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スズメの寿命はどれくらい?エサや巣、生態について解説

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日本人にとって身近な存在であるスズメ。家の近所や街中などで、たびたび目にすることのある野鳥です。茶色く小さな姿や、チュンチュンという鳴き声は、誰でも一度は見聞きしていることでしょう。その愛らしい姿は人気もあり、写真集やグッズが出たりしています。

そんな日本人にはお馴染みのスズメについて、みなさんはどれほど知っていますか。スズメはどれくらい生きるのか、エサはなにを食べているのかなど。身近だけれど実は知らない、そんなスズメの生態について今回はご紹介していきます。

スズメの寿命

まず紹介していくのは、表題にあるスズメの寿命。実はスズメの寿命というのは、平均してどれぐらいなのかというところは正確にはよくわかっていません。これはスズメが日本人にとって身近な存在すぎるため、調査や研究があまり行われてこなかったことが原因にあります。またスズメは生まれてから巣立つと分散してしまうため、調査が難しく寿命を把握しづらいということもあります。

スズメの平均寿命は正確にはわかりませんが、日本での最長寿命というものは記録があります。これは自然に生息しているスズメを捕まえてから野生に返し、次に捕まえるまでの日数です。それが2293日なので、少なくとも6年以上は生きていたという記録です。また人が育てたスズメだと、15年生きたという記録も残っています。

またヨーロッパでの調査では、秋に生まれて巣立ったヒナの寿命は1年4ヶ月ほどというデータもあります。このことから、野生のスズメの寿命は数年ほどと考えられます。一方人に飼われたスズメであれば、10年以上生きるスズメもいます。

野生のスズメと人が育てたスズメで寿命が大きく違うのは、環境による違いだと思われます。これは自然界のスズメには、天敵が多いということがあげられます。カラスや猫にヒナが襲われる、病気になる、交通事故に遭うなどして、野生のスズメは数年ほどで死んでしまう個体がほとんど。一方人に育てられたスズメにはそういった天敵もなく、病気になった際も介抱されることから寿命が長くなるようです。

スズメのエサ

スズメは雑食性なので、与えればなんでも食べてしまいます。野生のスズメは主に稲科の植物のタネや、昆虫を食べています。また都市部のスズメは、花の蜜やパンクズ、お菓子のクズ、生ゴミなんてものも食べています。街中でスズメをよく目にするのも、スズメがこうした人の出すゴミやエサを食べて生きているからです。

スズメは普段こうしてさまざまなものを食べて生きていますが、繁殖期になると昆虫食が多くなります。これは子育てをするため、より栄養価の高いものをエサとする傾向にあるためです。

スズメの巣

スズメは繁殖期になると、ツガイで巣を作ります。繁殖期は春から秋にかけての3月〜8月ごろで、年に2回くらい繁殖するとされています。

巣を作る場所はさまざまで、猫やカラスなどの天敵が入り込めないような場所を好みます。またスズメは体が小さいので、それを活かして物の隙間や穴の中に巣を作ります。例えば自然界では、木の枝の間や木の穴の中などがそう。ツバメの巣を横取りして、自分の巣にしてしまうこともあります。

また都市部に生息しているスズメは、人家に巣を作ることもあります。その場所はさまざまですが、エアコンのダクト用の穴だったり、室外機の裏や下、屋根の隙間や瓦の間に巣を作ることもあります。スズメは警戒心が強いので、都市部だとあえて人の近くに巣を作って、天敵から巣を守ろうとする習性もあります。

スズメの個体数の減少

日本のスズメは、近年個体数が減少しているといわれています。調査が進まず詳しいところはわかっていないのですが、2007年のスズメの個体数は、1990年ごろに比べても半分に減少しているデータがあります。また1950年代に比べると、10分の1まで減少しているとも推定されています。

スズメが減少している原因はいくつか考えられますが、1950年代に比べて現在の住宅の機密性が高くなっていることが要因になっています。これはスズメが人家に巣を作るという習性に関係しています。スズメは家の隙間に巣を作るのですが、機密性が高いとその巣を作りづらくなってしまうからです。戸建てにしろマンションにしろ、スズメの巣作りに最適な瓦屋根や軒下などの隙間がなくなり、巣が作れなくなっているのです。

また都市化や機械化が進んで、エサが取りづらいことも原因になっています。昔であれば都市の中でも、空き地が多く草の生えている場所がありました。けれど近年は空き地には住宅が建ったり、駐車場になるなど舗装されてエサ場がなくなっています。また農村部であっても、農具の機械化により稲や麦の収穫が確実化して、取りこぼした穀物をエサにすることができなくなっています。かつては公園などの広場や神社の境内などでエサやりをする人もいましたが、近年では騒音や糞害が深刻化してこういったエサやりが減ったのもその原因としてあげられます。

こうしたことでエサが不足して、ヒナが育たなかったり、冬を越せずにスズメが減少しています。この減少スピードの早さを考えると、数十年後には日本のスズメが絶滅してしまう可能性も出ています。

スズメの狩猟

日本では、スズメは狩猟鳥というものに指定されています。これは誰でも捕獲していい野鳥ということで、罠や銃を使わなければ捕獲が可能です。ただし期間が決められていて、毎年11月15日から翌年2月15日の冬の期間と定められています。スズメは焼き鳥にもなっていますし、京都の伏見稲荷大社では名物料理にもなっています。

スズメの捕獲方法はいろいろありますが、現在はスズメの集まる場所に網をたてて捕まえる方法が取られています。

スズメの飼育

スズメは狩猟をしていい野鳥ということで、誰でも飼育することができます。とくに4月前後には、巣立ちに失敗したヒナが保護されることも多く、そのままペットとして飼育を試みる人も多くいます。ただスズメの飼育は難しく、一般にペット化はされていません。その難しいというのは、そのほかの鳥類と比べてエサを食べる量が多いこと、そのため糞も多く後始末が大変なことがあげられます。またよく飛ぶ鳥でもあるので、カゴの中で飛び回って怪我をしてしまうということもあります。

ただスズメは懐きやすいので、ペットとして向いているという面もあります。また雑食性があるため、与えるエサも一般に手に入りやすい物で大丈夫。うまく育ててあげれば、15年は長生きしてくれます。

スズメの飼育の歴史も長く、古くは平安時代にスズメを子飼いにしていたという資料もあります。それは枕草子や源氏物語にも記述があり、清少納言も飼っていたという話もあります。さらにはスズメは賢い鳥だということで、芸を覚えさせることもあったようです。

スズメの種類

日本にいるスズメは、実は2種類いるのはご存知でしょうか。一般的などこにでもいる「スズメ」と、「ニュウナイスズメ」という種類があります。

2種類はほとんど一緒の見た目をしているので、見分けは一見するとつきません。どちらも茶色の背と羽に、頬の下からお腹にかけて白い色をしています。羽に黒や白の鱗模様があるのも一緒です。ただ大きさに違いがあり、スズメが14.5センチほどの大きさに対して、ニュウナイスズメは少し小さく14センチほどとなっています。またニュウナイスズメは、同じ茶色でも鮮やかな赤褐色の色をしています。

またこの2種類は、生息域も違います。スズメは都市部や農村部などの人のいるところを生息地として好みますが、ニュウナイスズメは林や森などを好んで生息しています。

スズメの分布

スズメは日本各地に生息していて、北は北海道から南は沖縄まで全国で姿を見ることができます。その多くが常にその地にいる留鳥ですが、一部の離島では渡り鳥として飛来してくることがあります。


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