鳩の鳴き声の種類や違い・騒音被害について解説

日本人には身近な存在である鳩。駅の広場や公園などで、たくさんいる姿を見かけます。また電線に止まって、「ポーっポーっ」と鳴く姿は、住宅街でもお馴染みではないでしょうか。特に早朝に大勢で鳴かれると、うるさくて眠れない。ゆっくり起きられないなどの、騒音被害になっていることも少なくありません。

この何気なく日常に馴染む鳩の鳴き声。いろいろ耳にしますが、その一つひとつに意味があることはご存知でしょうか。今回はその鳩の鳴き声について、徹底的に解説。うるさいと感じるときの対処法も、合わせてご紹介していきます。

実は違う鳩の種類と鳴き声

鳩の鳴き声の違いは、鳩の種類によって違います。一口に鳩といっても、日本には大きく分けて7種類の鳩がいます。まずはその鳩の種類と鳴き声についてみていきましょう。

カワラバト(ドバト)

まずは日本で一番よく見かける、カワラバト(ドバト)について。このカワラバトとは、だいたいが全長32センチほどで、体の全体が灰色をしています。見た目の特徴は、羽の先に2本の黒い線が入っているのと、首が光沢のある緑、胸は光沢のある赤紫をしているところです。公園などでよく見かけるのが、このカワラバトです。

日本全体でよく見かけるカワラバトですが、実は日本の自然種ではありません。かつては伝書鳩などとして人に飼育されていたものが、逃げて野生化したのがこのカワラバトです。カワラバトは世界各地で目撃される人に馴染みの深い鳩で、日本では主にドバトと呼ばれています。

カワラバトの鳴き声

鳴き声は「クー、クー」だったり「クルックー」「ゴロッポ、ゴロッポ」など。鳩の鳴き声としてよく聞くこれらの鳴き声は、カワラバトの鳴き声です。

キジバト

つぎに日本でよく見るのが、このキジバト。こちらはカワラバトと同じくらいの、全長33センチ。全体的に灰色に近いブドウ色をしていて、羽にスズメのような茶色と黒のウロコ模様があるのが特徴です。また首の両側面には、青白黒の模様があり、魚のエラのようになっています。

キジバトの鳴き声

キジバトの鳴き声は、「ホーホー、ホッホー」や「デッデー、ポッポー」というような特徴あるリズミカルなものです。早朝によく聞くことがあり、朝にうるさいという騒音被害もこのキジバトが原因です。中には鳴き声だけを聞いて「フクロウがいる」と思う方もいるようです。

シラコバト

シラコバトは、全長33センチで、全体的に灰褐色をしています。羽の先と尻尾の先の色が濃く、首の後ろあたりに黒い模様があるのが特徴です。日本固有の種かそうでないかが議論されている珍しい鳩です。日本に生息した固有種と言われる一方で、江戸時代ごろに輸入または飛来したものが野生化したとも言われています。

今までの2つの鳩とは違い、生息地が限られているのも特徴。日本では主に関東の北東部という狭いエリアに生息しています。乱獲などで一時期埼玉の越谷市内という狭い生息地にまで激減しましたが、今では千葉県北部や茨城県にまで生息域が広がりました。

シラコバトの鳴き声

シラコバトの鳴き声は、「ポッ、ポポポー、ポッ、ポポポー」というように、拍子のあるリズミカルなものです。生息地が限られているので、耳にしたことのある方は少ないのではないかと思います。

アオバト

アオバトは全長33センチ。日本の北海道から九州までの広い生息域にいますが、広葉樹林が生息地のため人が見かけることはまずありません。また鳩の仲間ではありますが、その見た目は色鮮やか。全体的に黄緑色をしていて、熱帯の野鳥のような綺麗な姿をしています。

