
日立 ルームエアコン(RAS-AJ22F)コンセント交換

この記事を読むメリット
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電気は万が一(火災など)があるので少しでも心配であれば必ずご相談ください。
「RAS-AJ22F」
の施工実績有り!
お困り事・ご質問があれば実績のある弊社にご相談!
家庭用ルームエアコンの電源プラグをコンセントに差し込んだままにしておくと、埃や湿気が溜まり発火する可能性があるため注意が必要です。
この現象は「トラッキング現象」と呼ばれており、エアコンの普及とともに発生件数が増加傾向にあります。暑い夏や寒い冬は24時間エアコンをつけっぱなしというご家庭も多いと思います。エアコン専用コンセントの設置をすると、エアコンをより安全に使用することができるでしょう。
この記事では、エアコンのコンセントを交換する方法や手順を、『日立 ルームエアコン(RAS-AJ22F)』の工事事例でご紹介していきます。
ルームエアコンを使用していたらコンセントから火が噴いた!
今回ご依頼いただいたお客様は、一軒家にお住まいの方で、電話口から慌てたご様子でいらっしゃることが伺えました。
ご相談内容は「ルームエアコンを使用していたらコンセントから火が噴いた」というものです。応急処置として、ブレーカーを落とし、コンセントを抜いたとのことですが、怖くてエアコンが使用できないため、早急に修理してもらいたいとお伝えいただきました。
エアコンからの発火や火花が出る現象(トラッキング現象)は、湿気の多い梅雨の時期や冬に多いエアコントラブルの一つです。
トラッキング現象は、コンセントと電源プラグの間に埃やゴミが溜まっていて、そこに湿気が加わると、電流が流れた時に発火してしまうものです。火災事故に繋がる恐れもあるため、原因特定や対策が必要となります。
そこで、近くのスタッフがお客様のご自宅に急行しました。
エアコンの電源プラグを差しっぱなしだったのが原因
さっそく現場を調査したところ、エアコンの電源プラグとコンセントに焼け焦げた跡がありました。
エアコンを購入してから5~6年間コンセントに差し込んだままの状態だったため、埃や湿気が電源プラグとコンセントの間に溜まり、トラッキング現象が起きて火が噴いたものと考えられます。
埃や湿気などによるトラッキング現象を防ぐには、定期的に電源プラグを抜き、コンセント付近の掃除を行うことが大切です。
通常のコンセントの場合、延長コードでほかの家電製品とタコ足配線したり、電源コードの断線をビニールテープで修繕して使い続けたりすることもトラッキング現象の原因になるため避けましょう。
日立 ルームエアコン(RAS-AJ22F)のコンセントを交換
今回の事例では、焼け焦げてしまった日立 ルームエアコン(RAS-AJ22F)の電源プラグと、壁のコンセントを交換して対応しました。ここでは、電源プラグおよびコンセントの交換方法をご紹介します。
ルームエアコンの電源プラグとコンセントの交換方法
1.電源コードの処理
まず、エアコンの電源を切り、ブレーカーを落としたら壁のコンセントから電源プラグを抜きます。そして、電源コードと電源プラグをニッパーで切り離します。電源コードの2本のケーブルに少し切れ目を入れ、手で割いていきます。
2.電源プラグの交換
新しい電源プラグを用意し、2つに割いたコードの長さを確認し、ペンチで被覆を剥きます。新しい電源プラグのネジを外してカバーを取り外し、中のネジに被覆を剥いた銅線を巻き付けていきます。ネジを締めて残りのコードを切断し、ヒゲが出ていないことを確認したらカバーを取り付け、ネジを締めます。
3.古いコンセントの取り外し
コンセントのカバーを外し、ドライバーでネジを外して固定プレートを取り外します。コンセント埋め込み取付け枠のネジを外して枠も取り外します。
マイナスドライバーを外し穴に差し込んで、配線を引っ張る要領で取り外します。アース線を外し、壁から電線が出た状態にします。
4.新しいコンセントの取り付け
新しいコンセントを用意し、電線とアース線の先端を切断して被覆を剥きます。
銅線の長さの目安は、通常コンセントの端に記載があるため確認し、長さを調節します。そして、アース線をアース線の穴に差し込み、接地側に白の電線を、非接地側に黒の電線を差し込みます。
元の手順でコンセント枠を取り付けていきます。
5.電源の確認と動作チェック
ブレーカーをONにして電源プラグをコンセントに差し込みます。電気テスターを使用し、電源がきていることが確認できたら、リモコンで動作チェックを行います。特に問題なく使用できたため、交換工事は完了です。
外観もきれいになり、お客様にもお喜びいただきました。
日立 ルームエアコン(RAS-AJ22F)の特徴
今回、電源プラグとコンセントを交換させていただいた日立 ルームエアコン(RAS-AJ22F)の特徴をご紹介します。
- 人気の「白くまくん」シリーズ2016年モデルAJシリーズ
- 室内機、室外機ともに省スペースでOKなコンパクトサイズ
- 外気温10℃(室内温度16℃)から使用できるソフト除湿(弱冷房)
- 自動でエアコン内部を乾燥させる「エアコン内部クリーン」機能
- 運転時の最大使用電流を制限してブレーカー落下を防ぐ「セーブ」機能
- リモコン故障で使えない時の応急運転(スイッチ)機能
エアコン専用コンセントのメリットとは?
