漏電を調べる方法4選!テスターを使った検査方法を徹底解説!
配線が故障している場合、修理をするには資格が必要になります。
資格を持たずに配線の修理をすると法令で処罰される事もあるので業者をご利用ください。
業者をご利用する際、『見積もりがどれくらいなのか知りたい』『どこに頼めばいいかわからない』等不安があれば弊社にご相談ください。
電気を使い過ぎて停電したのかと思いきや、落ちたのは漏電ブレーカーだった……
そんな経験はありませんか?
アンペアブレーカーや安全ブレーカーと異なり、ただブレーカーを上げれば解決するわけではありません。漏電ブレーカーは原因である漏電を解決しなければ再び電気をつけることができないのです。
そこで今回は、漏電検査の方法などを解説しますね。
街の修理屋さんでは、全国の工事実績が15万件以上あります。国税庁や日本郵便など、有名企業からも依頼を受けた実績があります。記事の信頼性は、確保されていますよ。ぜひ参考にして、電気のトラブル解消に役立ててくださいね。
漏電とは
漏電とは、本来流れるはずの電気回路を外れて電気が漏れ出てしまうことを指します。
漏電が起こると、電気代が上がってしまうだけではなく、感電や火災などの大きな事故に発展することもあります。
漏電の検査
漏電している場所を検査する方法はいくつかあります。
- ブレーカーを使う
- テスターを使う
- 電力会社や電気保安協会に依頼
- 電気工事の業者に依頼
それぞれの方法をご紹介します。
ブレーカーを使った調査
漏電ブレーカーが漏電を検知したとき、ブレーカーを使用して漏電場所を探すことができます。手順は下記の通りです。
このとき、漏電しているコンセントやケーブルに素手で直接触れないよう注意しましょう。
感電の危険があります。
ブレーカー使用の注意点
漏電ブレーカーと安全ブレーカーを用いても、漏電箇所が特定できないことがあります。
例えば、壁の中を通る配線が断線したりブレーカーの故障などの場合、素人目に判断は難しくなります。
確認しても漏電箇所が分からない場合は、無理に検査しようとせず電気工事業者などへご連絡をお願いいたします。
テスターを使用する
テスターとはメガー・メガテスターと呼ばれ、電圧・電流・抵抗値など電気を測定するため計測器です。
テスターは絶縁抵抗計とも呼ばれていて、主に絶縁体が持つ絶縁抵抗【Ω】の高さを調査するための道具です。
テスターには500v用メガテスターと1000v用メガテスターがあります。
500v用メガテスター | 1000v用メガテスター | |
---|---|---|
外見 | ||
用途 | 直流750v、交流600v以下の低圧電路 | 直流750v、交流600v以上の高圧電路 |
使用電圧 | 125v、250v、500v | 250v、500v、1000v |
経年劣化などによって物体の持っている絶縁抵抗【Ω】が全くない状態ではΩが0Ωに近づきます。また、メガーは電気の流れていない導体「電気回路」に電気測定器や電源から電圧を加える印加(いんか)電圧という方法を活用して漏れ電流を調査します。
絶縁抵抗値の許容範囲や具体的なテスターの調査方法に関しては以下に記載してますのでご参照ください。
メガテスターを使って漏電を調査する方法
メガーの具体的な活用方法ですが、上の図をご参照ください。 ①分電盤側の子ブレーカーの漏電している箇所の白線(L相)黒線(N相)を引出します。 ②白線(L相)黒線(N相)通しをワニクチクリップで短絡します。 ③メガー側の黒リードをアース側に接続します。 ④赤リードを電源側に接続して測定ボタンを押します。 測定中は大きな電圧がかかるので、手が触れないように注意しましょう。 測定後は回路内の残った電荷を放電します。静電容量の大きい回路は、測定時に印加したメガーの測定電圧により電荷が残り、感電の恐れがありますので放電が必要です。アース端子にクリップを接続した状態で測定ボタンを押さずにピン型プローブを被測定回路に当てれば放電完了です。
メガテスターで印加電圧をかけたときの正常な絶縁抵抗(Ω)一覧
電路の使用電圧 | 電圧 | 絶縁抵抗の許容範囲(Ω) |
---|---|---|
300v以下 | 単相100v、単相200v | 0.1MΩ以上 |
300v以下 | 三相200v | 0.2MΩ以上 |
300v以上 | 三相400v | 0.4MΩ以上 |
内線規程や電気事業法58条で絶縁抵抗値は、左のように定められています。
