シーリングライトの取り付け方法【取り付け前の確認点も解説】
「天井にシーリングライトを取り付けたい。けれど、失敗したくないから、具体的な方法が知りたいな…」という方は、多いでしょう。シーリングライトの取り付けは、専門の資格もいらないので簡単な作業に見えます。しかし、手順を誤ってしまったがゆえに買ったばかりのシーリングライトが故障してしまったら嫌ですよね。
そこで今回は、以下の内容について解説します。
- シーリングライトの取り付け方法
- 配線器具がない天井へのシーリングライトの取り付け方法
- シーリングライトを長持ちさせる方法
本記事では、シーリングライトを取り付ける前に注意すべきことや、天井に配線器具がない場合の対処法などを併せて解説しますので、シーリングライトの取り付けや交換を検討している方はぜひ参考にしてください。
街の修理屋さんでは、全国の工事実績が15万件以上あります。国税庁や日本郵便など、有名企業からも依頼を受けた実績があります。記事の信頼性は確保されているので、ぜひ参考にして、照明の取り付けに役立ててくださいね。
シーリングライトの取り付け前の確認点
シーリングライトを取り付ける前に、まず確認しておきたいことがあります。
それは、設置したい部屋の天井に照明器具を取り付けるための配線器具が付いているかどうかです。シーリングライトを取り付けるための配線器具は「引掛シーリング」や「引掛ローゼット」と呼ばれる、丸型や四角型の大きめのコンセントのような形状です。
もし、これまで使用していた蛍光灯をLEDシーリングライトに交換するというようなケースであれば、蛍光灯を設置する際に使っていた配線器具が付いているはずです。
引掛シーリングのような配線器具が付いていれば、ご自身で簡単にシーリングライトを取り付けることができます。LEDシーリングライトやペンダントライトなど、同じ配線器具に対応する照明器具に取り替え可能です。
配線器具がついていても、状態が悪い場合は使用しないでください。例えば、以下のような配線器具は、感電や火災、照明器具の落下事故に繋がるため注意が必要です。
- 配線器具にヒビが入っている
- 配線が露出している
- 配線器具がぐらついている
また、配線器具の周りに移動できない家具がある場合や天井の傾斜が大きい場合などにはシーリングライトの設置が難しいことがあります。
引掛シーリング(配線器具)の種類
シーリングライトを取り付けるのに必要な引掛シーリング(配線器具)には、以下の5種類があります。天井にいずれかの配線器具がついているかどうか確認してみましょう。
- 角型引掛シーリング
- 丸型引掛シーリング
- 丸型フル引掛シーリング
- フル引掛ローゼット
- 引っ掛け埋込ローゼット
同じ配線器具でも、「シーリング」と「ローゼット」には違いがあります。商品名はもちろん、見た目にも違いがあり、フル引掛ローゼットには照明器具を固定するネジ金具がついています。引掛シーリングは耐荷重5㎏ですが、引掛ローゼットは耐荷重10㎏となっています。
照明器具を購入する際は、天井の配線器具がどのタイプかチェックしておき、対応する商品を選ぶことが大切です。
別売アタッチメントや天井補強が必要な場合も
LEDシーリングライトなど、市販されている多くの照明器具は天井に配線器具さえあれば取り付けや交換が可能です。しかし、照明器具の種類によっては設置の際に専用のアタッチメントが必要な場合や、天井補強工事が必要な場合があります。
例えば、Panasonicのスポットライトなどは、照明器具本体のみでは使用できないため、専用のアタッチメントが必要です。取り付け場所や用途に応じて、ダクトプラグやフランジなどを装着して使用します。
また、扇風機のように羽根がついているシーリングファンは、インテリア性や機能性に優れている分、重量があります。通常の天井に取り付けると天井が崩れる恐れがあるので注意が必要です。取り付けの際には、天井の強度が十分になければならず、事前に補強工事が必要です。
シーリングファンをお部屋の天井に取り付けたい場合は、専門業者に確認してもらいましょう。
