照明スイッチの配線工事はDIY可能?資格の必要な範囲とあわせて徹底解説
家の重要なライフラインの1つである照明。毎日使う照明のスイッチは、突然故障すると不便で困りますよね。
また照明スイッチが壊れた場合以外でも、部屋の雰囲気や利便性を考えて、配線工事をおこないたい人もいるかもしれません。
本記事では、照明スイッチの配線がDIYできるのかどうかと、資格が必要な範囲について解説します。照明スイッチの配線工事をしてみたい方は、ぜひ参考にしてください。
種類豊富な照明スイッチ
電気スイッチの配線工事の前に、一般的なスイッチの種類について知っておきましょう。
一般家庭によく使われている照明スイッチには、次のような種類があります。
【片切スイッチ】
もっともオーソドックスなスイッチです。一ヶ所に設置した1つのスイッチで、電源のオンオフを操作します。また、廊下の両端や階段の1階と2階など、二ヶ所で操作できるものを「3路スイッチ」といいます。
【ほたるスイッチ】
壁につけた照明スイッチ本体にランプが内蔵されているタイプです。部屋の照明をつけていない時に光っているので、スイッチのある場所がわかりやすいのがメリットです。
【センサースイッチ】
センサースイッチには、人を感知して自動でオンオフが切り替わる『人体感知スイッチ』と、周りの明るさに合わせる『自動点滅スイッチ』の2種類があります。
スイッチを触らなくても近づいたり、周りに合わせて自動で切り替わるので、消し忘れがなく省エネにも役立ちます。
【タイマースイッチ】
タイマースイッチも自動でオンオフの切り替えができるタイプです。照明がついてから一定の時間がすぎると自動で電源オフになります。
トイレや屋外の防犯用照明で、一定時間がすぎると勝手に消えるのがタイマータイプのスイッチです。
電気スイッチの配線工事はDIYできる?
一般的に電気スイッチの工事費用は数万円以上かかるため、DIYで安くすませたい人もいるかもしれませんね。
ですが、電気スイッチの配線工事には、「電気工事士」という国家資格が必須になります。資格を持っていない人が電気の配線工事をおこなうと、違法になるので注意してください。
具体的には「電気工事法」という名称の法律で、素人が危険な電気工事をおこなわないように規制しているものです。
「どうしても電気の配線をDIYしたい」という気持ちがある人は、『第2種電気工事士』や『第1種電気工事士』などの資格を取得しましょう。
資格をとって自分で配線工事をおこないたい人以外は、電気工事の専門業者に依頼する必要があります。
カバー交換だけなら資格不要
照明スイッチやコンセントカバーの交換は、資格不要なので誰でもおこなうことができます。
多くの家についている照明スイッチやコンセントのカバーは白いものが多く、年月が経つと、手垢で汚れたり黄ばんだりして見栄えが悪くなりますよね。
そこで、ホームセンターなどで売っているスイッチカバーに交換すると、ちょっとしたリフォームとして楽しめますよ。
とくにキッチンについているコンセントカバーは、料理中に飛び跳ねた油で汚れていることが多いです。頑固な油汚れで掃除しても取れない汚れの場合は、カバーを交換する方が楽にキレイにできます。
もちろんキッチン以外の照明スイッチのカバーも、ネジで取り外し・取り付け可能なので、少しDIYできる人なら簡単に交換できるでしょう。
コンセントカバーの種類や交換方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。興味のある方は参考にしてください。
資格不要でできる「軽微な工事」とは?
電気工事法にあたる、『照明スイッチ自体の交換』や『配線工事』は危険を伴うためDIYできませんが、カバー交換以外にも資格のいらない工事があります。
ここでは、電気工事法について詳しく解説します。
家庭での電気工作物(最大電力500kw未満の需要設備)を設置、もしくは変更する工事は次の3つに分けられています。
- 電気工事士等の資格が必要な作業
- 電気工事のうち軽微な作業
- 軽微な工事
このうち、①と②は電気工事法にあたりますが、③の「軽微な工事」は電気工事にあたりません。
具体的な資格不要の「軽微な工事」には、以下のようなものがあります。
- 差込プラグやソケットといった接続器や開閉器と、コード又はキャブタイヤケーブルを接続する
- 汎用モータや農業用ポンプなど、蓄電池の端子に電線をネジ止める
- 電力量計、電流制限器、ヒューズの取り付けや取り外し
- インターホン、火災感知器、豆電球などに使用する二次側の配線工事(小型変圧器で降圧された電圧36V以下の配線工事)
- 電線の支持、維持のための柱や腕木などの設置や変更工事
- 地中電線用の暗渠又は管の設置や変更工事
(参考:電気工事士等資格不要の「軽微な工事」とは)
上記であげた工事は全て、電圧600V以下で使用するものに限られます。
わかりやすいものだと、照明器具の取り替えや電球の交換、エアコンの取り付け・取り外し(電気的な接続とは無関係な行為のみ)などは、資格がなくてもできる工事となります。
ただし、配線自体を扱うのは違法になるため注意が必要です。
資格なしで配線工事をすると・・?
「家の中の配線だし、少しいじるだけだからいいよね」と思う人もいるかもしれません。ですが無資格で配線工事をおこなうと、3万円以下の罰金、または3カ月以下の懲役が科せられるので注意しましょう。
また、違法かどうかだけではなく、配線工事には危険が伴うため、専門的な知識がない状態でおこなうのは非常に危険です。感電事故や漏電による火災など、思わぬ事態が起こる可能性があります。
実際に、資格のない人が電気工事をおこなったことで火災や感電の事故につながったケースもあります。「自分なら大丈夫」と思わずに、照明スイッチの配線工事がしたい時は、専門業者に依頼するか、資格を取りましょう。
照明スイッチの配線工事は専門業者にご依頼を
照明スイッチの故障やインテリアの変更などで、配線工事が必要になったら、DIYせずに電気工事士の資格のある業者に依頼しましょう。
コンセントカバー交換だけならDIYが可能ですが、カバーを開けた中の配線やスイッチ自体の交換には資格が必要です。火災などの事故を防ぐためにも、知識と経験が豊富な専門業者に相談しましょう。
当社、街の修理やさんでは照明スイッチの配線工事を5,500円から承っています。お見積もりは無料で、年中無休で対応しております。
照明スイッチの配線工事をご検討の方は、お電話もしくはメールでお気軽にご相談ください。
※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。