
蛍光灯から異音がする原因と対処法【3つのポイント】
「蛍光灯から、ジージーと音が鳴っている。うるさいから早めに解決したい!」というお悩みを持つ方は多いでしょう。いつも使用する蛍光灯から異音がしたら気になりますよね。故障などのトラブルであれば、点灯しなくなる前に対処したいところです。
そこで今回は、以下の内容について解説します。
- 蛍光灯から異音がする原因
- 蛍光灯から異音がした際の対処法
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蛍光灯から異音がする原因

新品の蛍光灯を使用
蛍光灯から異音がする原因は、必ずしも故障や寿命とは限りません。新品の蛍光灯でも、音が発生することがあります。
蛍光灯は「アーク放電」という放電現象によって発光します。アーク放電を起こすには水銀蒸気が必要なため、蛍光灯の内部には固体の水銀が含まれています。この固体の水銀は、通常は蛍光灯の内部で固定されています。
運搬中や取り付けの際などに蛍光灯に衝撃が加わると、固体の水銀が外れてしまい、「コロコロ」や「カラカラ」といった音が鳴ることがあります。しかし、使用していくうちに水銀は気化していくため音はしなくなるうえ、固体の水銀が外れていても蛍光灯の動作に問題はありません。

「カンカン」という音が鳴ることもあります。この場合は、蛍光灯の内部にある「バイメタル」と呼ばれる金属が原因の可能性があります。
照明のスイッチを入れると、放電の熱によってバイメタルが曲がります。そして曲がったバイメタルは、冷えると収縮して元の状態に戻るのですが、このときに「カンカン」という音が鳴ることがあります。
バイメタルの収縮が原因の場合も、蛍光灯の動作には問題がないため、修理や交換をする必要はありません。
コンデンサーの故障
蛍光灯ではなく、安定器から音が発生している場合もあります。
安定器は、蛍光灯の発光を安定させるために必要なものです。電線を巻いた構造をしており、磁力が発生する際に電線が振動します。
この振動や、それによる音を軽減させる役割を担っているのが「コンデンサー」です。このコンデンサーが故障すると、振動や音を抑えることができなくなり、「ブーン」や「ジー」といった音が鳴るようになります。
コンデンサーが故障している場合は、新しいコンデンサーに交換をする必要があります。
グローランプの故障
蛍光灯にも安定器にも問題が見られない場合は、グローランプの故障の可能性があります。
グローランプは、蛍光灯に電気を流すための部品です。蛍光灯と同じように、グローランプも消耗品のため、当然寿命があります。
寿命が近づくと、故障して異音が発生するだけでなく、蛍光灯の点灯が不安定になります。照明のスイッチを入れてからグローランプが点灯するまでに時間がかかったり、照明が正常に点灯しなくなったりすることがあります。
グローランプの故障が原因の場合は、新しいグローランプに交換してください。
蛍光灯から異音がした際の対処法

数日放置
蛍光灯から異音が聞こえたら、まずは数日放置して様子を見ましょう。
ご説明したように、蛍光灯から「コロコロ」や「カラカラ」という音が鳴る場合は、蛍光灯の内部にある固体の水銀が気化すれば音はしなくなります。そして、蛍光灯の動作にも特に影響はありません。また、バイメタルの収縮によって「カンカン」という音がする場合も、動作には問題がない可能性が高いです。
このように、異音が一時的なものである可能性もあります。異音がするだけで動作には問題がない場合もあります。
数日様子を見ても異音が鳴り続けていたり、正常に点灯しないなどの問題がある場合は、別の対処法を試してください。

コンデンサーの交換
安定器から異音が発生する場合、コンデンサーの劣化や故障の可能性があります。新しいコンデンサーに交換をしましょう。
もし異音が発生するほど劣化しているコンデンサーを使い続けると、安定器に熱が溜まって発火するなど、思わぬ事故や怪我につながることもあります。異音が発生したり、動作に異常が見られたりする場合は、早めに交換しておくことをおすすめします。
コンデンサーを交換する際は、照明器具を分解する必要があります。作業に不安があるのであれば、無理に触らずに業者に依頼をするほうがよいでしょう。
なお、コンデンサーを交換しても安定器から音がする場合は、安定器に問題がある可能性があります。この場合は、安定器の修理や交換工事をしなければなりません。
ただし、電気工事を行うには、電気工事士の資格が必要です。素人では対処できないため、必ず業者に依頼をするようにしてください。
グローランプの交換
グローランプの故障が原因であれば、新しいグローランプに交換することで解決します。
グローランプの交換方法は簡単です。グローランプをネジのように回転させるだけで取り外すことが可能です。取り付けの際も、取り外したときと同じように新しいグローランプを回転させながら差し込むだけです。
グローランプには寿命があるため、できれば蛍光灯を買い換える際に一緒に交換しておきましょう。
ただし、劣化して古くなった照明器具の場合、グローランプや蛍光灯を交換しても異音などの問題が起こることもあります。照明器具が古いのであれば、これを機に照明器具ごと交換しておくこともよいでしょう。
LED照明に交換するのもアリ

LED照明に交換するという選択肢もあります。LEDは寿命が長いため交換の回数が少ないですし、音も蛍光灯に比べると少ないです。
もしLEDに変更しないまま使い続けると、異音が発生するたびに原因を探ったり、修理や交換をしたりしなければなりません。また、異音が気になって生活に支障が出てしまうこともあります。
異音に悩まされたくないのであれば、LED照明に交換したほうがお得でしょう。
弊社、街の修理屋さんでも蛍光灯の交換を承っております。5,000円から依頼可能ですので、ぜひお気軽にご依頼ください。
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