三菱 エアコン(MSZ-ZXY715S-W)ファンモーター交換

「MSZ-ZXY715S-W」の施工実績有り！
お困り事・ご質問があれば実績のある弊社にご相談！

エアコンをつけても冷えない時、「風量に問題はないか？」「フィルターに汚れはないか？」など室内機に目を向ける方が多いと思います。
しかし、エアコンは室内機と室外機がセットになって動作しているものですから、室外機の故障もエアコンが冷えない原因になります。

室外機には、エアコンの動作に関わる重要な部品が多く内蔵されています。一つでも故障した場合、エアコンに不具合が生じてしまうでしょう。エアコン内部の部品は交換修理することが可能ですが、室外機を分解する必要があり、技術のいる作業です。

この記事では、三菱 エアコン(MSZ-ZXY715S-W)の事例を参考に、ファンモーター交換の方法と手順を解説します。

エアコンの電源を入れても室外機が動かない

今回は、三菱のルームエアコン(MSZ-ZXY715S-W)をご使用になれているお客様から「エアコンの電源を入れても室外機が動かない」という内容でご相談をいただきました。

エアコンの電源を入れると、室内機は動くものの、室外機が動かず、キュルキュルというような異音が聞こえるとのこと。室外機からキュルキュルという金属が擦れる音が聞こえる時は、ファンモーターに異常がある可能性が高いです。

お伺いした状況から、ファンモーターの交換修理が必要になる可能性もお伝えし、さっそく現地調査に伺いました。

室外機のファンモーターの故障を確認

室外機内部には、アルミフィン（熱交換器）やプロペラファン、ファンモーターなどエアコンの動作に重要な部品が内蔵されています。

アルミフィンがなければ冷媒ガスを冷やすことができませんし、ファンがなければ熱を外に排出することができません。また、ファンモーターはファンを回す役割を持つため、故障すると熱を排出することができなくなります。

点検により、室外機のファンモーターの故障を確認しました。メーカーに部品の発注を行い、後日ファンモーターの交換も実施しました。修理後は問題なく冷えるようになったとのことです。

三菱のルームエアコン(MSZ-ZXY715S-W)ファンモーターを交換！

今回の事例では、エアコン室外機を分解し、ファンモーターの交換修理を行う方法と手順をご説明します。三菱のルームエアコン(MSZ-ZXY715S-W)の機能についてもご紹介しますので、ぜひ参考にされてください。

室外機のファンモーター交換方法

1．エアコンの電源を切る

感電や怪我防止のため、まずはエアコンの電源を落としましょう。念のため、ブレーカーも落としておくと安心です。作業の際は、手袋を装着しておくことをおすすめします。

2．室外機カバーを取り外す

側面のネジを外し、内部部品を覆っている室外機カバーを取り外していきます。通常のドライバーでも作業は可能ですが、電動ドライバーを使用した方が作業がスムーズに進みます。メーカーや機種によってネジが留められている箇所が異なる場合があるので注意が必要です。
分解清掃の場合はすべてのカバーを外しますが、ファンモーターの交換であれば、前面カバー・メッシュカバー・上面カバーのみの取り外しで作業可能です。

3．プロペラファンを取り外す

プロペラファンを固定しているネジを取り外します。ファンを留めているネジは、緩み防止のため「逆ネジ」になっていることが多く、取り外す際の力加減にコツが要ります。ネジを取り外したら、ファンを手前に引いてモーターから分離します。

4．ファンモーターを取り外す

続いて、ファンモーターの取り外しを行います。ファンモーターを固定しているネジを外したら、モーター本体を取り外します。
経年劣化で故障した場合、錆びなどでなかなか上手く外れないことがあります。そういう時は、モーターを手で上下左右に動かしてみると外しやすいです。
モーターには3本の配線が接続されているため、配線を抜く時は繋ぐ場所を覚えておきましょう。

5．ファンモーターを交換する

既存のファンモーターを新しいファンモーターに交換します。
購入から長年使用されていたエアコンでしたので、ファンモーターの回転部分が錆びていました。上手く回らなかったのは、錆が原因と考えられます。
新しいファンモーターをネジで固定し、配線を元のように接続していきます。

6．室外機カバーを取り付ける

プロペラファンをモーターに取り付けたら、ネジを締めます。最後に、室外機カバーを取り付ければ作業完了です。ホコリやゴミなどが気になる場合は、室外機カバーを取り付ける前に掃除機で取り除いておきましょう。

※試運転を行い、動作確認を行ったところ、エアコンが冷えないトラブルは無事に解決しました。

三菱エアコン(MSZ-ZXY715S-W)の性能や人気ポイント

三菱電機のルームエアコン・Zシリーズ(MSZ-ZXY715S-W)の性能や人気ポイントをご紹介します。

• 夏のハイブリッド節電
  体感温度をみはって、冷房と送風を自動で切り替え
• 冬のハイブリッド節電
  天井付近に溜まった熱を循環させて部屋を効率よく温める
• タッチパネル式リモコン
  液晶画面をタッチして操作する使いやすいリモコン
• 冷気カット暖房
  ムーブアイが窓からの冷気を検知し、下向きの気流で冷気をカット
• 別売り部品でスマートフォンにも対応

エアコンが冷えない主な原因と対処方法

エアコンが冷えない原因は、室外機ファンモーターの故障以外にもいくつか挙げられます。ここでは、エアコンが冷えない主な原因と対処方法をご紹介します。

冷媒ガス漏れ

冷媒ガスは、エアコンの風を冷やしたり温めたりするのに必要な物です。工事不良や経年劣化による配管の破損などが発生すると、冷媒ガスが漏れ出してしまうことがあります。
こちらのケースでは、不具合のある配管を修理し、冷媒ガスを補充することで改善します。

室外機の設置環境に問題がある

室外機自体に異常はなくても、設置環境の影響で冷房運転が上手くできないことがあります。
次の項目をチェックしてみてください。

• 室外機周辺に障害物が置かれていないか？
• 室外機に直射日光が当たっていないか？
• 室外機の吹出口の周りに十分なスペースがあるか？

いずれかに当てはまる場合、室外機の設置環境が原因で、熱の排出ができていない可能性があります。周囲の障害物を取り除く、すだれをかけるなどの対策を行いましょう。

エアコンフィルターが汚れている

エアコンフィルターは空気の通り道ですから、ホコリで目詰まりしていると、空気の循環が効果的にできなくなります。
取扱説明書のお手入れ方法を参考に、ご自分でフィルター掃除を定期的に行いましょう。また、1～2年に1回を目安とし、専門業者にエアコンクリーニングしてもらうことをおすすめします。

エアコンにトラブルが発生したらプロに点検を依頼しましょう

この記事では、三菱 エアコン(MSZ-ZXY715S-W)の事例を参考に、ファンモーター交換の方法と手順を解説しました。

エアコンが冷えないトラブルは、エアコン掃除や室外機の設置環境改善など、ご自分で解決できる場合もあります。
しかし、寿命で内部部品が故障していたり、エアコンガスの充填が必要だったりする場合は、DIY作業が難しくなるため、プロに依頼するようにしてください。

ファンモーターの修理費用は20,000～30,000円が相場となります。エアコンの使用年数によっては、買い替えをおすすめするケースがありますが、まずは『街の修理屋さん』にご相談ください。