エアコンの取付位置を解説する【効率的に動かす方法も紹介】
「エアコンを取り付ける位置が分からない。エアコンを設置するべき場所が知りたいな…」という方は、多いと思います。エアコンの取付は、何度も経験することではありません。取り付ける位置など、よく分からないですよね。
そこで今回は、以下の内容について解説します。
- エアコンの正しい取付位置
- より効率的にエアコンを動かす方法
街の修理屋さんでは、数多くの工事実績があります。企業からも依頼を受けた実績があります。記事の信頼性は、確保されていますよ。ぜひ参考にして、エアコンの取付に役立ててくださいね。
おすすめのエアコン取付位置
まずは、エアコンをどこに取付けるのか、具体的な位置について解説します。取付ける位置を間違えるとトラブルにつながる恐れもあるので、正しい位置を覚えるようにしましょう。
壁の配管穴よりも上
エアコンは壁に開いている配管穴よりも上に設置しなければいけません。配管穴とは、室内機と室外機をつなぐ配管のための穴のことです。配管は空気を送ったり、温度を調整するためのガスを送ったりする役割を持っています。
また、エアコンは温度を調整する過程でドレン水と呼ばれる排水を発生させます。このドレン水は配管を通して屋外に排出されるのですが、もし配管穴がエアコンよりも高い位置にあると、ドレン水が逆流してエアコンから水漏れを起こす可能性があります。そのため、エアコンは配管穴よりも上に設置しなければいけないのです。
ちなみに、部屋によっては室内に配管穴が開いていないことがあります。そのような時は、取付工事を行う業者に依頼すれば、穴空け工事も行ってもらえるので、相談してみてください。
専用コンセントの近く
エアコンには、エアコン専用のコンセントがあります。そのため、エアコンは専用コンセントにケーブルが届く範囲内で取付けなければいけません。エアコンの専用コンセントとは、ブレーカーから直接引かれているもので、他の電気器具などと共有しない1口のコンセントです。
「延長コードを使って他のコンセントを使えばいいんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、エアコンは使用する電力が大きく、他のコンセントを利用すると、電力不足となりブレーカーが落ちる可能性があります。また、最悪の場合出火するケースもあるので、絶対にエアコンは専用コンセントを利用するようにしてください。
ちなみに、エアコンのケーブルの長さは、機種によって違いがあります。そのため、取付を行う際に専用コンセントの位置を確認するのと同時に、ケーブルの長さを確認するのを忘れないでください。
火災報知機よりも1.5m離れた箇所
エアコンは火災報知器から1.5m以上離れた場所に取付けなければいけません。火災報知器の近くに取付けてしまうと、エアコンの風で火災報知器が誤作動を起こす可能性があります。また出火して煙が発生したとしても、エアコンの風で煙が流され、火災報知器が煙を検知できなくなる恐れもあるので注意してください。
エアコンを取り付ける際に起きるトラブル
エアコンを取り付けるときにはこんなトラブルが起こりやすいので、設置前によく確認しておきましょう。
配管の漏れや破損
冷房・暖房の効率的な動作を保つためには、冷媒ガスの配管が正しく取り付けられている必要があります。不適切な取り付けや配管の破損が起こると、冷却効果や暖房効果が低下し、漏れが起きると環境への影響も懸念されます。
電源供給の問題
エアコンの電源供給が不安定だったり、電気工事が不適切だったりすると、エアコンが正常に動作しないことがあります。ブレーカーが落ちる、電圧が不足する、配線が誤っているなどが原因です。
取り付け場所の選定
エアコンの室内機や室外機の設置場所を選ぶ際、十分な空気の循環や排熱が考慮されていない場合、エアコンの効果が低下することがあります。また、振動や騒音の問題も発生する可能性があります。
より効率的にエアコンを動かすには?
エアコンを利用する際は、いくつかの点に注意しなければ効率よく動かすことができません。そこで続いては、エアコンを効率よく利用する際のポイントについて解説します。
風の通り道に物を置かない
エアコンは、室内機が部屋の空気を吸い込んで室外機で空気の温度を調節、調節された空気を部屋に流す、という仕組みで部屋の温度をコントロールしています。そのため、エアコンを正しく利用するためには、エアコンが部屋の空気をしっかりと吸い込める状態を作ることが大切です。
しかし、エアコンの周囲に物が置かれていると、風の通り道を塞ぐことになるため、エアコンは十分に部屋の空気を吸い込めません。そうなると、室外機に送られる空気も少なくなるため、部屋の温度調整が効率よく行えなくなってしまいます。
また、エアコンの吹き出し口の近くに物があると、部屋全体に風を送ることができなくなったり、室内機周辺に空気がたまってしまい、エアコンが設定温度になったと勘違いして運転が止まったりするケースもあります。エアコン周辺には物を置かないようにしましょう。
室内機と室外機を近づける
エアコンを効率よく利用するには、室内機と室外機の距離が重要です。先ほども説明したように、エアコンは室内機で空気を取り込み、室外機で空気の温度を調整し、室内機が部屋の中に送風する仕組みになっています。
室外機によって温度が調節空気は、配管を通って室内機へと送られますが、この配管を通っている間に温度が変わってしまいます。そのため、少しでも暖かい、涼しい状態で空気を室内機に送るためにも、室内機と室外機の距離を近づけた方がいいのです。
なお、エアコンは、室内機と室外機の距離(エアコンの能力が保障される距離)が決まっており、機種によって距離に違いがあります。そのため、家の構造上室内機と室外機が離れてしまう場合は、エアコンを購入する前にチェックするようにしましょう。
室外機の設置位置
室外機は風通しの良い場所に設置し、排熱が適切に行えるようにします。
直射日光を避け、振動の影響を受けにくい安定した場所が望ましいです。
温度設定
季節に応じて適切な温度設定を行います。夏季は涼しく、冷房運転を、冬季は暖かく、暖房運転を設定します。
一般的な快適温度は夏季には約25度、冬季には約20度ですが、好みや季節に応じて調整が可能です。
エアフィルターの清掃
室内機のエアフィルターを定期的に清掃または交換します。汚れたフィルターはエアコンの効率を低下させます。
建物別エアコンの取付位置
最後に、一軒家とマンションそれぞれの建物におけるエアコンの取付位置について解説します。建物によって考慮するポイントが異なるので、注意するようにしてください。
一軒家の場合
一軒家の場合、基本的にエアコンの取付位置を自由に決めることができます。居住スペースをふまえて取付位置を決め、そこに合わせて室外機の取付位置を決めるといいでしょう。
ただし、一点だけ注意しなければいけない点があります。それは、配管穴の位置です。住宅には、筋交(すじかい)と呼ばれる家の強度を保つための部材が使用されています。配管穴をこの筋交を通過する形で開けてしまうと、家の強度を損なうことになってしまうため、開ける前に必ず住居の設計をチェックし、取付業者と相談するようにしてください。
マンションの場合
マンションの場合、配管穴と室外機の位置が決まっているケースがほとんどです。そのため、必然的に室内機の取付位置も限られてしまいます。
マンションにエアコンを取付ける場合、配管穴の位置と、取付可能な室内機の大きさを確認するのがポイントです。好みのエアコンありきで先に購入してしまうと、このマンションには取付けられない、と後から発覚する可能性もゼロではないため、必ず事前に確認するようにしてください。
まとめ
今回は、エアコンの取付位置について解説しました。配管穴の位置や室外機との距離、さらには吹き出し口周辺の物など、エアコン設置にあたっては注意点が意外と多くあります。効率よくエアコンを利用するためにも、ぜひ今回ご紹介したポイントを参考にしてみてください。
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