シーリングライトの取り付け方法
すでに天井に配管器具が付いていれば、下記の手順でシーリングライトを取り付けることができます。
- 照明の電源スイッチをオフにしておきます。
- シーリングライトに付属しているアダプタを、天井の配管機器にはめこみます。カチッと音がするまで回して、しっかりはめこんでください。
- 上記で取り付けたアダプタに、シーリングライト本体を合わせてセットします。カチッと音がするまで本体を押し上げ、固定します。
- アダプタから出ているコネクタ端子を本体側の端子口に挿し込みます。
- 最後にカバーを取り付けます。カバーが平行にきちんとはまっているかを確認して作業完了です。
体力的に作業が困難な場合や、照明器具の摂り付け場所が高所で危険を伴う場合は、無理をせずに専門業者に依頼するようにしましょう。
設置費用をカットするために自分で取り付けを行っても、怪我をしてしまっては治療費の方が高くつくことがあります。何より、安全が第一ですから、「自分では取り付けが難しい」と感じたら、迷わず専門業者に相談してください。
配線器具がない天井へのシーリングライトの取付方法
配線器具の付いていない場所にシーリングライトを取り付ける場合、引掛シーリングボディの取り付け作業が必要です。配線器具の設置工事を行うには電気工事士の資格が必要になるため、専門の電気工事業者に依頼しなければなりません。
なお、天井の状態によっては配線器具を設置できないこともあります。あらかじめ電気工事業者に相談して見てもらいましょう。設置が可能か、設置できるならどれくらいの費用がかかるのか見積もりを取りましょう。
賃貸物件で勝手に取り付けるのはNG
最近はアパートやマンションなど賃貸物件でも、入居時に配線器具がついていることが多いです。
しかし、もし配線器具のない部屋でも、勝手に設置工事をしてはいけません。賃貸では原状回復が原則となるため、退去時には元通りにして部屋を引き渡さなければならないのです。
どうしてもLEDシーリングライトに交換したいなど、賃貸物件で配線器具の取り付けをしたい場合は必ず大家さんや管理会社に相談するようにしてください。
シーリングライトを長持ちさせる方法
最後に、シーリングライトを長持ちさせる方法をご紹介しましょう。
シーリングライトの場合、点けたり消したりする回数をできるだけ減らすことが長持ちのポイントです。節電を考えるとこまめに点消灯しがちですが、点消灯するとシーリングライトに負荷がかかってしまい、照明器具自体の寿命を縮めてしまいます。
とはいえ、光源となるLEDを長持ちさせるには、こまめに点消灯して点灯時間を短くしたほうがいいので、ちょっと矛盾した話になってしまいますね。
ですから、LEDシーリングライトは乱暴に扱わず、普通に使っていればOKです。おおむね10年前後は使用が可能です。たとえば、数分席を外す程度でも消灯して戻ったら点灯などといった使い方ではなく、仕事など長時間の外出時には消灯するといった使い方で充分です。
かつて主流だった蛍光灯シーリングライトの場合は、蛍光灯の寿命が短いため、蛍光灯が切れたら交換するのが一般的でした。しかしLEDシーリングライトはLEDも照明器具自体も10年前後で寿命が来るため、LEDが暗くなってきたらシーリングライトごと取り替えましょう。
まとめ
今回は、シーリングライトの取付方法や配線器具がない天井へのシーリングライトの取付方法を解説しました。
シーリングライトは引掛けシーリングなど配線器具がついていれば、自分で交換が可能です。自分で交換するのは難しい場合、業者に依頼することもできます。
天井に配線器具がない場合や、天井の補強工事が必要な場合は専門業者に工事を依頼する必要があります。配線工事には電気工事士の資格が必要となり、無理をして作業をすると感電や火災などの危険もあるため絶対に避けてください。
街の修理屋さんでもシーリングライトの交換は承っておりますので、お気軽にお問い合わせくださいね。
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