身近なアリの種類を知りたい!日本に生息するものや見分け方を紹介
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「ちょっと変わったアリがいる…」と思ったことはありませんか?
その場合は、とりあえず触らないようにしてください。
なぜなら、アリには人間を刺す種類もいるからです。
2017年に日本国内でヒアリが初めて確認され、大騒ぎになったことがありました。
大騒ぎになった理由は、ヒアリが強い毒を持っているからです。
しかし、注意が必要なのはヒアリだけではありません。
他にも、トラブルの原因になるアリがいます。
そこで、アリの種類や見分け方を確認しておきましょう。
この記事では、アリの種類と家に住み着くと困るシロアリについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
アリの種類ってどのくらいいるの?
アリは日本国内だけでも280種以上、世界では1万以上の種類がいます。
みなさんもアリを見かけることがあると思いますが、それぞれ違う種類かもしれません。
そこで、まずはアリの生態について簡単に解説していきます。
アリの生態
アリは種類ごとに特徴がありますが、一般的には1~2ヶ月で卵から幼虫になり、その後さなぎから成虫へと成長します。
巣の中には1匹の女王アリがいて、春から初夏にかけて卵を産みます。
アリは社会性を持った昆虫として知られていて、女王アリを中心にそれぞれの役割を果たしながら集団で生活しています。
巣の外に出てエサを運んでいるアリはほんの一部で、ほとんどのアリは巣の中で活動しています。
アリは目が悪いため触覚を使って行動し、それぞれがフェロモン(体内物質)を出すことで、仲間に帰り道の情報などを伝えています。
外に出たアリは、エサを見つけるとそのまま持ち帰るか、体内にある消化をしない胃に入れて巣まで運びます。
アリの巣の駆除に関しては、別の記事で解説しています。
アリの種類について
続いて、アリの種類について解説していきます。
まずは、アリを大きく3つのグループに分けました。
- 家の中に入ってくるアリ
- 外で見かけるアリ
- 注意が必要なアリ
では、順番に見ていきましょう。
家に入り込んでくるアリ
家に入り込んでくるアリは、主に4種類です。
ヒメアリ
- 体長:1.3mm~1.6mm
- 全国に生息する(寒冷地には少ない)
- 家の木材や周辺に巣を作ることがある
イエヒメアリ
- 体長:2mm~2.5mm
- 北海道以外の日本全国に生息する
- 暖房設備のある家に住み着くことが多い
- 繁殖力が非常に高い
ルリアリ
- 体長:2mm~3.5mm
- 本州の中部〜九州に生息する
- 枯れた木に巣を作る
- 梅雨の時期になると、家の中へ避難してくる
トビイロケアリ
- 体長:2.5mm~4mm
- 植木鉢の下などに巣を作る
- 家の中に侵入して砂糖やお菓子に群がる
外でよく見かけるアリ
外でよく見かけるアリは、主に3種類です。
アシナガアリ
- 体長:4.5mm~8mm
- 日本全国に生息する
- 森林の中のコケが生えた日陰などに多い
- 昆虫や小動物の死骸を食べる
ムネアカオオアリ
- 体長:8mm~12mm
- 胸部が赤く、腹部などは黒色
- アブラムシから分泌される甘い汁を食べる
クロオオアリ
- 体長:7mm~12mm
- 障害物が少ない乾燥した地面に生息する
- アブラムシから分泌される甘い汁や、他のアリをエサにする
対処法に気を付けたいアリ
ここからは注意が必要なアリで、主に3種類います。
オオハリアリ
- 体長:4mm~4.5mm
- 本州の南側や四国、九州などに多く生息する
- 他のアリや、シロアリを捕食する
- 刺されるとアナフィラキシーショックを引き起こすこともある
アルゼンチンアリ
- 体長:2.5mm~3mm
- 本州に生息する
- 家に入りこんで巣を作る
- 電気製品に侵入し、故障させることもある
ヒアリ
- 体長:2mm~6mm
- 体の色:赤茶色
