エアコンの水漏れはドレンホースのつまりが原因?自分で修理する3つの方法をプロが徹底解説
エアコンから「水がポタポタ落ちてきた!」なんて経験はございませんか。エアコンの下にいると、頭に水が落ちてくる。室内機を見てみたら、吹出口が結露していた……などなど。突然エアコンから水が出てきたら、驚いてしまいますよね。
「エアコンからの水漏れ」というこのトラブル、実はそう珍しくありません。取付から時間が経ったエアコンは、結構な確率で水漏れするものです。今回はその水漏れのメカニズムと、自分で修理する方法をご紹介します。
【エアコン水漏れ】原因はドレンホース、勾配にある?
そもそもエアコンの水はどこから出てくるのか。これも大きな疑問ですね。この水漏れする場所は、大きく分けて3つあります。
- エアコンの吹出口(ルーバー)
- エアコン設置部分の壁
- エアコンホースの設置部分の壁
特に吹出口からの水漏れが全体の大半。水がボタボタ落ちてくるときは、この吹出口から水が流れているのです。エアコンの結露も、吹出口付近やルーバーの表面に発生します。
水漏れの原因は「8割がドレンホースのつまり」
エアコンが水漏れする原因もいくつかありますが、中でも多いのがドレンホースのつまりです。このドレンホースというのは、エアコン内部に溜まった結露を外に吐き出すためのものです。このホースがつまっていると、エアコンの水が排水できずに逆流してしまいます。これが、エアコンの水漏れの原因です。
エアコンが水漏れするメカニズム
上記を読んで、「エアコンって結露するものなの?」と驚かれた方もいるかと思います。ですが、実はエアコンの内部は、常に結露している状態です。この結露が溜まると結構な水分になるので、これをドレンホースで排水しているのです。
エアコンは上記の図のように、「部屋の中の空気を取り込み、エアコンで冷やして部屋の中に戻す」という動作をしています。このとき、部屋の中の湿った空気がエアコン内で急激に冷やされ、熱交換器に結露が発生しています。
エアコンの設定温度と部屋の温度差が激しいほど、また湿気が多ければ多いほど結露は多く発生しています。通常であれば結露はドレンパンに溜められ、一定を超えるとドレンホースを伝って外へ排出されます。ですが、ドレンホースがつまりを起こすと、ドレンパンに結露が溢れ水漏れが発生するのです。
ドレンホースのつまりは故障ではない?
エアコンが水漏れしたとき、エアコン自体が故障してしまったと勘違いされる方が多くいます。ですがこれはただのつまりなので、エアコンの室内機や室内機には問題ない場合がほとんどです。いうなれば、トイレがつまっているからといって、便器自体が壊れているわけではないのと一緒です。
ドレンホースのつまりは、エアコントラブルの中でも軽傷の部類です。なので、「水漏れしてるし故障かな?」「そろそろ買い替え時期かな?」といって、エアコンを交換する必要はありません。
では、「ドレンホースがつまる」とは、いったいどういう状態なのか。これを詳しく説明していきます。
原因1 ドレンホースにゴミがつまる
上記の図のように、ドレンホースにゴミなどがつまると、ホースの水が逆流します。これによりエアコンの水漏れが発生します。ドレンホースにゴミがつまる原因は主に埃などの蓄積です。
またエアコンの設置されている場所によっては、葉っぱや石がつまってしまうことも。また稀に、ゴキブリなどの害虫がつまっていることもあります。エアコンに虫がつまってしまった場合の対象方法は、こちらの記事もご確認ください。
原因2ドレンホースが折れる・曲がる
上記の図のように、ドレンホースが折れ曲がっていたり、先が跳ね上がっていたりすると、水が排出できなくなります。ドレンホースがこのような状態になる原因は、経年劣化や施工ミスなど。強い風に煽られて折れてしまったり、ホースの長さが適切でない場合に起こります。
原因3 ドレンホースが塞がる・埋まる
上記の図のように、ドレンホースの先が塞がっていたり、土に埋まったりすると、水が排出できなくなります。ドレンホースがこのような状態になるのは、主に施工ミスが原因です。ドレンホースが長さが適切でないと、地面に密着してしまったり、土の中に埋まってしまうことがあります。
原因4 ドレンホースの逆勾配
上記の図のように、エアコンの設置部や壁の中でドレンホースが斜め(逆勾配)になっていると、水が排出できなくなります。ドレンホースが逆勾配になる原因は、主に施工ミスです。ホースの設置がうまくできていなかったり、長すぎて跳ね上がってしまうことが原因です。
プロ直伝! 自分でできるドレンホースのつまり修理
ドレーンホースのつまりの原因は、主に前項の4つです。そのうちの下記の3つは、業者を呼ばなくても修理することができます。
- ドレンホースにゴミがつまる
- ドレンホースが折れる・曲がる
- ドレンホースが塞がる・埋まる
つまりの原因箇所を一つ一つ潰していけば、水漏れはなくなるはずです。
ドレンホース、エアコン内を掃除する前に必要な準備
掃除を開始するにあたって、前段階での準備があります。エアコンは高い位置に設置されているため、上から汚れた水が降ってきても大丈夫であるようにする必要があります。※必要なものは先に全て準備しておきましょう。
- 汚れても良い服に着替える
- カビを吸い込まないようにマスク着用
- 汚れが爪の先に入るのを防止するためゴム手袋着用
- 汚れたときに洗い流しやすいようエプロン着用
- 換気の為、窓を開ける
- お風呂場は、部品を洗うためのスペースを空ける
- 脚立を用意する
- 周辺にビニールシートかポリ袋を敷き詰める
- 水が流れないように、新聞紙なども用いて壁も床も全て養生する
- パソコンなどの精密機械を別の場所に移動させる
- 作業中に脚立がぐらつかないか確認する
ドレンホースのゴミつまりの除去方法
ドレンホースにゴミなどがつまり、水漏れを起こしている場合。この修理は簡単で、ドレンホースの中のゴミを外へ出せばよいのです。ではどのようにゴミを外へ出すのか、その方法を見てみましょう。
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