テレビの電波障害の原因は700MHz電波?映らない原因と対策を解説

テレビの映りが悪くなった、と感じることはありませんか?今まで問題なく視聴できていたのに、映像や音声が途切れるようになったり、ノイズで映像が乱れて視聴しづらいようであれば、それは電波障害が原因かもしれません。なぜ、電波障害となってしまうのか、そもそも電波障害とはどういう状態のことなのか、確認していきましょう。

そもそも、電波障害とは?

電波障害とは、悪天候や送信施設のトラブル、混信などにより電波の受信に障害が発生し、正常に受信できないことをいいます。
電波障害によりテレビに届く電波が弱くなると、映像や音声が途切れたり、モザイクのようなノイズが発生したりします。さらに、電波障害により完全に電波が届かなくなると、暗い画面のままテレビになにも表示されなくなり、エラーメッセージ「E202」が表示される状態になります。


ただ、ご自宅のテレビが正常に映らないのであれば電波障害を疑うよりも、まずは他の原因を考えてみましょう。自宅内に複数台のテレビがあるなら、すべてのテレビが正常に写らないのか、一部のテレビだけなのか、それだけでも原因をつきとめることができるでしょう。多くの場合は電波障害ではなくアンテナケーブルなどの配線ミス、接続不良が原因のようです。

電波障害、どんな原因が考えられる?

携帯電話通信による700MHz帯の利用にともなう電波障害

アナログテレビからデジタルテレビへの移行がほぼ完了し、それにともない使用する電波帯域の整理も進められてきました。デジタル放送の電波はアナログ放送の電波より少ない帯域幅ですむので、デジタル化後はアナログ時代に使っていた電波帯に空きができます。その700MHzの空き電波帯を携帯電話の通信で使用することになりました。
この700MHz電波帯は地デジで使用している電波帯と隣接しているので、混信してテレビの映像が乱れたり、映らないといった電波障害がおこる可能性があるのです。

アンテナの倒壊、向きのずれ

台風や強風によるテレビの受信不良が考えられるなら、まず疑うのはアンテナでしょう。魚の骨の形に見える、八木式アンテナが強風であおられ、倒壊しているなら原因は明白です。倒れないまでも、向きが少しずれるだけで受信できる電波は弱くなるので、調整が必要になります。

雨や雪などに電波がさえぎられる

衛星放送をBSパラボラアンテナで受信して視聴する場合、雨による受信不良はめずらしくありません。衛星から届く電波は雨に吸収されやすく、大雨や台風のときなど雨が強ければ強いほど電波は弱くなります。エラーメッセージ「E202」が表示され電波が届いていない状況になるのはよくあることです。


同様に地デジでも、雨や雪により電波がさえぎられ弱まることで受信不良となることがあります。覚えておきましょう。

アマチュア無線による電波障害

地デジを視聴中にアマチュア無線の電波により電波障害を受けた場合は、無線の声が入ったり、しま模様のノイズが入ったり、以下のような特徴のある受信不良がみられます。
「突然、受信不良が始まる→ 数秒から数分でおさまる→ 数秒から数分後にまた受信不良となる、この行程を何度もくりかえす」
以上のような受信不良は、アマチュア無線による電波障害の可能性が非常に高いです。ご自宅のアンテナの近くに、アマチュア無線用のアンテナ(魚の骨の形に見える大型の八木式アンテナ)がないか確認してみましょう。

中高層の建物に電波を遮断される

ご自宅のアンテナと地デジのテレビ塔の間に障害物があると電波を受信しにくくなります。新たに建設された中高層の建物が電波を遮断しているのかもしれません。ご近所でも同じような受信不良がみられるのであれば、その可能性が高くなります。このような電波障害の場合、原因となる建物の建築主さんとの話し合いで解決されることが多いようです。

電波障害、それぞれの対処法は?

700MHz利用推進協会に連絡

700MHz帯の携帯電話通信の利用ともない、電波障害が発生する可能性の高い地域にはすでに、具体的な対処法が書かれたチラシが配られているようです。合わせてこちらの公式ページもご確認ください。
対象となるのは、テレビアンテナとブースターを使用して地デジを視聴している世帯です。ブースターは弱い電波を増幅させて受信に問題のない電波にする製品ですが、今回は不要な電波まで増幅させてしまい受信不良を起こす、一部機種があるようです。


弱くなった電波の回復作業は、30~90分で完了するようです。基本的には受信レベルを測定し、必要であればフィルター(不要な電波をカットする)取り付けやブースターの交換をおこないます。再度受信レベルを測定し問題なければ作業終了です。ちなみに、この作業に費用は一切かかりませんので、覚えておきましょう。 
また、ケーブルテレビや光回線で地デジを視聴している場合は、電波障害の影響はありません。受信不良の場合は、契約している通信会社に連絡しましょう。

専門業者に点検修理を依頼する

アンテナが倒れてしまったら、再度の倒壊を防ぐためにも専門の業者さんに依頼して、確実に復旧してもらいましょう。ご自身で、しかも高所での慣れない作業は非常に危険です。

悪天候による受信不良も専門業者さんに相談したほうが効率的です。普段から受信状態が良好ではなく、悪天候により悪化したのであれば、悪天候のたびに受信不良となることも考えられます。適切な場所にブースターを設置してもらうなど、対策をしてもらいましょう。

総合通信局やNHKの技術相談窓口に連絡

ノイズの傾向などで、アマチュア無線による電波障害が疑われるようであれば、近くにアマチュア無線用の大きなアンテナがないか確認してみましょう。アマチュア無線局はテレビやラジオの放送に悪影響を与えないことが、運用の第一条件となっていますので、遠慮することなく、運用者に相談してみてください。
他にも、アマチュア無線の各種手続きをおこなっている総務省の総合通信局や、NHKを視聴しているならNHKの技術相談窓口に相談してみるのも良いでしょう。

自治体の建築課に連絡

新たに建設された建物などの障害物が電波を遮断している、近隣の世帯も同じような受信不良がみられる場合は、自治体の窓口である建築課に相談してみましょう。


各自治体で多少異なるかもしれませんが、中高層建築物を建築する場合は、その建物がテレビ電波の受信障害を起こした場合、もしくは受信障害を起こす恐れがある場合は、その障害を解消するために必要な処置をとる必要がある、とされています。建築主に、電波障害を回復させる義務があるのです。

まとめ

一口に電波障害といっても、さまざまな原因があり、その原因によって連絡する窓口も変わってきます。原因が特定できないと、どこに相談していいものか途方に暮れてしまいそうです。そんなときは、是非、専門の知識と経験のある業者さんに相談してみましょう。

ご自宅のアンテナだけの不具合であれば、アンテナの向きを調整し、ブースターを設置することで解決してしまうかもしれません。もし、他の理由が考えられる場合でも、その原因やどこに連絡すれば良いかなど適切な対処法を知ることができるでしょう。電波障害は専門的な要素が多いので、いざというときはプロに任せてしまいましょう。

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