電気のつけっぱなしは節約になるの?気になる電気代や消費電力を徹底解説
「電気をつけたまま寝てしまった」「子供がこまめに電気を消してくれない」など、気付けば電気がつけっぱなしになっていた・・
なんてこと、ありませんか?近年は電化製品の省エネ化が進み、「短時間であれば、つけっぱなしの方が安くなる」という声を聞いたことがある方も多いと思います。
ただしこれは、電化製品の性能やつけっぱなし時間によって変わるもの。
そこで今回は、
- 電気をつけっぱなしにすることで電気代はいくらかかるのか?
- 電気はこまめに消す方が良いのか、つけっぱなしの方が良いのか?
について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
電気をつけっぱなしにすると電気代はいくらかかる?
ご自宅の電気は「蛍光灯」ですか?それとも「LED照明」でしょうか?
一般的な電球に比べて寿命が長いことから、LED照明に取り替えている方も多いでしょう。しかし、まだまだ蛍光灯をお使いのご家庭も多いはず。
同じ照明とはいえ、蛍光灯とLED照明では電気代が大きく異なります。ここでは、蛍光灯とLED照明にわけて、それぞれつけっぱなしにした場合の電気代を計算していきます。
蛍光灯をつけっぱなしにした場合
まずは蛍光灯をつけっぱなしにした場合の電気代をみていきましょう。ここでは、一般的な家庭のリビングでよく使われる照明の「シーリングライト(消費電力68W)」を例に電気代を計算してみます。
計算式は以下のとおりです。
「消費電力(W)÷1,000×使用時間×電気料金単価」
上記に「蛍光灯の消費電力(W)」と「ご利用中の電気料金単価」をあてはめると、電気代を算出できます。(小数点以下切り捨て)
【例】
- 1時間つけっぱなし:68W÷1,000×1×31=2.10円
- 1日つけっぱなし:68W÷1,000×24×31=50.59円
- 1年間つけっぱなし:50.59×365=18,465円
1日つけっぱなしにしてもさほど高く感じませんが、1年間にすると照明の電気代だけで18,000円以上もかかることになります。ただし、これは全部の照明をつけている時間のため、「必要な時間」も「無駄な時間」も含まれた電気代です。
たとえばですが、毎晩電気を消し忘れて寝てしまう場合であれば、
2.10円×7時間(平均睡眠時間)×31日=455.7円
となり、1ヶ月で455.7円、さらに1年間で5,468円も電気を無駄に使っていることになります。
※電気料金は地域や電力会社、料金プランによって異なるため、ここでは電力料金目安の「31円/kWh」を使って計算しています。(電気料金の高騰により、これまで電気料金の目安単価とされていた「27円/kWh」から「31円/kWh」に変更されました。)
LED照明をつけっぱなしにした場合
同じように、LED照明をつけっぱなしにした場合もみていきましょう。LED照明は省エネ化が進んでおり、蛍光灯よりも消費電力はおさえられます。
ここでは、LED照明の消費電力を30Wと仮定した場合の電気代を計算してみます。
【例】
- 1時間つけっぱなし:30W÷1,000×1×31=0.93円
- 1日つけっぱなし:30W÷1,000×24×31=22.32円
- 1年間つけっぱなし:22.32×365=8,146円
蛍光灯と比べると、約1万円も電気代が安くなっていることがわかりますね。とはいえいくら安いとはいえ、つけっぱなしにすると、やはり無駄な電気代を払うことになってしまいます。
ここでも、毎日電気をつけっぱなしにして寝てしまった場合の電気代を計算してみましょう。
0.93円×7時間(平均睡眠時間)×31日=210.4円
上記の計算どおり、1ヶ月で210.4円、1年間で2,524円の無駄が発生してしまうことになりました。
電気はこまめに消す?つけっぱなしにする?どちらが良い?
意外にも、家庭内での消費電力量が多い照明器具。ここまで計算してきたように、つけっぱなしにするほど電気代がかかることがわかりました。
ただし、一概に「◯分以下ならつけっぱなしが良い」「◯分になったら消した方が良い」とはいえません。というのも、照明を含む多くの電化製品は、稼働時にもっとも電力を消費します。
照明であれば、点灯するタイミングが1番電気を使うことになりますね。そのため数分〜數十分の間に何度もスイッチを入れたり消したりすると、その都度多くの電気が必要に……。
また、蛍光灯は1回点灯するごとに寿命が少しずつ縮むともいわれているため、あまり頻繁にON・OFFを繰り返すのはおすすめしません。
これらを踏まえたうえで、もっとも効率よく節約できるのは以下の3つを徹底することだと考えられます
- 人がいない部屋の電気は消す
- 不要な電気はつけない
- 数分おきのスイッチON・OFFはしない
とくに蛍光灯の場合は消費電力が大きいうえに、平均寿命はLEDより短いため、取り替えの頻度も高くなります。より低コストにおさえたいのであれば、蛍光灯からLED照明への交換も検討してみるとよいですね。
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