換気扇の月の電気代は?回し続けるメリットや節約方法も合わせて解説
何気なく使用している換気扇ですが、あなたは正しく使用していますか?電気代もかかるし、24時間つけっぱなしは勿体ない!なんて思ってこまめに消していませんか?
実は、換気扇はつけっぱなしの方が電気代がお得で、多くのメリットがあるため、場所によってはつけっぱなしが好ましいのです。
とはいえ、実際に換気扇を24時間つけっぱなしにした場合、電気代がどれくらいかかるか気になりますよね。そこで本記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- 換気扇の電気代(トイレ/お風呂/キッチン)
- 換気扇を回し続けた方がいい場所
- 換気扇をつけっぱなしにするメリット
- 換気扇をつけっぱなしにするデメリット
- 換気扇における電気代の節約方法
- 換気扇を使う上での注意点
換気扇の電気代や節約方法で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
換気扇の電気代っていくらなの?
換気扇を24時間つけっぱなしなんて電気代もかかるし、なんだか勿体ない。
そう思う方も多いかもしれませんが、実際電気代がどの位かかるのかご存知ですか?
換気扇の種類にもよりますが、小型のものであれば実はそこまで電気代はかかりません。
換気扇の電気料金がどの位かかるのか、具体的な金額を確認してみましょう。
トイレの換気扇
トイレの場合は小型の換気扇がほとんどなので電気代はあまりかかりません。旧式も最新式もほとんど差はなく、安心して使用することができます。
ちなみにトイレの換気扇では、消費電力は3W程度がほとんどです。
24時間つけっぱなしにしていても、3W×24時間の72Wなので、1日1円程度となり2円以上にはならない計算となります。
トイレは水回り設備の一つですから、浴室ほどではないですが湿気がこもりやすいです。ニオイや菌・カビはとても気になるので、換気扇を使用し空気を入れ替えて快適に利用したいですよね。
お風呂の換気扇
お風呂の換気扇の消費電力は20W程度なので、トイレの3Wと比較すると高く感じるかもしれません。
浴室換気扇を24時間つけっぱなしにすると、20W×24時間で480Wとなり、1日12円程となります。
電気代が気になるとはいえ、お風呂は湿気がこもりやすく、放っておくとカビが発生しやすいです。浴室内はなるべく乾燥させて、カビの発生を抑えたいですよね。
最新の換気扇は節電タイプになっており、消費電力が13Wや3Wなどぐっと低くなるので、電気代が気になる方は交換を検討してみてもいいかもしれませんね。
キッチンの換気扇
キッチンの換気扇はトイレやお風呂と異なり大型がほとんどです。古い住宅などではプロペラファンの換気扇が主流ですが、最近ではシロッコファンのついたレンジフードを導入している住宅も多くなっています。
使用する際の設定は強と弱がありますが、弱で使用しても消費電力は30W程かかります。プロペラ式の場合は若干少ない消費電力にはなりますが、30W前後の換気扇が多いでしょう。1日つけっぱなしにしていると、30W×24時間で720Wとなり、1日20円前後となります。
大型のレンジフードの場合、強と弱では消費電力にかなりの差が生じます。また、製造メーカーや型番によっても大きく異なるため、一概には言えません。例えば、弱の消費電力が75Wのレンジフードを24時間つけっぱなしにすると、75W×24時間で1800Wとなり、1日47円前後です。
ただし、キッチンにも節電タイプの換気扇があるので、交換することで電気代の節約になります。種類によっては消費電力5W程の換気扇もあるため、調べてみてはいかがでしょうか。
換気扇は24時間つけたままが良い?
場所によってかかる電気代はわかりましたが、結局24時間つけていた方が良いの?つけているとどんなメリットがあるの?と思う方もいるでしょう。
結論からお伝えすると、つけっぱなしが良い場所・こまめにオンオフした方が良い場所があります。
ここでは、24時間換気に基づく換気扇をつけっぱなしにする必要性や、換気扇を回し続けるメリット・デメリットを解説します。
24時間換気は必要?
