暖房器具をコスパとメリットから徹底比較!おすすめの組み合わせも教えます
寒さ厳しくなると頭を悩ませるのが、暖房器具の電気代や燃料代ですよね。
特に冬場はちょっと食べ物を温めたり湯たんぽなどを温めるのに電子レンジを使い、お風呂に入ればドライヤーを使い、何か飲むなら電気ケトルでお湯を沸かし……といった具合に暖房以外にも沢山の電気を使うものです。
さらに、外が寒い分どんな暖房を使うにしても電気代がかさんでしまうもの。
「寒いのは我慢できないけど、どうにか電気代を抑えられないかな……」と考えている方も多いでしょう。
冬の寒い夜に電気の使い過ぎでブレーカーが落ちてしまえば、寒くて暗い中ブレーカーを上げに行かなければなりませんし……冬場には厳しいものがあります。
そこで今回は、コストパフォーマンスの面から様々な暖房器具を紹介しますね。
暖房器具の種類
暖房器具といえば、こたつやエアコン、電気やガスなどで動くストーブを想像する方が多いでしょう。
もちろんこれらも暖房器具のひとつですが、これだけではありません。
- エアコン
- こたつ
- 石油ストーブ
- 電気ストーブ
- 電気ファンヒーター
- ガスファンヒーター
- 石油ファンヒーター
- 遠赤外線ヒーター
- セラミックファンヒーター
- オイルヒーター
- パネルヒーター
- 電気毛布
- ホットカーペット
- 床暖房
- 暖炉
- 薪ストーブ
家庭で使う暖房だけでもこれだけの種類があります。
特徴
各暖房器具にはそれぞれ特徴があります。
ここでは特徴ごとにまとめて紹介しますね。
部屋全体を温める暖房器具
暖房には狭い範囲を集中的に温めるタイプから、部屋全体を温めるタイプまで様々な特徴があります。
部屋全体を温めるタイプは各種暖房器具の中でも電気を使いますが、その分全体を暖められるので部屋の中で活動的に過ごすことができます。
部屋全体を暖められる暖房はこちらです。
- エアコン
- 電気ファンヒーター
- ガスファンヒーター
- 石油ファンヒーター
- 暖炉
- 薪ストーブ
電気代や燃料コスト
ここで挙げた暖房器具は、それぞれに電気やそれ以外の燃料が必要です。
エアコンと電気ファンヒーターの場合は電気のみ使用します。そのため、冬場にこれだけ使用していると電気代が高くなることもあるでしょう。
ガスファンヒーターの場合は、着火の際に電気を使用しますが燃料はガスです。長時間使用してもかかるのはガス代のみです。そのため、LPガス(プロパン)を使用する地域ではガス代が高くなり、都市ガスを使用する地域では比較的費用を抑えられます。
石油ファンヒーターの場合は、着火の際に電気を使用しても燃料は灯油です。灯油の購入費用がイコール暖房の費用とも言えます。灯油自体はガソリンスタンドや灯油販売を行っている地域のガス会社等で購入し持ち運ぶ必要があります。灯油が無くなれば燃料が無いので暖房としての役割を果たしません。冬場は灯油を切らさないよう気を付ける必要があります。灯油の購入費用については販売している店により差はありますが、輸入時の原油価格で金額は変動します。
暖炉と薪ストーブの場合、燃料は薪です。煙突などの排煙設備が必要なため他と比べイニシャルコストは最も高いです。ランニングコストについては、燃料である薪をどこから調達するかによって変わります。購入する場合は薪代がかかりますし、自身が所有する山の木から薪を作る場合は運搬時のガソリン代程度しかかかりません。
床付近を暖める暖房器具
一部分というよりは設置している部分付近全体を暖めるタイプの暖房器具です。
- 床暖房
- ホットカーペット
電気代や燃料コスト
床暖房は、温水式と電気式があります。温水式の場合、電気でお湯を沸かすかガスでお湯を沸かすかどちらかのパターンになります。ガスの場合は使用燃料はガスになるのでガス代がかかります。電気式の床暖房や、電気でお湯を沸かすタイプの温水式の場合は電気代がかかります。この電気代は、電気のファンヒーターや電気ストーブよりは安くなります。
