側や底側には、水を排出するためのホースや穴があります。この部分に砂埃などのごみが詰まると、水の排出がうまくできなくなってしまいます。
まずは歯ブラシを使い、ホースや穴の中にある砂埃を掻き出します。このとき、無理に奥のほうまで掃除をしようとすると、室外機が故障してしまう可能性があります。無理はせずに、見える範囲だけ掃除をするようにしましょう。
次に、壁や床とのすき間に溜まっている砂埃を、ほうきや掃除機で取り除きます。その際、室外機の周囲の環境も見直しておきましょう。室外機の周りに自転車や植木鉢を置いている方もいますが、基本的には、室外機のすぐ近くには物を置かないほうがよいです。
物が置いてあると、室外機から熱を排出しにくくなる上に、風通しが悪いため、すき間に埃が溜まりやすくなってしまいます。風通しをよくして、埃が溜まりにくい環境を作っておけば、室外機の掃除も楽になります。
外側を水拭きする
室外機の外側も掃除をしましょう。ほうきでごみを落としてから、水で軽く汚れを洗い流します。そして、雑巾で水拭きしながら、汚れを取り除いてください。
最後に、室外機の周囲も、掃除機やほうきで軽く掃除をしておくとよいでしょう。できれば普段から、室外機の周囲をこまめに掃除して、埃の少ない環境を保っておくことをおすすめします。
ドレンホースを掃除する
ドレンホースとは、エアコン室内機から出る水を屋外に排水するためのホースです。室外機付近にあるジャバラ状のホースを探してみてください。ドレンホースにゴミが溜まると、水が逆流して水漏れの原因になるため、室外機本体と同時に掃除しておくと良いです。
ドレンホースのごみを除去する
- まず、ホース内の目立つごみを割り箸で除去します。
- 次に、ドレンホースの先端に布を巻いて輪ゴムで止めます。掃除機の細いノズルをホースの先端にあてて2~3秒吸い込みます。掃除機で長く吸い込むとホースの水分で掃除機が故障する恐れがあるため注意が必要です。
- 布を外して先端を下に向ければ、詰まっていた水や細かい汚れが出てくるでしょう。
ドレンホースに洗浄液を注入する
汚れが酷い場合は、ドレンホースに洗浄液を注入すると良いです。洗浄液に用いるのは、重曹や酢を希釈したもので十分。室内機のドレンパンに洗浄液を注入し、ドレンホースを通って排水されるようにします。
洗浄液にはエアコン内部の汚れを分解し、臭いやカビの発生を抑える効果があるため、汚れを落としやすくしたい時や汚れ防止に役立ちます。アルカリ性の重曹は油汚れなど酸性の汚れ、酸性の酢は水垢などアルカリ性の汚れに効果的ですので、使用環境に応じて使い分けましょう。
ドレンホースからの逆流を防止する
ドレンホースの先端を上向きに持ち上げるか、コの字型に曲げて水の逆流を防止します。これにより、汚れや異物がドレンホース内部に進入するのを防ぐことができます。室内機からの水漏れが気になる時も、一度試してみてください。
これで、室外機の掃除は終了になります。
室外機を掃除する際に気を付けること
エアコン室外機を掃除する際は、次のことに注意して作業をおこなってください。
電源を切る
室外機の掃除を始める前に、必ず電源を切ってください。電源が入ったままだと、感電事故や故障の原因になります。安全のためにも、エアコン本体と室外機の電源を両方とも切っておくことが重要です。
ブラシや布を使用
室外機のアルミフィンやフィルターの掃除には、柔らかいブラシや布を使用してください。硬いブラシや鋭利な道具はフィンを傷つける恐れがあります。
水を使う場合の注意
室外機の掃除に水を使用する場合は、直接噴射せずに適切な角度から優しくかけるようにしてください。強い水圧はフィンを損傷させる可能性があります。
また、電源が切られていることを確認し、水が内部に入らないように注意してください。室外機内部にはさまざまな電子部品がありますので、水に濡れることで故障の恐れもあります。特に、室外機側面や下方向に向けて水をかけるのは避けましょう。
給水口や配管の確認
掃除の際には、給水口や配管が詰まっていないか確認してください。異物やほこりが詰まっている場合は取り除き、正常な水の流れを確保してください。
メンテナンスのプロに依頼
室外機のメンテナンスは専門知識や経験が必要な場合があります。特に内部の部品や配管の点検や清掃は、専門家に依頼することをおすすめします。
ここまで、自分で室外機掃除を行う方法をご説明してきましたが、本来であれば専門業者にエアコンクリーニングをしてもらうのが望ましいです。プロに頼めば室内機・室外機ともに掃除してもらえて、失敗による故障の心配もありません。
エアコンの室外機を掃除する頻度
室外機が汚れたままエアコンを使用すると、故障や騒音の原因となりますし、電気代も高くなってしまいます。そのため、エアコンを使用する季節の少し前には、室外機の掃除をしておくといいです。
具体的には、冷房を使い始める前の5月と、暖房を使い始める前の10月の、年に2回行うのが理想です。ただし、5月と10月以外でも、室外機にごみが溜まっていたり、異音がしたりするのであれば、なるべく掃除をしておきましょう。
また、室外機を掃除をする際は、ついでにエアコンの動作チェックも一緒にしておくとよいでしょう。問題なく冷暖房を使用できることを確認しておけば、エアコンを使用する季節を安心して迎えることができます。
エアコン室外機を掃除することのメリット
エアコン室外機を定期的に掃除、クリーニングすることにはどんなメリットがあるのでしょうか。
冷却効率の向上
室外機の周囲にたまったホコリや汚れが熱交換器を覆い、熱の放散を妨げることがあります。すると、冷却効率に支障がでる恐れがあり、不要な電気代がかかってしまうのです。
こまめに掃除を行えば、熱交換器が清潔な状態が保たれ、冷却効率が向上します。エアコンの冷房能力が最大限に発揮され、快適な温度を維持するためにエアコンがより効率的に働きます。電気代節約にも繋がるでしょう。
適切な空気循環
室外機の周囲にたまったホコリや障害物が空気の循環を妨げると、エアコンの効率が低下します。こまめな掃除により、室外機周辺の障害物が取り除かれれば、適切な空気循環を確保することができます。これにより、エアコンの冷却効果が最大限に発揮され、室内の温度を効果的に下げることができます。
エアコンの設定温度を不必要に下げる必要がなくなり、省エネや電気代節約に大きなメリットが得られるのです。
音の軽減
室外機にたまったホコリや汚れが振動や摩擦を引き起こすことがあり、エアコンの運転時に異音が発生することがあります。こまめな掃除により、室外機の清潔さを保つことで異音を軽減することができます。
エアコンの室外機の掃除は業者に依頼しよう
手の届く範囲だけでなく、内部まで徹底的に掃除をしたい際は、業者に室外機クリーニングを依頼するのがおすすめです。プロに依頼をすれば、室外機を分解して、内側からしっかりと洗浄してもらうことができます。
素人では、室外機を分解することはできたとしても、元通りに組み立て直すことは難しいです。また、内部の部品に水がかかると故障してしまう恐れがあります。電源を抜かずに内部に触ると、感電してしまう危険性もあるので、内部までしっかりと掃除をしたいのであれば、業者にクリーニングの依頼をするようにしましょう。
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