2003年7月の法改正により、24時間換気システムが義務化されました。これにより、住宅を新築する際は居室に24時間換気が必要になっています。トイレなどは24時間換気の対象外ですが、換気扇をつけっぱなしにするのが望ましいとされています。
キッチンの場合は調理中のニオイや煙、油を外に排出することが目的なのでつけっぱなしにしていることは少ないでしょう。トイレやお風呂場とは違い換気扇も大型なので、キッチンは小まめにオンオフした方が節電にもつながります。
トイレやお風呂の場合は電気代もあまりかからない上、換気扇をつけている方がメリットも多いのでつけっぱなしがおすすめです。
換気扇を24時間つけておくメリット
換気扇を24時間つけっぱなしにするだけで、快適に過ごせるメリットがあるのです。電気代は多少かかりますが、それ以上のメリットが得られるため一つずつ確認していきましょう。
【メリット1:カビ対策】
換気扇をつけっぱなしにしておくことで、湿気を好むカビの発生を抑えることができます。
室内に溜まった湿気を換気扇が屋外に排出してくれるので、空気が循環しカビだけでなく結露も防止することができるのです。
つけっぱなしにより特に効果が得られるのは湿気の多いお風呂場。カビの発生を抑えることで、お風呂場を清潔に保つことができるので掃除の手間も省けます。
換気扇を切ってしまうとまたすぐに湿気がこもってしまうため、トイレやお風呂場はjつけっぱなしにしておきましょう。
【メリット2:ニオイ対策】
ニオイが気になる場合、換気扇をつけっぱなしにして常に空気を循環させておきましょう。
お風呂場は清潔に保っていても石鹼カスや皮脂汚れからニオイが発生し、排水溝から悪臭を放ちます。気づいてからスイッチを入れるよりも、つけっぱなしにしておく方がニオイの排出も早く、悪臭を防げるので安心です。嫌な臭いを充満させないよう、換気扇を常に回しておきましょう。
トイレやキッチンに関しても、換気扇をつければニオイ対策になります。
【メリット3:家の延命対策】
木材は湿気を含むことで傷みやすくなり、家の老化を早めてしまいます。湿気によって木材が傷まないよう、換気扇を回し空気を循環させましょう。
木材が傷むことでシロアリなど厄介な害虫が発生してしまう可能性もあります。害虫が発生する前に、換気扇により家の延命対策を行ってみて下さいね。
また、家の中に入ってしまった花粉や黄砂も排出できるため、換気扇のつけっぱなしはおすすめです。
換気扇を24時間つけておくデメリット
換気扇をつけっぱなしにするメリットは大きいですが、その反面デメリットもあります。言い換えれば、このデメリットを解消できれば換気扇をつけっぱなしにするのにメリットしか残りません。ここでは、換気扇を24時間つけておくデメリットをご紹介します。
【デメリット1:部屋の冷暖房効果の低下】
換気扇をつけていると、室内の暖かい空気や冷たい空気も外部に排気されてしまうため、冷暖房効果が低下します。特に冷暖房の効果を最大限に引き出したい場合は、換気扇の適切な使用が必要です。
浴室やトイレなどの湿気がこもりやすい場所は、冬でも24時間換気をするのが望ましいです。居室の24時間換気については、どうしても寒い場合は換気口カバーを付けたり窓に遮熱カーテンを付けたりするなどの対策をして実施しましょう。
【デメリット2:騒音】
換気扇は稼働中に騒音を発生させる場合があります。つけっぱなしにすることで、不必要な騒音が生じる可能性があります。換気口を防音仕様に替えることで、問題が解決できることがあるため、検討してみましょう。
また、換気扇の騒音が酷い場合、内部に埃や汚れが溜まっている、あるいはサビや経年劣化が生じている可能性があります。埃や汚れは簡単な掃除や業者のクリーニングで解決できますが、経年劣化の場合は本体交換が必要です。
【デメリット3:部屋の乾燥】
換気扇が常時運転していると、室内の湿度が下がり、部屋の乾燥が進む可能性があります。特に寒い季節には、暖房による乾燥との相乗効果が出てしまうことがあります。
部屋の乾燥が気になる場合は、加湿器を使用するなどして湿度を上げる工夫をしてみてください。最近では、加湿機能のあるエアコンも発売されているため、こちらも検討してみましょう。
換気扇を使用しないとどうなるの?