ホットカーペットは電気で動きます。床暖房があれば使用することはあまりないかもしれません。電気代は特別高くありませんが、単体で使うよりは補助的に使う場面が多いでしょう。
一部分を暖める暖房器具
つけている間、ごく狭い範囲だけあたためるタイプの暖房器具です。
部屋全体を暖めるタイプではないので、補助的な使い方をしたり、デスクワーク時など使用者が動かないため全体を暖める必要はない時などに使用します。
- こたつ
- 石油ストーブ
- 電気ストーブ
- 遠赤外線ヒーター
- セラミックファンヒーター
- オイルヒーター
- パネルヒーター
- 電気毛布
電気代や燃料コスト
こたつの燃料は電気です。歴史を遡れば竹炭など使用していた時期もありますが現在はほとんど電気です。暖める範囲がこたつテーブル下の狭い範囲で、周りは布団や毛布で覆っているため使用する電気の量は少なく抑えることができます。
石油ストーブの燃料は灯油です。ストーブの中心にある芯に灯油をしみこませ、燃焼させて周囲を暖めます。昔から使われるものですが、燃焼する都合上換気は必須です。現在は室内で使わず野外や倉庫など、密閉されていない空間で使用することが多いでしょう。
電気ストーブは、電気を燃料にごく狭い範囲を暖めるタイプの暖房器具です。トイレや洗面所など、狭くて足元が冷え込みがちな空間や、デスクの足元を暖めるのに使用することが多いでしょう。熱源やストーブ本体の大きさと暖房としてのパワーは比例しますが、どの電気ストーブも大きさの割に電気をかなり消費します。コスパの面ではワーストでトップになりますが、小さく小回りが利くというメリットがあります。ただし電気をかなり消費するのであまり長時間使わない場所で使用する時しか活躍させない方も多いです。遠赤外線ヒーターやパネルヒーターも同様です。
セラミックファンヒーターは、内部のセラミックを電気で温めるタイプの暖房器具です。熱源の材料が異なるだけで燃料や仕組みは電気ストーブと同様です。
電気毛布は仕組みとしては電気カーペットと同様です。毛布なのでベッドに敷いたり上からかけたり、ひざかけやストールとしても使えます。単体で使用するよりは、こたつに入るときに肩にかけたり、寝るときに布団を暖めるために使うといった使用方法になるでしょう。
メリットとデメリット
それぞれの暖房器具は一長一短です。
例えば、コスパの面からは大きさの割にかなり電気を使う電気ストーブも、トイレや洗面所といった狭い空間ではむしろちょうどいい出力な上に短時間しか使わないので電気代が気になりません。
コスパの面で電気代を抑えられるエアコンは、部屋全体を暖めることはできますが足元付近の低い場所を暖めるのは苦手です。足元を暖めるにはほかの暖房器具と組み合わせた方が良いですし、足元までエアコン単体で温めようとするとかなり電気を使うことになります。
部屋の移動が少ない一人暮らしの方は、部屋全体を暖めるよりも足元だけピンポイントで暖められた方がトータルの電気代は抑えられます。
石油ファンヒーターなどは電気代は低く抑えられるものの、換気が必要なのと、重たい灯油を買いに行かなければならない手間があります。また、原油価格の変動に影響されるため燃料代が一定ではありません。
それぞれにメリットとデメリットがあり、家族の人数やライフスタイルによって利便性もコスパも変わります。ご自身の生活に合ったものを使用すると良いでしょう。
冬こそエアコンがおすすめ!
「暖房が沢山あるのは分かったけど、冬場の最も寒い時にいちばん良い暖房はどれ?」
なんて疑問を持ちませんか?
どれも一長一短とはいえ、まずは何を選んだら良いのか、これだけ種類があると迷ってしまいますよね。
様々な観点から総合的に判断すると、おすすめはエアコンです。
まずはエアコンを設置して暖房機能がこれで事足りるか、電気代がかかりすぎないか確認すると良いでしょう。
適温まで上げると電気代がかかりすぎたり、気になる点がある場合は欠点を補うように他の暖房器具を導入すると良いでしょう。
※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。