カラスの鳴き声の種類・うるさいのには意味がある?

日本ではお馴染みの野鳥「カラス」。街中や住宅街、森などさまざまなところで目にする鳥です。黒くて大きな姿は、外に出れば必ず見かけると言っても過言ではないほど、日本人には身近な存在です。童謡の「七つの子」などの歌があるように、昔から日本人には親しまれてきたようです。

そんなカラスの鳴き声について、こう思った方は少なくはないのではないでしょうか。「夜中や朝方に鳴き声がして、びっくりした」「近所がカラスの溜まり場になっていて『カアカア』とうるさい」「ガア!ガア!と、威嚇するように鳴かれた」など。カラスは見た目も真っ黒ですし、その鳴き声も特徴的。日本ではカラスが鳴くと不吉なことが起こるとも言われ、鳴き声を聞くとなんとなく不気味に思う方も多くいます。

なにかと耳にするカラスの鳴き声。今回の記事では、このカラスの鳴き声についてご紹介していきます。

そもそもカラスってどんな鳥?

カラスの鳴き声についてご紹介する前に、まずはカラスがどんな鳥かについてご説明していきましょう。

「カラス」と一口に言っても、日本で見られるカラスにも種類があります。日本全体でよく見かけるカラスは、「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」という2種類。それに加えて、渡り鳥で日本に飛来するカラスが3種類います。

みなさんが鳴き声を聞くカラスは、「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」のどちらか。ハシブトガラスもハシボソガラスも、見た目は似ているので一見すると普通の人には見分けがつきません。まず頭の先から足の先まで真っ黒で、いわゆる「カラス」という見た目をしています。

ハシブトガラスってどんな鳥?

ハシブトガラスの大きさは、全長で約56センチ。特徴はクチバシで、太く丸みがあります。額が大きく出っ張っていて、全体的に少し丸みのあるフォルムをしています。また歩き方にも特徴があり、地面をぴょんぴょんと跳ねて移動します。

ハシブトガラスの鳴き声

ハシブトガラスは、「カー、カー」と済んだ声で鳴きます。また鳴くときは体を水平にして、鳴き声に合わせて尻尾を上下に振る仕草をします。

ハシボソガラスってどんな鳥?

ハシボソガラスの大きさは、全長で約50センチ。ハシブトガラスに比べて、やや小さめの体をしています。クチバシには丸みがなく、体も全体的にしゅっとした印象です。地面を歩くときは、人のように足を交互に出して進みます。

ハシボソガラスの鳴き声

ハシボソガラスは、「ガアー、ガアー」と大きく鳴きます。ハシブトガラスと比べると濁っていて、声が枯れているような印象です。

カラスが鳴く意味

カラスは人間と同じ様に、会話(鳴き声)でコミュニケーションをとります。カラスの鳴き声には40以上の種類があり、この使い分けで会話をしているというわけです。カラスの会話の内容は、人間にはまだまだ解明できている部分は少ないです。けれど、分かっているだけで主に5つの意味があります。

仲間への合図

ハシブトガラスにしろハシボソガラスにしろ、カラスは群れで行動をする習性があります。この群れの仲間への合図のため、カラスは鳴くことがあります。その合図にも、鳴き方によっての違いがあります。

「カーカー」と、のんびり鳴く飛行時にはぐれない様にするための合図
「カカカカ」と、短く鳴く食事の合図
「アァ、アァ、アァ、アァ」と濁った声で鳴く仲間の居場所を確認
「カアアーカアアー」と鳴く弱い警戒警報(仲間以外のカラスや、人、猫などの外敵に警戒する合図)
「ガァガァガァガァ」と鳴く強い警戒警報(繁殖期などでカラスの巣に外敵が近づいたときの合図)

縄張りの主張

「カァっ、カァっ、カァ」と、断続的に鳴いているときは、縄張りを主張するときの鳴き声です。この場合は仲間へ向けてというよりも、仲間以外のカラスや人などの外敵に向けられます。とくに朝にこの鳴き声で鳴きます。