エアコンとコンセントが離れていてコードが届かない場合、延長コードを使用して接続することはお奨めできません。エアコンにはエアコン専用コンセントを使用することが推奨されています。
ここでは、エアコン専用コンセントのメリットや通常コンセントを使用する際の危険性についてご説明します。
ブレーカーが落ちるのを防ぐ
エアコンは他の家電製品よりも多くの電力を消費します。特に、起動時に大きな電力(900~1500kw程度)を使用するため、通常のコンセントでは電力が不足してしまい、ブレーカーが落ちる原因になります。
ブレーカーが落ちるたびにエアコンを起動させると、何度も大量の電力を消費することになり、電気代が高くなる恐れがあるでしょう。
また、ブレーカーが落ちることでエアコン本体や他の家電製品の故障にも繋がります。
そのため、エアコン専用コンセントを設置することは、ブレーカーが落ちるのを防ぎ、電気代節約に大きなメリットがあるのです。
火事のリスクを減らす
通常のコンセントにエアコンの電源プラグを差し込むと、コンセントに熱がこもり、発火の原因になってしまいます。延長コードに関しても同様のことが言えます。
エアコンに通常の延長コードを使用してコンセントに繋いだ場合、熱をもって発火したり、コードやエアコンが溶けたりする恐れがあります。
エアコン専用コンセントを設置すれば、このようなトラブルを防ぎ、火事のリスクを減らすことが可能です。
エアコンに延長コードを使用して接続することは、メーカー側も推奨していません。どうしてもコードの長さが足りない時は、コンセントを増設する、あるいはエアコン専用の延長コードを使用するようにしましょう。
エアコン専用コンセントの交換や取り付けはプロの業者に依頼しましょう
今回は、エアコンのコンセントを交換する方法や手順を『日立 ルームエアコン(RAS-AJ22F)』の事例で解説しました。
エアコン専用のコンセントであっても、差しっぱなしは埃や湿気で発火する(トラッキング現象)の原因になります。定期的に電源プラグとコンセントの掃除を行うようにしてください。
掃除方法は簡単です。ブレーカーを落とし、コンセントから電源プラグを抜き、乾いた雑巾や掃除機を使って埃を除去します。コンセントの差し込み口など細かい部分は綿棒を使って取り除いてください。
万が一、以下の症状が見られる場合は、プロの業者に点検や修理を依頼しましょう。
- 火花が出た、発火した(トラッキング現象が起きた)
- 電源コードや電源プラグが異常に熱をもっている
- 焦げ臭いにおいがする
- 電源コードが切断している、折れ曲がっている
- 電源プラグが変色している
- ブレーカーがたびたび落ちる
電源プラグの交換には資格が必要ありませんが、エアコン専用コンセントの交換や設置には「電気工事士」の資格が必要です。いずれの作業も失敗するとエアコン本体の故障や火災事故に繋がる恐れがあるため、プロの業者に任せるようにしましょう。
エアコンのことでお困りの方は、ぜひお気軽に『街の修理屋さん』にご相談ください。