メリットで説明をしましたが、換気扇を使用しないと
- カビが発生しやすくなる
- ニオイが充満してしまう
- 家の寿命が短くなる
など、様々なデメリットが生じます。
カビは掃除も大変な上、アレルギーを引き起こす原因にもなるため注意しましょう。
一番厄介なのは、湿気が原因で害虫が発生してしまうことです。湿気が原因で発生する害虫は様々で、どの害虫も駆除が大変。下記の害虫が当てはまりますので、気を付けて下さい。
電気代が安くなる?!効率良い使用方法3選
換気扇はつけっぱなしにした方が良いけれど、それでも電気代が気になるという方もいるでしょう。
どうしたら少しでも電気代を抑えることができるのか。ここからは、ちょっとした事で電気代が抑えられる方法をご紹介いたします。
扉は閉めて換気する
換気する際は扉を必ず閉めて行いましょう。
ニオイや湿気がこもっているため、扉を開けて換気をした方が良いように感じますが実はNG行為なのです。
開けてしまうとニオイや湿気が他の部屋に逃げてしまうため逆効果。別の部屋にも湿気が充満してしまいカビが発生しやすくなってしまいます。逃げ道を作らないよう扉は閉めて、密室にして換気を行いましょう。
扉だけでなく、窓もしっかり閉めて下さいね。
換気扇はこまめに掃除する
換気扇はこまめに掃除する必要があります。
汚れた換気扇では十分な効果が発揮されず、電気代も上がってしまうのです。
汚れが広がってしまったり、動きが悪くなってしまったりと故障の原因にもなってしまうので要注意。常にきれいな状態を保つことで節約にも繋がるので、定期的な掃除はとても重要です。
掃除の際は説明書をしっかり読み、安全のためブレーカーを下げて掃除しましょう。
節電タイプに交換する
節電タイプの換気扇にすることで、電気代をグッと抑えることができます。
買い替え時にお金はかかりますが、これからずっと使用していくことを考えるととてもお得です。
特に、寿命で換気扇の購入を検討されている方はおすすめ。
今使用している消費電力の半分以下になる場合もありますので、気になる方は調べてみてはいかがでしょうか。
換気扇を使う際の注意点
換気扇を使う際には、いくつか注意したいポイントがあります。これらのポイントを押さえるだけで、快適に生活できるようになるため、普段から意識してみることをおすすめします。
換気口の定期的な清掃
定期的に換気口やフィルターを清掃することで、効果的な換気を維持できます。ほこりやゴミが詰まると、換気効果が低下し、火災の原因ともなります。
1日中稼働する換気扇ですから、ホコリや汚れも溜まりやすいです。換気口のフィルター掃除は、2週間に1回の頻度を目安に行ってください。換気口や給気口の掃除は、3ヵ月に1回の頻度を目安に行うのがベターです。
長時間の連続使用に注意
長時間連続して換気扇を使用すると、部屋の空気を外部に排気しすぎて室内の温度や湿度が不快になる可能性があります。適切なタイミングで運転を停止し、室内の環境を保つように心がけましょう。
ただし、24時間換気システムのルールに基づき、基本的にはつけっぱなしにするようにしてください。
疎通路の確保
換気口やダクトの周りを物でふさいだりせず、疎通路を確保してください。空気の流れを妨げないようにすることで、効果的な換気が行えます。
デザイン性の高い薄型レンジフードでは、フードの部分が平らになっているため、物を置いている人もいると思います。しかし、レンジフードの上に物を置くと、本体の落下の原因になるため、避けるようにしましょう。
換気扇やレンジフードを長く快適に使用するには、周りに物を置かないのがベストです。
外部の気温や風向きに注意
外部の気温や風向きによって、換気効果が変わることがあります。特に寒い季節や強風の日には、換気のタイミングを適切に選んでください。
寒い季節に快適に換気をする方法として、エアコンによる換気が挙げられます。通常、ほとんどのエアコンには換気機能が付いていないため、換気はできません。しかし、最近では、換気と暖房が同時にできるエアコンも発売されていて大変便利です。
適切な風量の選択
換気扇の風量は調節できる場合があります。調理の内容や部屋の広さに合わせて、適切な風量を選んで使用してください。
換気扇の風量の選び方は、アパートやマンション、事務所など部屋の用途によって異なります。一般家庭においては、床面積当たりの必要換気量が求められます。
必要換気量(㎥/h)=部屋の床面積当たりの換気量(㎥/㎡‣h)×部屋面積(㎡)です。2~3人家族で住む住宅の必要換気量は約9(㎥/㎡‣h)です。
換気扇を交換してお得に使おう
現在は24時間換気が原則となっているため、換気扇はつけっぱなしにするのが基本です。換気扇を回し続けるメリットは大きく、デメリットはあっても解決できる場合がほとんどです。今回ご紹介した電気代節約方法を実践し、上手く換気扇を使っていきましょう。
古くなった換気扇は、それだけでも電気代がかさむため、交換をおすすめします。換気扇を交換すると
- 電気代を抑えられる
- 換気機能UPによりシックハウス症候群の予防や対策になる
といったメリットがあります。
古い換気扇よりも新しい換気扇の方が節電タイプになっていることが多く、電気代が抑えられるのです。また、換気機能が上がることでシックハウス症候群の予防や対策にもなり、快適に使用することができます。
換気扇の交換は電気工事士の資格が必要なので、必ず業者へ依頼しましょう。街の修理屋さんなら見積もり無料で、換気扇交換5,500円~お受けいたします。
相談だけでも可能なので、迷っている方はぜひお電話やメールで問い合わせてみて下さいね。
※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。