分電盤に空きがなくてもブレーカーは増設できる!詳しい手順とともに解説します
ブレーカーの増設作業など、配線を伴う工事には『電気工事士』の資格が必要となります。
資格を持たずにブレーカーを増設すると法令で処罰される事もあるので業者をご利用ください。
業者をご利用する際、『見積もりがどれくらいなのか知りたい』『どこに頼めばいいかわからない』等不安があれば弊社にご相談ください。
「思い切って新しい家電を買ってみたら『専用電源』が必要だと言われた。でもブレーカーに開いてる場所がない……」なんて困った経験はありませんか?
ブレーカーが空いてないからといって、諦める必要はありません。実は、ブレーカーは必要に応じて増設も可能なんですよ。
そこで今回は、ブレーカー増設の下記内容について解説します。
- 増設の注意
- 増設できない場合
- 設置場所
- 費用
街の修理屋さんでは、数多くの工事実績があります。企業からも依頼を受けた実績があります。記事の信頼性は、確保されていますよ。ぜひ参考にして、ブレーカーのトラブル解消に役立ててくださいね。
ブレーカー(分電盤)は増設できる!
例えばエアコンなど、消費電力の大きい大型家電は専用電源が必要になります。専用電源とは、その家電専用に使うコンセントのことです。このコンセントはブレーカー(分電盤)から直接回路を引くことになります。
つまり、分電盤に安全ブレーカー(上記写真右側に並んだスイッチ)のつまみがひとつ増えることになります。
しかし、安全ブレーカーのつまみをひとつ増やそうにも空きスペースが無いこともあります。そんな時は、ブレーカー(分電盤)本体を増設することも可能です。
元々設置していたブレーカー(分電盤)の隣に新たに増設用分電盤を設置することで、安全ブレーカーを増やすことができます。
増設には注意も必要
ブレーカー(分電盤)本体は増設も可能ですが、安易に増やしすぎるとトラブルの元となります。ここではブレーカー増設時の注意点について解説します。
注意① 増設は2個まで!
ブレーカーは沢山増設すると熱がこもりやすくなり、漏電や火災の原因となります。また、場所によってはブレーカーをしっかり固定するためのスペースが確保できず、宙に浮いた状態となってしまいます。ブレーカーが外れてしまうとそこから発熱し、火災の原因にもなります。増設ブレーカーが3個以上になる場合は、増設ではなくブレーカーを大きいものに交換するなど他の対策をとりましょう。
そもそも、ブレーカー(分電盤)本体の増設には本体の料金と設置工事費用の両方がかかります。設置する本体が増えれば、その分工事費用も加算されます。
例えば「安全ブレーカーを合計12個追加したいけど、今ついてる分電盤には4個しかない」という場合には、安全ブレーカーが4個あるタイプの分電盤(ブレーカー)を3個増設するよりも、6個以上のタイプの増設用分電盤を1個か2個増設するか、12個の安全ブレーカーがついた大型の分電盤に交換した方が工事費用を含めたトータルの出費が抑えられます。
注意② 契約電力の見直しが必要!
安全ブレーカーは小分けになっているものの、アンペアブレーカや漏電ブレーカーはひとつのブレーカーにひとつしかありません。そのため、安易に安全ブレーカーを増やすような増設工事だけを行っても、漏電ブレーカーやアンペアブレーカーが過負荷に耐えられず発火することがあります。最悪の場合、火事などの大きな事故へ繋がります。
こうした事故が起こらないよう、事前に契約電力を確認しておきましょう。
「どの程度の電力でどこまで増設できるのか分からない」という場合は、増設工事前の見積もり段階で確認しておきましょう。
増設できない場合は交換
設置場所の都合や、ブレーカーの問題で増設ができないこともあります。
そんなときは、ブレーカーそのものを交換しましょう。
なお、ブレーカーの増設も交換も、電気工事士の資格が必要な作業です。必ず電気工事士の資格を持つ業者に依頼しましょう
交換すべきブレーカー
下記の状態だった場合、増設の予定が無くともブレーカーを交換しましょう。
- 漏電ブレーカーが設置されていない古いタイプ
- 本体設置から13年以上経過した
- ブレーカーが発熱、熱をおびている
- ブレーカーから異音がする
- ブレーカーが破損、焦げている
- 家電に触れるとビリビリしびれる、漏電している
- 天候問わずテレビの画面が頻繁に乱れる
- 新しいのに照明が点滅する
- 電気代がいつもに比べ高い
それぞれの理由を詳しく説明していきますね。
ブレーカーが古い
ブレーカーが古く、寿命を迎えている場合です。①や②がこれにあたります。
ブレーカーの寿命は約13年ほどであるため、寿命を迎えたブレーカーには増設工事を行うことができません。理由は、増設工事はブレーカーそのものに負荷を与える行為であるためです。古いブレーカーに新しいブレーカーを増設する工事を行うと、増設完了後にブレーカーそのものが故障するおそれがあります。
電気が安定していない
何らかの理由で安定した電気供給が行われていない状態です。⑦や⑧がこれにあたります。
なお、⑦の場合は、アンテナのトラブルや天候が影響していない時にも画面が乱れる場合に限ります。
⑧は、照明器具が寿命を迎えていないにもかかわらず、点滅している場合です。
アンテナや天候に関係なくテレビの画面が乱れるときや、照明の寿命でもないのにチカチカと点滅するとき、電気の供給そのものが安定していない可能性が考えられます。
電気が安定していない場合は、一度ブレーカーや配線を確認する必要があります。この場合、ブレーカーがすでに故障している可能性が高いため、そのまま増設せずにブレーカー交換を行うと良いでしょう。
