エアコンが漏電した!原因と対処の注意点を教えます
夏休みもそろそろ終わりになり、少しずつ秋が近づいてきました。
しかし残暑厳しく、体調管理のためにも、まだまだエアコンをフル稼働させているのではないでしょうか。
そんな必需品のエアコンですが、長年使用していると、何かしらトラブルが生じるものです。
例えば、エアコンが原因でブレーカーが落ちたり、エアコンが漏電していると電気会社に言われたりした方もいるかもしれません。
漏電が分かったときは、安全のため家庭で使用しているコンセントを点検し、必要に応じて漏電修理しなければなりません。
今回の記事では、以下の内容を解説します。
- エアコンの漏電箇所
- エアコン漏電の原因
- 漏電の確認方法
- エアコンの漏電を防止する方法
- エアコンが漏電したときの対処方法
エアコンの基礎知識として、実際に漏電が疑われるときの手助けとして、ぜひ参考にしてくださいね。
漏電とは?漏電箇所はどこ?
はじめに、漏電とは何か、エアコンの漏電箇所はどこかについてご説明します。
漏電とは?
漏電とは文字通り、電気器具や配線に流れている電気が外に漏れ出してしまう現象のことを言います。
それでは、漏電するとどうなるのでしょうか。
ブレーカーが落ちて電気が消える
ブレーカーにはアンペアブレーカー、安全ブレーカー、漏電ブレーカーの3種類があります。
漏電ブレーカーは配線や電気機器などの漏電を検知し、ブレーカーを落として電気の流れを止めるのです。
そのため、建物全体の電気が消えてしまいます。
電気代が上がる
漏電すると、本来必要のない電気が流れ続けてしまいます。
たくさん電気製品を使っているわけでもないのにやたらと電気代が高くなっていたら、漏電しているかもしれません。
できるだけ早く確認することをおすすめします。
感電
漏電している家電製品やコンセントなどに触ると、感電してしまうことがあります。
軽度であれば、ビリッとする程度で済みますが、重度の感電になると、最悪の場合、死に至ることさえある、とても危険な現象といえます。
火災
コンセントにほこりが溜まると発火する可能性があるという話は、みなさん聞いたことがあるかと思います。
漏電も同じで、漏電した箇所が高温になり、燃えやすいほこりや木くずなどに引火すると火災にも繋がり、こちらもとても危険です。
このように、漏電すると、危険はあれど良いことは一つもありません。
もちろん直すまでは、エアコンも使えません。
早急に確認をおこない、漏電修理することが大事です。
エアコンの漏電箇所はどこ?
エアコンの漏電箇所を知っておけば、日ごろから気に留めることができると思います。
- エアコン室内機本体
- 室外機本体や、その周辺
- エアコン専用電源、コンセント
この3箇所のいずれかで漏電は起こります。
故障などないか、定期的に確認しておきましょう。
エアコン漏電の原因は何?
エアコンの漏電はどのような原因で起こるのでしょうか。 ここでは、エアコン漏電の主な原因についてみていきましょう。
経年劣化
エアコンを長く使っていると、絶縁部分まで劣化してしまうことがあります。
絶縁部分が劣化すると、そこから漏電する場合があります。
また、一般的にエアコン本体の耐用年数は約10年、絶縁体から構成されているケーブルの耐用年数は20年とされています。
そのため、エアコンを耐用年数以上使用していると、漏電だけでなく、経年劣化や故障の可能性も高くなってきてしまうのです。
故障
コードに傷が付いていたり故障していると、漏電してしまうことがあります。
長く使用しているコードがあれば、新しく交換するのが良いでしょう。
結露や雨などの水漏れ
水がかかる事で、絶縁部分が劣化して漏電する場合があります。
雨漏りや窓から雨が入ってきたりなどして濡れたり、蒸気が水滴になってついたりする事で漏電につながります。
室外機に雨水が入り込む
室外機は、空気を吸い込んだり排出したりするため、屋外の風通しの良い場所に設置することが多いです。
そうすると、必然的に雨がよくあたり、雨水が流れ込みやすくなります。
害虫や小動物など
ネズミに電線やコードをかじられると、そこから漏電します。
ネズミは小さな隙間でも入ってしまうため、壁の中の配線をかじってしまうこともあります。
また、あまり想像したくはありませんが、ゴキブリがエアコン内に入り込み、漏電して火災が起こったという例もあります。
害虫・害獣にも注意が必要です。
漏電を確認するには?
