アンペアブレーカーの交換は自分でできる?必要な基礎知識を解説!
「家族がご飯を作っているあいだに、ドライヤーやヘアアイロンを同時に使ったらブレーカーが落ちてしまった」
「4人家族でそれぞれがリビングや自室で自由に過ごしていたら、突然ブレーカーが落ちてしまった」
上記のようなアクシデントが何度も起きる場合、実生活に対して契約アンペア数が不足している可能性があります。ブレーカーが落ちては重たい椅子を動かして分電盤を確認したり、ブレーカーの動作を気にしながら生活したりするのは少し疲れてしまいますよね。
そこでこの記事では、契約アンペア数の仕組みと、アンペアブレーカーの交換費用についてご紹介します。
それでは順番に見ていきましょう。
アンペアブレーカーについて
※イラストのアンペアブレーカーの色とA数は東京電力のアンペアブレーカーです。
はじめに、アンペアブレーカーの仕組みについてご紹介します。
契約アンペアによって使える電力が決まっている
1つの家庭で使えるアンペア数は、電力会社で契約した範囲内と決まっています。その契約アンペア数を越えると、過剰な電力供給を避けるためにアンペアブレーカーが作動するという仕組みになっています。
たとえば契約アンペア数が40Aの場合、40Aまでは異常なく使用できますが、41A以上になるとブレーカーが落ちるというわけです。そのため新たに家電のスイッチを入れたいときは、アンペア数を超さないように、ほかの電化製品をオフにするなどの対応が必要になります。
家電と電子機器の消費電力量の目安
上記で記載してますが、アンペアブレーカーが頻繫に落ちるという場合は一度に使用する家電や電化製品の数を減らす必要があります。
電力数の大きい家電 | 電力数の少ない家電や電子機器 |
---|---|
エアコン(冷房) 14A | ノートパソコン 1A |
エアコン(暖房) 20A | デスクトップパソコン 1~3A |
電子レンジ 13A | 扇風機 1A以下 |
オーブントースター 13~14A | 冷蔵庫 2.5A |
炊飯器 13A | 液晶テレビ 2A |
掃除機(強運転) 10A | 加湿器 3~5A |
IHヒーター 15A | コタツ 3~5A |
電気ストーブ(ハロゲンヒーター) 10A | プリンター 1A |
ヘアドライヤー 6~12A | 洗濯機(横型) 4~5A |
上記A数は東京電力の家電製品の消費電力の目安に基づいた電気使用量です。※メーカーの機種により消費電力は多少異なる為、掲載の消費電力は参考値となります。
家電のA数は足し算で合計のAを算出することができます。従って、契約アンペアを超えないためにも契約している電気の適切な使用を心がけましょう。(冷蔵庫2A+掃除機10A=合計12A)
また、電気の使い過ぎで頻繫にブレーカーが落ちるという場合は、以下の2点で対処することができます。
- 一度に使用する家電や電子機器の数を減らす
- ブレーカーのアンペア数を上げる
契約アンペアが多いとどうなるか
契約アンペア数が10Aのときよりも、20Aや30Aのときのほうが同時にさまざまな家電を動かせます。
たとえば以下のような状況でも、契約アンペア数が多ければブレーカーが落ちることなく安定して使えることでしょう。
- キッチンで母がご飯を作っている
- 父はリビングでフィットネスバイクを漕いでいる
- 娘と息子はそれぞれ自室でオンライン授業を受けている
- 全部屋のエアコンが稼働している
しかし契約アンペア数が多いと、その分月々の電気料金を多く払うことになります。
少しでも電気代を節約するためには、平均してどれくらいの電気を同時に使用しているかを確かめてみることをおすすめします。
契約アンペアの変更がしたい
実際に契約アンペア数を変更するとなると、以下のような作業が必要になります。
契約アンペアを変えると
契約アンペア数は、ただ電力会社に申し込みをするだけでは変更できません。
アンペアブレーカーを契約変更後の値に合わせたものに交換する必要があります。ブレーカーの交換だけであれば電力会社が無料でやってくれる場合もありますが、設備自体の工事となると、作業費用がかかる場合があります。
集合住宅や賃貸物件にお住まいの人は、管理会社やオーナーに工事をしてもよいかどうか、確認を忘れないようにしましょう。
アンペアブレーカーを交換する費用はいくら?
次にアンペアブレーカーの交換費用をご紹介します。
ここで紹介する費用はあくまで一例ですので、お得に交換工事ができるよう相見積もりや下調べを入念に行ってくださいね。
アンペアブレーカーの交換の相場
アンペアブレーカー自体は、およそ3,000~6,000円で交換できる場合が多いです。
しかしアンペアブレーカーに伴い漏電ブレーカーや小ブレーカーも取り替えたり、分電盤を丸ごと交換したりする場合はもっと費用がかかります。
参考までに、アンペアブレーカーを含め、各ブレーカーの交換費用の相場は以下の通りになります。
- 分電盤本体 20,000~40,000円
- アンペアブレーカー:3,000~6,000円
- 漏電ブレーカー 9,000~20,000円
- 安全ブレーカー 4,000~6,000円
作業費もかかってくる
先ほど紹介した費用とは別に、交換作業費やアンペア数変更工事費などもかかってくる場合があります。
詳しい費用は業者や家庭の環境によって変わりますが、合計するとおよそ30,000~100,000円ほどかかるケースもあります。
しかし契約アンペア数を上げた場合でも、電線や分電盤がそのまま使えるものであれば、工事費用はほとんどかかりません。工事の有無は、1度家庭のブレーカーを調査してみないことには断言できないため、気になる場合は電気工事会社に相談してみましょう。
なお、街の修理屋さんでは、漏電・ブレーカーの工事・メンテナンスは基本作業費税込み5,500円からお受けしております。
アンペアを変更するなら一度相談しよう
契約アンペア数変更で、現在のアンペアブレーカーや配線が流用できないとわかった場合、いきなり工事を依頼するのではなく、業者に頼んで1度調査や見積もりを出してみることをおすすめします。
契約アンペアを増やしたいときはまず相談を!
街の修理屋さんでは、契約アンペア数の変更に伴う工事や交換についての相談や見積もりをお受けしています。
電気系統は専門用語がたくさん出てきたり、設備が複雑だったりするため、インターネットの記事やコラムを見るだけでは難しいですよね。
街の修理屋さんでは、知識や経験を蓄えたスタッフが、お客さまの状況を尋ね、わかりやすいよう丁寧に解説いたします。
相談や見積もりを進めるなかで万が一調査が必要になった場合は、全国各地の拠点からお客さまのご自宅にもっとも近いスタッフが迅速に駆けつけます。年中無休で、夕方以降の依頼も対応可能なので、仕事終わりなどでも気軽にご相談くださいね。
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