エアコンの点滅?タイマーランプや運転ランプがチカチカするときの対処を徹底解説
エアコンのタイマーランプや運転ランプがチカチカと点滅すると、壊れてしまったのではないかと気になるものです。実はそれにはきちんとした原因があり、対処法もあります。今回は、そんなときの原因や対処法をご紹介します。
エアコンの点滅の考えられる原因とは
エアコンタイマーランプや運転ランプがチカチカと点滅する場合に考えられる原因は、お手入れで直せる場合もありますが、修理が必要な故障も考えられます。
お手入れで直せる原因
まずは、お手入れで直せる原因をご紹介します。お掃除を怠ったときのフィルターの汚れやカバーが外れているケース、除湿やクリーン運転の他にマイコンの誤作動などです。
フィルターの汚れ
フィルターが汚れを知らせる点滅が考えられます。このケースならば、フィルター掃除をすれば点滅は消えます。ここ1カ月にエアコンのお掃除をしたかどうか思い出してみましょう。
カバーが外れているお知らせ
カバーが外れているときも点滅する場合があります。エアコンの掃除のあとにカバーをつけ忘れていたのかもしれません。または、フィルターやルーバーがずれている可能性も。こうした場合は、いったん電源を外して外れているカバーをつけたり、ずれている部分を直したりしましょう。それだけで解消するはずです。
マイコンの誤作動
エアコンの中には、マイコンと言われる電子部品が搭載されています。タイマーランプが点滅している場合は、この誤作動が考えられます。
対処法は、しばらくの間コンセントを抜いて放置することです。その間にマイコンが正常に戻る可能性があります。適度な時間、放置したらもう一度コンセントを入れて運転してみましょう。正常に動けば、そのまま使用できます。
故障が考えられる原因
故障が考えられる原因について説明します。場合によっては、業者に直してもらうと良いでしょう。
ガス漏れ
冷媒ガス漏れが疑われます。この場合は、以下の方法で確認してみましょう。
①電源を抜いて半日放置する。
②電源を入れ、以下のことが確認できたら、故障の可能性があります。
- コンプレッサーが回っていて音が聞こえるにもかかわらず、エアコンが効いていない。
- 配管バルブ付近に霜がたまっている。
コンプレッサーの故障
コンプレッサーが何かの原因で破損してしまった可能性も考えられます。この場合はコンプレッサーの交換をしなければいけませんが、高額になるので、新しいエアコンに買い替えた方が安いでしょう。
メーカーごとに対処法がある
エアコンのメーカーごとの対処法があるのでご紹介します。今回は売れ筋の7つのエアコンを取り上げてみました。
- ダイキン
- パナソニック
- 日立
- 三菱
- 富士通ゼネラル
- 東芝
- シャープ
ダイキン
ダイキンの場合は、内部クリーンお掃除ランプが点滅している可能性があります。この場合は、ダストボックスのお手入れ時期のお知らせです。お手入れするのであれば、必ず運転を停止し、電源を切ってから作業しましょう。お掃除終了後は、リモコンでリセット操作をします。この操作をしないと点滅が消えないので、ご注意ください。
パナソニック
パナソニックの場合は、暖房運転時に「霜取り運転」のために、運転ランプが点滅し、ルーバーが開いたまま運転が止まることがあります。この場合、最長で12分くらい止まりますが、故障ではありません。霜取り完了後に運転が再開します。
霜取り時に「プシュッ」という音や「シャー」「ポコポコ」という音が聞こえますが、故障ではないのでご安心ください。冷媒ガスの切り替わりや霜取り運転のために発する音です。
日立
日立の場合は、暖房運転の予熱の際、熱交換器を暖めるために運転ランプが点滅することがあります。この場合、かかる時間は2~3分間です。
また、暖房運転中に室外機の霜取りのために運転ランプが点滅して風が出てこないことがあります。この場合も霜取り終了後に、再び風が出てきて運転が再開されるので、故障ではありません。
三菱
三菱は機種により原因が異なる場合があるので、取り扱い説明書をごらんください。
上下風向フラップの取り外しができる機種の場合は、まず運転を停止して上下風向フラップの状態をチェックしてみましょう。取付が不完全な場合、ランプの点滅が起こります。取付方法は取り扱い説明書で確認してください。
また、室外機の確認もしてみましょう。吹出口や吸込口の周りに物を置いていないでしょうか。もしも何か置いてあれば、取り除きましょう。
その他にできることは、運転を中止し、電源を抜いたうえで1分ほど放置することです。1分後に再度運転してみて点滅が消えていればよいのですが、まだ続いているのであれば、故障が考えられます。販売店または三菱電機修理窓口に連絡して点検、修理を依頼してください。
富士通ゼネラル
富士通の場合は、使用しているエアコンによってランプの種類が異なるので、取り扱い説明書を見て確認しましょう。
また点滅のスピードによってもエラー内容が異なるので、どのくらいのスピードかチェックすることも大事です。10秒に1回くらいの遅いテンポかそれよりは速いか、もっと速いかによって不具合状態が異なります。
ゆっくりした点滅の場合は、フィルターのお手入れのお知らせです。フィルターのお手入れをすることで解決します。
東芝
東芝の場合は、運転停止中にランプが点滅することがあります。予熱運転中、クリーニング中、予約時、遠隔操作を有効にしている時です。
また、停電が起こり、復旧したときに緑の運転ランプが点滅することがありますが、故障ではありません。リモコンのボタンを1回押すことで運転再開になり、点滅は点灯に変わるでしょう。
シャープ
シャープの場合は、色により原因、対処法が異なります。
- タイマーの橙色:プラグを抜いて1分後に運転再開する。
- 運転の赤、タイマーの橙、お掃除の緑:ダストボックスを確認する
- タイマーの橙色、プラズマクラスターの青、運転の赤:室外機周辺に障害物がないか確認、室内機のフィルター清掃
- プラズマクラスターの青、運転の赤:故障の可能性
予防は日々のお手入れと定期的なプロによるエアコンクリーニング
こうしたエアコンのタイマーランプや運転ランプの点滅を予防するためにできることは、日々のお手入れです。また、プロによる定期的なエアコンクリーニングも効果があります。
月に1回はフィルター掃除
つい、怠りがちになるフィルターのお掃除は月に1回がおすすめです。たとえば、毎月第1月曜日に行うなど、決めておくとやりやすいのではないでしょうか。お掃除の仕方は、機種によっても異なるので、お取り扱い説明書をご覧ください。
年に1回はエアコンクリーニング
年に1回はお掃除のプロによるエアコンクリーニングを頼みましょう。インターネットでお住まいの地域で営業しているエアコンクリーニング業者を探したり、知り合いにおすすめの業者を聞いたりしてみてください。
たとえば、毎年12月にはこの業者に頼むなどと決めておくと、忘れずにエアコンクリーニング行えるのではないでしょうか。
困ったときはプロに頼もう
エアコンのタイマーランプや運転ランプの点滅が起こった場合、自分で対処できるケースと対処できないケースがあります。故障している可能性が高いのであれば、プロに頼んで修理してもらいましょう。場合によっては、新しい物を買い換えた方がお得ということもあります。いずれにしてもプロに判断してもらえれば、安心でしょう。
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