まず、コンセントに触る前にブレーカーを落とします。
その後、エアコンコンセントを抜いて、ブレーカーをあげます。
ブレーカーを上げた時に落ちれば電源の問題です。
落ちなければエアコン室内機・室外機どちらかの原因となります。
エアコン室内機・室外機のどちらかが原因と分かったら、感電の恐れがあるので、どちらも触らないようにしてください。
また、エアコンが漏電していると、解消するまでエアコンが使えませんので、早急に対処する必要があります。
エアコンが漏電した場合の対処方法は?
漏電していると分かったとき、感電事故や火災に発展させないためにも、適切な行動をとることが大切です。
ここでは、エアコンが漏電した場合の対処方法を順を追ってご説明します。
1.電源を切る
漏電が起きているエアコンの電源をすぐに切断します。電源を切ることで漏電の危険性を軽減します。安全のため、エアコンのブレーカーは落としたままにしておきましょう。
2.安全を確保する
漏電したエアコンの周囲の安全を確保します。エアコンに触れないようにし、周囲に近づかないように注意してください。
3.専門家に連絡する
漏電の原因調査や修理には専門知識と技術が必要です。すぐに電気工事の専門家やエアコンのメンテナンス業者に連絡し、漏電の状況を説明して相談してください。専門家が安全な対策や修理を行います。
もちろん、街の修理屋さんでも漏電修理を承っております。お困りの際はお問い合わせください。
※追加の注意事項
漏電が分かった場合、他の電気機器やコンセントも安全のために確認する必要があります。他のコンセントや電気機器が漏電している可能性もあるため、注意が必要です。
不用意にコンセントや電気機器に触れようとせず、専門業者に相談してください。どうしてもコンセントを抜く必要がある場合は、必ずブレーカーを落として時間を置いてから行うようにしましょう。
エアコンの漏電を防止する方法は?
エアコンの漏電は大変危険です。起こってしまう前に、できることから対策を行っていきましょう。ここでは、エアコンの漏電を未然に防ぐ方法を解説します。
定期的な点検とメンテナンス
エアコンを使っていく上で重要なのは、定期的な点検とメンテナンスです。
エアコンは家電製品ですから、複雑な配線やさまざまな電気部品で構成されています。目には見えない箇所に漏電の原因となる不具合があっても、なかなか気づけないこともあるでしょう。
専門家による定期点検やクリーニングをスケジュールに組み込み、配線や電気部品の異常を早期に発見・修正することが漏電防止につながります。
過負荷回避
エアコンの適正な容量や回路容量を確認し、過負荷を回避することも重要です。
過負荷とは、定格を超えた電流が流れて負荷が大きくなっている状態や、加熱している状態のことです。
過負荷が発生すると電気系統に負荷がかかり、漏電や火災のリスクが高まります。適切な容量のエアコンを選び、回路容量を適切に設定してください。
また、室内機のフィルターなどにホコリがたまっていると、過負荷運転になりやすいです。エアコンの掃除も過負荷回避に必要なことです。
使用中の注意
エアコンを使用する際には、電源コードやプラグが損傷していないか確認しましょう。異常がある場合は直ちに修理や交換を行ってください。また、過度な負荷や長時間の連続使用を避け、エアコンの正しい操作方法に従って使用してください。
エアコンの使用上の注意は、各メーカーサイトや製品ごとの取扱説明書にも記載があります。使用中の注意を守ることは、エアコンを長く快適に使い続けるためにも大切です。しっかりと目を通すようにしましょう。
適切な地絡
エアコンの地絡(アース)を確保することも重要です。
地絡とは、電気の回路が大地(アース)に接触し、大地に電気が流れることをいいます。地絡は漏電を防止し、電気の安全性を確保する役割を果たします。
エアコンの取り付け時に地絡を適切に設置し、接地線がしっかりと接続されていることを確認してください。
接地線をコンセントの端子に接続するのに資格は必要ありません。ただし、屋外の設置極(アース棒)の設置や、端子付きコンセントに交換するのは電気工事士の資格がないとできない作業です。自分で行わずに、業者に依頼してください。
エアコンの漏電修理は自力では困難!プロの業者に依頼しよう
先述のとおり、漏電は感電や火災の可能性があり、大変危険です。
子供やペットがいる場合には、エアコンの室外機・室内機ともに触ってしまうことがないように、近づけさせないようにしましょう。
そして、自力で漏電修理を行うことは、危険でとても困難です。
故障箇所の確認や修理は、プロである業者にお任せするのが安心安全です。
『街の修理屋さん』では、エアコンの故障・漏電調査を税込み5,500円〜承っております。もちろん、お見積もり・ご相談は無料です。
また、エアコンの故障・漏電調査だけでなく、エアコンのクリーニングや室外機の点検・修理、コンセント・ブレーカーの取り替えなども行っております。
ぜひお気軽にご相談ください。
※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。