アオバトの鳴き声

鳴き声も特徴的で、「オー、オー、オアオー」「オー、オー、アオアー」など。ほかの鳩と比べても声が高いので、鳩らしからぬ鳩です。

カラスバト

カラスバトは、全長が約40センチとほかの鳩に比べて大きいのが特徴。また首と尻尾が長いという特徴もあります。カラスというだけはあり、色は全体的に黒。ですが首の後ろあたりに青や赤紫の光沢があります。生息域は大きくなく、本州の中部から南側。とくに海岸近くや各島の常緑広葉樹林に多く生息しています。とくに八丈島で多く見かけることがあり、島の天然記念物にもなっています。

カラスバトの鳴き声

カラスバトの鳴き声は、「ウー、ウー」と低く押し込むような感じ。生息域はそれなりですが、常緑広葉樹林に生息しているため人が聞く機会は少ないのではないかと思います。

キンバト

キンバトの全長は約25センチで、ほかの鳩と比べても小さいことが特徴。生息域も狭く、宮古島とその南の南西諸島に生息しています。見た目は全体的に青みがかった灰色をしていて、背中と羽が光沢のある緑色をしています。オスとメスにも違いがあり、オスの頭が白や青っぽい灰色なのにたいして、メスにはその色がありません。

キンバトの鳴き声

キンバトの鳴き声は、「ホー、ホー」というもの。キジバトと声質が少しにています。キンバトは警戒心が強いことから、生息域でもなかなか見ることのできない珍しい鳥です。そのため鳴き声を聞く機会もほとんどないといっていいでしょう。

ベニバト

最後にご紹介するのは、ベニバト。全長が23センチから25センチと小さいのが特徴です。名前に「ベニ」とつくように、胴体が灰色がかった赤、または褐色をしています。頭と尻尾が灰色で、羽の先が黒っぽいところも特徴です。

ベニバトは日本に生息しているわけではなく、主に中国や東アジアから飛来してくる渡鳥です。冬ごろにそういった地域から、西日本あたりにやってきます。

ベニバトの鳴き声

ベニバトの鳴き声は、「クック―」「ポッポ」といった風。鳩らしい鳴き声と言えますが、渡り鳥のためあまり聞く機会はないかもしれません。

鳩の鳴き声・鳴く意味

鳩の種類によって鳴き声もさまざまですが、その鳴き方にも意味があります。よく聞くキジバトの「ホーホー、ホッホー」というのは、オスがメスに求愛をしている声とも言われています。また縄張りを主張するものともいいます。ともかく鳩がよく鳴いているのは、オスが自分を主張するために鳴いていると考えていいでしょう。そのほか仲間に巣の場所を知らせるために、鳴くこともあります。

朝にうるさくなる理由

鳩が朝によく鳴く、朝になるとうるさく感じるのには理由があります。これは鳩が人と同じく、朝に起きて夜に眠る習性があるからです。鳩を含める鳥類は非常に早起きで、朝の4時ごろから目覚めはじめます。鳩は目覚めとともに鳴き出す習性があります。また1日の活動の初めということもあり、朝は元気よくなく傾向にあるわけです。

また早朝の朝4時ごろだと、街はまだ眠っている時間。道や街には人通り、車通りも少ないため、余計に鳩の鳴き声がよく通るというわけです。こうしたことにより、人は朝になると鳩がうるさくなると感じてしまいます。実際は、鳩は朝に限らず鳴いているのですが、静かな早朝だと人の耳に届きやすくなっているわけです。

鳩の鳴き声対策

鳩の鳴き声に悩まされている人は、なんらかの対策をするとよいでしょう。鳩が集まりやすい環境にいる場合は、集まらないように追い払うことが大切です。近所の公園や隣家に鳩が住み着いている場合はどうしようもありませんが、自分の家の敷地内であれば対策ができます。

忌避剤を使う

まずおすすめなのが、忌避剤(きひざい)を使うこと。この忌避剤とは、鳩を寄せ付けないための匂い・煙を発するものや、スプレーするものがあります。また固形の置いておくタイプなどさまざまです。こういったものを使って、鳩が敷地内に侵入することを防ぎます。

防鳥ネットを使う

つぎに防鳥ネットを使う方法もあります。これは物理的に鳩の侵入を防ぐもので、ベランダや屋根、木などに張ることで鳩が止まれないようにします。

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