故障したブレーカーに増設工事を行っても、うまく電気が供給できなかったり、増設の甲斐なく故障してしまう可能性があります。
その場合、工事が二度手間になるだけでなく、増設工事自体が無駄になってしまいます。故障の可能性がある場合は、増設工事を行う前にブレーカーや配線に問題が無いか調査しましょう。
漏電
⑥のように触れるとびりびり痺れる症状や、⑨のように電気代がいつもより高いという症状は、漏電の際に起こる代表的な症状です。
漏電の症状があるとき、ブレーカーが漏電箇所であるとは限りません。漏電の理由は様々で、どこで漏電しているのかはきちんと調査しないと分からない場合もあります。そのため、増設の前に漏電の確認と対処が必要になります。
ブレーカー故障
③④⑤はブレーカー故障一歩手前の状態か、すでに内部が壊れている状態です。
ブレーカーは熱を発しやすい機械ですが、排熱が上手く行われないと焦げたり発火したりといったトラブルにも発展します。
発火したブレーカーは漏電や火災などの原因となるため、増設の前に交換が必要になります。
先に説明した通り、ブレーカー増設はブレーカー本体に負担をかける工事です。
故障したブレーカーでは増設工事を行うことはできないと考えましょう。
設置場所にも注意
ブレーカーは廊下や台所の天井付近に設置されていることが多いですが、どこに設置しても良いわけではありません。精密機械である以上、避けた方が良い場所もあります。
設置に向かない場所
- 高温になる場所や熱がこもりやすい場所
- 風通しが悪い場所
- 周辺に障害物がある場所
- ホコリが溜まりやすく掃除しづらい場所
これらの理由を詳しく解説します。
高温・熱がこもりやすい
熱がこもる場所にあると、高温になりすぎてブレーカー自体が燃えてしまうこともあります。火災の原因となるため、高温になりやすい場所への設置は避けましょう。
ブレーカーが高温になりすぎて、発煙している状態で街の修理屋さんにお電話いただく方もいらっしゃいます。
最初から設置位置が決まっている場合もありますが、新築の注文住宅など、設置位置を自分で決められる場合には高温になりやすい場所は避けた方が良いでしょう。
どうしても生活感が出てしまうものなので、あまり目立たず邪魔にならない場所に設置したいという方も多いですが、後々のことを考えると景観よりも分電盤に負荷をかけない場所という観点から選んだ方が良いです。
風通しが悪い
ブレーカーは熱を発する機械です。排熱が上手く行われないと熱が溜まってトラブルを起こします。
上記でも高温になる場所を避けるべきと記載しましたが、同じ理由で風通しの悪い場所は避けましょう。
粉塵が入りやすい
粉塵やほこりが原因でショートすることもあります。粉塵よけカバーの無いタイプのブレーカーは、床付近への設置を避けましょう。
ホコリと掃除
溜まったホコリが原因でショートなどのトラブルを起こすこともあります。定期的な掃除が行い易い場所に設置しましょう。
ブレーカーの増設費用
ブレーカーの増設は電気工事士の資格が必要な作業です。必ず、電気工事士の資格を持つ業者などに依頼しましょう。
しかし、業者に依頼する場合は費用が気になるところですよね。
そこで、増設や交換の費用相場を一覧にしました。
- 安全ブレーカーの電圧切替のみ: 2,000-3,000円
- 分電盤内で安全ブレーカーを増設:4,000円
- 新しい分電盤を増設したうえで安全ブレーカー増設:8,000-10,000円
- アンペアブレーカーの交換 : 6,000-8,000円
- ブレーカー本体ごと交換 : 18,000-20,000円
なお、こちらはあくまで工事の基本料金の相場です。
実際の増設工事は、上記の工事費+機器本体代+出張費が加算されます。
コンセント増設などの配線工事も同時に行う場合は、追加で10,000円から30,000円ほどかかります。
また、この費用は相場であるため、配線などの状況や工事内容等様々な要件で金額は変動します。設定費用も、上記から大きく外れることは多くはありませんが、業者によって異なる場合もあります。正確な金額につきましては、実際に業者へ調査依頼し、見積もりをもらうと良いでしょう。
調査とお見積もりは無料の業者が多いため、相見積もりをもらって比較しても良いでしょう。相見積もりの場合、実際に配線などを見てから費用算出するため、正確な金額が出る代わりに、時間がかかります。急いでいる場合には使えない手段ですが、時間に余裕がある場合はおすすめします。
業者の選び方
ブレーカーは、安全ブレーカー1個だけが壊れた場合など、簡単な修理でも必ず電気工事士の資格が必要です。しかし、どんな電気工事事業者に依頼したらいいのか分からない方も多いでしょう。ここでは業者を選ぶコツをお教えします。
- 電気工事士の資格を持っている
- 損害保険に加入している
- 見積もり書にあいまいな点が無い
上記3点を満たしている業者は、信頼できる業者と言えるでしょう。
なお、ここの3点を街の修理屋さんはすべて満たしております。お見積もりは無料でお作りしております。お気軽にお問い合わせください。
街の修理屋さんではブレーカーの増設や交換もお電話1本でお受けしています。年中無休で対応しておりますので、平日はお仕事が忙しい方も休日にご連絡が可能です。ブレーカーの調査や点検、交換や増設は5,500円より承っております。お見積り・ご相談も無料で対応しております。興味のある方はお電話やメールでお問い合わせくださいね。お待ちしております。
※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。