- 毒針で刺されると火傷のような激痛に襲われる
- 湾岸部のコンテナで多く確認されている
※ヒアリはまだ日本に定着していませんが、危険な外来生物に属しているため、もし発見した場合は危険なので近付かずに、自治体の保健所に連絡しましょう。
アリが起こす害の種類
アリが原因で、人間の生活に悪い影響を与えることがあります。
その中でも被害の多いトラブルを3つご紹介します。
もしかすると、みなさんも被害に遭う可能性があるので覚えておきましょう。
咬みついたり刺す
アリの中には、人を咬んだり刺したりする種類がいます。
代表的なのはオオハリアリで、エサを求めて家の中に入ってくることもあります。
オオハリアリは、腹部の先端にハチのような毒針があります。
家電の故障
アリの中には、電化製品を壊してしまう種類もいます。
代表的なのはルリアリで、パソコンなどに侵入して故障の原因になることがあります。
また、駐車場にある車などに巣を作ることもあります。
農作物への影響
アリの中には、他の害虫と一緒に活動する種類もいます。
代表的なのはアルゼンチンアリで、エサをもらう代わりにアブラムシを外敵から守ります。
アブラムシは植物の汁を吸ったり、病気の原因になるため農作物の成長を妨げます。
その結果、農作物の被害が拡大してしまいます。
大量発生して手に負えない場合
アリは小さいため、数匹であれば簡単に駆除できます。
しかし、巣の場所がわからないので全てのアリを駆除することは難しいです。
もし、アリが大量に発生した場合は、専門業者に駆除を依頼することもできます。
また、普段見かけないようなアリの場合は、素手で触らないように気を付けましょう。
アリの駆除に関しては、別の記事で解説しています。
家に住み着くシロアリに注意!
上記で紹介したアリ以外にも、家に住み着くことで倒壊のリスクを高める「シロアリ」にも注意が必要です。
シロアリの成虫は褐色から黒色をしており、細長い体をしています。前後のはねがあるものもいますが、働きアリと呼ばれる個体ははねを持っていません。また、他のアリとの違いとして、腰部が細くくびれている点も大きな特徴です。
日本にいるシロアリは主に3種類で、活動時期は種類によって若干異なります。
- ヤマトシロアリ(生息範囲が広い):4〜5月
- イエシロアリ(南部に多い):6〜7月
- アメリカカンザイシロアリ(近年増加中):7〜9月
上記の時期は目安のため、地域や条件によってズレることもあります。
シロアリの被害とは?
シロアリは主に植物由来の物質を食べます。とくにセルロースを含む木材を好んで食べるため、家屋の構造材や家具などに被害を与えるアリに属します。
また、シロアリは菌を共生させ、それによってセルロースを分解します。成分を分解された木材は脆くなってしまうので、建物の耐久性を低下させてしまいます。
シロアリによる被害は木材の食害によるものが主であり、古い木材やジメジメと湿気た場所に巣を作ることが多いので、これらの環境が家のどこかにある場合は早めに対処しましょう。
種類が分からないアリはプロにお願いしよう!
ここまで、アリの種類について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
アリは種類が多く、その生態もさまざまです。
中には、ヒアリなどの危険な種類や、シロアリのように生活に悪影響を与えるアリもいます。
昆虫の被害は目に見えないうちに進んでいることも多いので、何か気になることがあれば、駆除や予防方法も確認しておきましょう。
種類が分からないアリもプロなら確実に対処できる
アリの中には繁殖力の強い種類もいます。
ですから、大量発生している場合など、駆除が難しいこともあります。
そんな時は、専門業者にアリの駆除を依頼しましょう。
プロなら駆除と同時に予防対策も行います。
アリに関して何かお困りでしたら、『街の修理屋さん』へぜひお気軽にご相談ください。
※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。