威嚇

「ガア!ガア!」と力強く濁った声で鳴くときは、威嚇の意味があります。「ガァガァガァガァ」と鳴くときもそうですが、繁殖期になるとこうした攻撃的な鳴き声で鳴くことがあります。とくに「ガア!ガア!」と鳴くときは、外敵を威嚇するためなので、この鳴き声を聞いたときは近くに巣があると考えるとよいでしょう。

カラスが鳴く回数の意味

カラスが鳴くといっても、その回数はさまざま。「カーカー」とのんびり2回鳴くときもあれば、「カカカカカ」と忙しなく鳴くこともあります。実はこの鳴く回数にもそれぞれ意味があります。注意して聞いてみると、カラスたちの会話の内容がわかるかもしれません。

1回挨拶
2回空腹、強調、注意喚起
3回安全、満足、位置確認
4回威嚇、警戒、危険
5回警戒、避難指示
6回敵を発見
7回リーダーの合図
8回集合の合図

カラスが夜に鳴く意味

カラスの鳴き声を聞くのは、主に朝や昼間だと思います。ですがときどき夜に鳴いていたり、深夜に声が聞こえることも。朝や昼間はともかく、夜に鳴かれるとなにか不吉なことがあるのではとびっくりしてしまいます。ですがカラスが夜鳴くのにも意味があり、なにも不吉なことが起こるというわけではありません。ここではカラスが夜に鳴く意味について、解説していきます。

異常な早起き

カラスが夜に鳴く意味、理由はさまざまあります。まずカラスは人間と同じく昼行性で、昼間に活動して夜に眠ります。ですがこの夜に眠るというのが、群れや個体によって多少違います。というのも、夜に寝て深夜の0時に起きるような、とても早起きなカラスもいるのです。人間にしたら深夜の0時に鳴き出したら不自然で不気味ですが、0時に起きたカラスにすれば朝の目覚めの時間ということ。寝起きで元気いっぱいなので、よく鳴くというわけです。

興奮状態

夜に興奮状態になって、眠らずにいるカラスがいます。この興奮状態の原因もいろいろとありますが、例えばいいエサを見つけたときなどがそれ。仲間にエサのことを教えるためだったり、自分で嬉しくなって眠れなくなってしまうわけですね。

危機的状況

カラスは夜に寝る習性がありますが、寝ていられないような危機的状況になると夜も眠らず鳴くことがあります。この危機的状況とは、外敵が巣に近づいているときや、巣が壊れてしまったときなどです。こうした状況を仲間に伝えるため、夜に鳴くことがあります。

ゴミ出しのタイミング

人のゴミ出しのタイミングで鳴くカラスがいます。これは地域によって違いますが、都市部や繁華街だと夜中にゴミ出しをする人もいるため、そのゴミを狙ってカラスが鳴くというわけです。人の出すゴミはカラスにとってはご馳走でもあるため、仲間に合図を出してゴミを確保しようとしているのです。

カラスがうるさくなる時期

カラスは一年中日本にいる鳥なので、その鳴き声も一年中聞くのではないかと思います。ですがカラスがよりうるさく、攻撃的に鳴く時期は決まっていて、毎年「3月から7月ごろ」がその時期となっています。

これはカラスの繁殖期がこの3月から7月にかけてだからです。カラスは巣を作って子育てをする時期になると、巣を守るために攻撃的になります。これにより、「ガアガアとうるさい」「威嚇するように鳴かれた」と、人が感じやすくなるのです。またカラスが襲ってきた、カラスに襲われたという被害もこの時期がほとんど。普段は人を襲ったりしないカラスですが、この時期になると人を蹴ったりなどの威嚇行動が多くなります。

おすすめの記事

記事を探す

カテゴリから探す

ジャンルから探す