従って、規定に届かない絶縁抵抗の場合は漏電が起きていると判断できます。
クランプメーターの漏電検査方法
クランプメーターは『負荷電流』と『漏れ電流』の2種類の計測が可能です。『漏れ電流』とは漏電のことです。
漏電流用クランプメーター | 負荷用クランプメーター | |
---|---|---|
外見 | ||
アンペア数 | 0.60mA~600.0A | 1.0A~999.9A |
測定可否 | 漏れを検知可能 | 漏れを検知不可 |
使い方は、クランプメーターのクランプ部分でブレーカーなどの配線を挟みます。これで計測が可能です。漏電が疑われるコードを順番に挟んでいき、漏れ電流を計測したらその配線が漏電箇所です。
クランプメーターを使って漏れ電流を調査する方法
クランプメーターの具体的な活用法ですが、クランプメーターを左図のように挟み込みます。電気機器に正常に流れる電流はL相に流れる電流とN相に流れる電流は同じ大きさで、方向が逆になっています。 クランプメーターはこの2つの電流を同時に測定しますので、相殺されて0Aになります。しかし、絶縁部や接地部分から漏れ電流がある場合はL相に流れる電流とN相に流れる電流のアンペア数に差分が生じるため、 A数が相殺されず0Aになりません。規定として1mA以上の差分が生じる場合は許容できない漏電であると判断されています。この際は漏電の調査を依頼しなければなりません。
クランプメーターの注意点
クランプ部分ではさむ際に、コアが完全に閉じている状態であることを確認しましょう。コアが開いていると正確な測定ができなくなります。
また、クランプメーターは磁気の影響を強く受けます。クランプ部分に金属など近づけないようにしましょう。
電力会社や電気保安協会に依頼
お住まいの地域の電気保管協会や契約している電力会社に連絡して、対応してもらうことも可能です。
状況や内容によっては無料での点検も行っておりますが、原因がブレーカー故障などの場合は交換作業は業務外になります。そのため、点検後に別途電気工事の業者へブレーカーの交換依頼を行う必要があります。
また、緊急性を要しないと判断された場合は、予約制の後日対応になることもあります。
詐欺に注意
電力会社や電気保安協会をかたって、詐欺行為や盗難行為を行う事業者がおります。
特に、ひとり暮らしなど世帯人数の少ない家の高齢者を狙う傾向にあります。
「無料で点検する」と話して自宅内に上がり、適当な検査を行うフリだけして、後から何十万円もする高額な調査費用や工事費用を請求する詐欺が横行しております。
また、2人組で自宅へ訪問し、1人が家主の気をそらしている間にもう1人が金品を盗みだすという手口の窃盗を行う者たちもおります。
こうした詐欺や窃盗をはたらく事業者は、訊かれても会社名を答えず「●●電力の方です」といったあいまいな回答ではぐらかす傾向にあります。
詐欺や窃盗を目的にした業者は電気工事士ではないため、作業内容など電気に関する質問に答えられないといった特徴もあります。不明点を質問しても回答が得られない場合は、本物の電気工事事業者ではないと疑って良いでしょう。
少しでも不審な点がある場合は、家に上げる前に所属や目的、作業内容を確認しましょう。
電気工事の業者へ依頼
電気工事の業者へ依頼する方法もあります。この記事内で紹介した4パターンのうち、この『業者へ依頼』が最も早く、確実で安全な漏電検査方法です。
電気工事の専門業者の場合、作業は電気工事士の資格を持つプロが行います。
経験と知識に基づいて、漏電の検査を行うため、不慣れな素人が行うよりも早く漏電箇所を見付けられます。また、感電の危険もありません。
漏電検査の費用
業者に依頼する場合、最も気になるのは費用です。
漏電の場合、漏電している場所が室内か屋根裏や床下、壁の中かなどによって金額が変わります。どんな機会を用いて検査するかによっても金額が変わるため、まずは基本料金範囲の検査を依頼し、そこで見つからなければオプション料金の検査を依頼するという方法もあります。
街の修理屋さんでは、細かい金額のご相談にも対応しております。まずはお気軽にご連絡ください。
※消費税転嫁対策特別措置法の失効により令和3年4月1日から、消費税の税込価格表示(総額表示)が適用されます。これに伴い、当サイトの価格はすべて消費税10%を含む税込みの総額を表記しております。
※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。