パナソニック エアコン(CS-229TB-W)フレア加工
「CS-229TB-W」
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暑い夏の室内に欠かせないエアコンですが、「冷たい風が出てこない」「部屋が冷えない」といったトラブルが急に発生してしまったときどうすればいいのか焦りますし、暑い日には熱中症なども心配です。そこで今回は、実際にあった事例をもとにエアコンから冷たい風が出てこないトラブルについて原因から対処方法までを説明していきます。
エアコンから冷たい風が出てこないトラブル
埼玉県草加市のお客様から、エアコンから冷たい風が出てこないため調査してほしいとのご依頼がありました。冷たい風が出てこない原因を確かめるために、お客様のご自宅に訪問しました。
フレア加工が取れている
お客様のご自宅にてエアコン【CS-22TB-W】を調査したところフレア加工が取れていることを確認しました。フレア加工とは冷媒管を室外機と室内機に接続する際に、冷媒を通す銅管の端をラッパ状に広げる加工のことをいいます。フレア加工が取れてしまうと、ガス漏れなど故障の原因となり、お客様のエアコンもガスが漏れていました。後日、フレアを再加工することで対応しました。
エアコン【CS-229TB-W】のフレア再加工にて完了
エアコン【CS-229TB-W】にフレア再加工をおこなっていきます。
必要なもの
まず、フレア加工をするにはフレアツールと呼ばれる専用の道具が必要になります。フレアツールは、銅管の先を特定の大きさに加工する道具です。他には銅管を切断するためのパイプカッター、バリをとるためのリーマーやヤスリも必要です。
配管のサイズを確認
フレアツールには複数のサイズの配管穴があるため、加工する配管のサイズを確認します。サイズを間違えると接続ができなくなってしまうため、しっかりと確認します。
銅管を切断する
パイプカッターで銅管を切断します。このとき、水平にカットすることとパイプを歪ませないことに注意します。切断面が水平でなかったり、パイプを歪ませてしまうと後の作業に支障が出てきます。
バリ取り
リーマーやヤスリを使って銅管の端のバリ取りをします。バリがあるままでは、綺麗なフレア加工が作れないからです。バリ取りで出た金属粉が銅管の内側に入り込まないように注意しながら作業していきます。
フレア状に広げる
バリが取れて綺麗になった銅管の先をフレアツールの穴に固定します。このとき、銅管が穴から少し飛び出している状態で固定します。この飛び出し具合によって、フレアの広がり方が変わってきます。しっかりと固定できたらフレアツールのハンドルをゆっくりと回して銅管をフレア状に広げていきます。固定が甘かったり、ハンドルを速く回してしまうと歪みや割れ、傷などが生じてしまうため慎重に行います。光沢のある真円状のフレアができていれば、フレア加工の完了です。
【CS-229TB-W】の特徴
今回作業した【CS-229TB-W】は、パナソニックのTBシリーズです。除湿しながらやさしく部屋を冷やす「冷房除湿」モードやシーズン前後に本体内部に付着したにおい成分を除去できる「におい除去」モードが特徴です。また、半間幅にすっきり収まるサイズで、設置場所を選ばないコンパクトさも人気です。
エアコンが冷えない原因は?
今回の事例では、フレア加工が取れてガスが漏れていることがエアコンが冷えなくなった原因でした。しかし、エアコンが冷えなくなる原因は他にもさまざまあります。どのようなことが原因になるのか、そしてどうすれば改善できるのかもあわせて説明していきます。
ガスが漏れている
エアコン内部には冷媒ガスというガスが入っており、その冷媒ガスが冷えることによってエアコンから涼しい風が出ます。冷媒ガスは通常の使用方法では減ったり無くなったりすることはないのですが、冷媒配管の破損やエアコン取り付け時のフレア加工のミスによって冷媒ガスが漏れ出してしまいます。ガス漏れが原因の場合は、どこから漏れているのかを業者に確認してもらい、修理で対応してもらいましょう。
エアコンの汚れ
エアコンのフィルターやファン部分は空気の通り道となっているので、ホコリや汚れが溜まりやすいです。掃除を怠ってフィルターやファンにホコリや汚れが詰まると、スムーズな空気の循環ができなくなってエアコンの効きが悪くなります。この場合はホコリや汚れが溜まりすぎないようにこまめな掃除をすることで改善します。ですが、掃除をしても改善しない場合はエアコンの内部にまでホコリや汚れが溜まっている可能性があります。業者にクリーニングを依頼してください。
室外機の環境
エアコン本体ではなく、室外機が原因の場合もあります。室外機の周りにものが置かれていると室内の温かい空気が外に排出されにくくなり、エアコンの効きが悪くなります。この場合には室外機周辺に置かれたものを撤去することで改善します。また、室外機の設置場所が悪い場合もあります。室外機が直射日光の当たる場所や壁のすぐそばに設置されていると熱が排出されにくくなります。この場合は、業者に相談して室外機の移動を検討してください。
部屋の広さが適切ではない
エアコンにはそれぞれ、冷房能力に合わせて適切な畳数が決められています。そのため、決められた畳数よりも広い部屋でエアコンを使用すると、なかなか部屋全体を冷やすことはできません。引越しで前の家から移設してきた際に、部屋の広さが合っていなかったというケースが多いです。この場合は、畳数に合ったエアコンを買い替えることをおすすめします。そのまま使い続けると、電気代もどんどん嵩んでしまいます。
エアコン内部の故障
エアコン内部にはさまざまな機械が入っています。そのどれかひとつでも故障してしまうと、エアコンは正常に動かなくなります。この場合は業者に依頼して一度点検してもらい、修理や交換で対応してもらいましょう。
エアコン関連で困ったことがあれば街の修理屋さんへ
「エアコンから冷たい風が出ていない」、「部屋が冷えない」と感じたときには一度業者に依頼してエアコンを調査してもらいましょう。街の修理屋さんではクリーニングから故障の修理までに対応しておりますので、お気軽にご連絡ください。
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