カラスの巣や生態から威嚇されるなど被害の対処方法について解説

みなさんは、カラスについてどれぐらいの知識がありますか。ゴミ捨て場をよく漁っている、人や車に糞を落とす、威嚇してきて怖いなど。カラスに悩まされている方も、多いのではないでしょうか。

どこにでもいるカラスは、人にとっては一番身近な鳥かもしれません。けれどもその生態については、知らないことが多いのではないでしょうか。そこで今回の記事では、カラスの生態についてご紹介。カラスの生態・習性を知ることで、お悩みも解決するかもしれませんよ。

カラスの生態

まずはカラスの生態について。カラスは3月から7月の春から夏のはじめころに、繁殖期を迎えます。このときよく目にするのがカラスの巣です。カラスは主に木の上や、電柱などの高いところに巣を作ります。

カラスの威嚇

繁殖期の時期になると、カラスは攻撃的になります。これは巣やヒナを守るための防衛本能です。カラスの縄張りは広く、半径20メートルから100メートルくらい。巣の中心からこの距離内に入った外敵を、カラスは攻撃するというわけです。一番目立つ行動が威嚇で、大きな声で鳴いたり、外敵に向かって低空飛行をするなどの行動を見せます。より攻撃的なカラスになると、人の後頭部を蹴る個体もいます。

カラスに威嚇されないようにするには

カラスが威嚇してくるのは、基本的には巣やヒナを守るためです。例えば「ガーっ、ガーっ」と、明らかにこちらに向けて鳴いている。止まっているカラスの下や近くを通ると、木の枝を落としてくる。こうした場合は、その道の近くにカラスの巣があるということです。

そうした場合は、しばらくはその道を通るのをやめて、別の道を通るようにしてください。巣に近づかなければ、カラスも威嚇や攻撃をしなくなります。どうしてもその道を通らないといけない場合は、つばのある帽子を被ったり、傘を差すようにしてください。こうするとカラスは攻撃しにくくなります。またカラスは人の背中を狙って飛んでくるので、カラスに背を向けなければ威嚇されるのを避けられます。

逆にカラスに対抗して、攻撃するような行動を取ると逆効果です。例えばカラスに石を投げたり、遠ざけようとものを振り回すなど。こうするとカラスに敵とみなされて、余計に威嚇行動が増してしまいます。またカラスの巣を見上げたり、見下ろしたりするのもよくありません。カラスに卵やヒナを狙っている敵だと認識されてしまいます。

カラスの巣

カラスの巣は木の上や電信柱に作られると伝えましたが、稀に人家に巣を作ることもあります。その場所は主に屋根の上や軒先などの、人の家でも高いところです。

カラスは頭がよく、なんでも巣の材料にする習性があります。森の中であれば木の枝などがその中心。ですが街や人の多いところだと、ハンガーや針金を巣に使うことがあります。これはより頑丈な巣を作るための知恵です。ベランダにハンガーを掛けてたら、いつの間にか消えてた。。。そんな被害にあったときは、カラスの仕業かもしれません。また珍しいものでいうと、人のカツラを巣に使ったケースも。カラスは巣の外側を頑丈に、内側をクッション性のある柔らかいものを敷く傾向があります。カツラも卵を守るクッションに使われたようです。そのほかカラスは、犬や猫などの動物の毛を集めて、クッションに使うことがあります。

カラスの巣立ち

カラスは巣立ちの時期が近づくと、空を飛ぶ練習をします。このときよくあるのが、空からヒナが落ちてくることです。まだうまく飛べないヒナが飛行に失敗し、地面に落ちてしまうことがあります。このときの注意は、かわいそうだと思ってヒナを拾い上げること。ヒナの飛行訓練のときは、親鳥が必ず近くで見守っています。それを知らずにヒナに近づいたり、拾い上げたりすると、親鳥がヒナを守るために襲ってくることがあります。

カラスのヒナを見つけたときは、近づかないようにすることが大事です。道路の真ん中に落ちたまま飛ばない、親鳥の姿も確認できない。そういった場合は、自分で対処しようとせずに、自治体か道路の管理者に問い合わせをしてください。

カラスの巣の被害

カラスの巣でいうと、電線がショートする被害も確認されています。これは電柱や電線の上に作った巣が、電線に接触するというもの。カラスの巣には木の枝やハンガーが使われているので、それらが電線に当たって擦れると電線が傷ついてしまいます。こうなると停電などの被害が出るほか、火花が散って出火することもあります。

またカラスの巣による健康被害も確認されています。これは主に家の敷地内、特に人の手に届きやすい場所にカラスが巣を作ったときに起こります。カラスはなんでも食べますし、その体には雑菌が多くついています。そんなカラスが人のいるところに巣を作ると、飛び立った際に撒き散らされる雑菌などが体に入り、健康被害を起こすというわけです。またカラスの巣も木の枝やゴミなどで作られているので、体に良くありません。

カラスの巣の撤去

カラスの巣を見かけたら、撤去したくなるところ。ですがカラスの撤去は、一般にはできない法律になっています。これはカラスを含む野鳥全般にいえるのですが、鳥獣保護管理法という法律により、勝手に撤去できなくなっています。これは自分の家の敷地内に巣を作られたときもそうです。

カラスの巣を撤去したい場合は、まず各市区町村の窓口への相談が必要です。これは各市区町村の許可が下りなければ、撤去してはいけない決まりになっているからです。許可が下りれば撤去ができますが、巣やヒナ、卵の処分が大変。なので、害虫駆除業者に依頼するほうが無難かと思います。駆除業者であれば、自治体への連絡から撤去作業まで対応してくれます。

ちなみにカラスの巣を撤去する際、巣の中に卵やヒナが残っていない場合は、個人で処分可能です。鳥獣保護管理法はあくまで卵やヒナ、親鳥に適応されるので、空の巣であれば個人で処分しても問題はありません。その場合、先述の通り巣にも雑菌が多く含まれているので、撤去作業を行うときはマスクや手袋をして、衛生面に気をつけて対応してください。

カラスに巣を作らせないようにするには

カラスは毎年新しい巣を作ります。ですが気に入った同じ場所に、毎年新しく巣を作ることもあります。このため一度カラスに目をつけられると、毎年カラスがやってきて、巣を作られてしまうこともあります。そういった二次被害、三次被害を防ぐためには、カラスに巣を作らせないような環境づくりが大切です。

まずカラスは木の上に巣を作る習性があるので、庭木などは剪定して清潔にしておきましょう。木の枝や葉がぼうぼうに生い茂っていると、カラスが好んで巣を作りやすくなります。またカラスの巣の材料にもなる、ハンガーなどは外に放置しておかないこと。枯れて落ちた木の枝なども、庭に放置せず処分してください。

またカラスが巣を作り始めたら、完成する前にすぐ撤去してしまいましょう。巣の中に卵やヒナがいない場合は、巣を撤去してしまっても大丈夫。親鳥がいないうちに壊してしまうのがベストです。カラスの巣やそれらしきものを見かけたら、すぐに撤去しましょう。巣の完成後に撤去すると、カラスがまた同じ場所に巣を作ることがあります。また完成からしばらく経ってしまうと、カラスが卵を産み育てはじめるので、撤去ができなくなってしまいます。こうなった場合は、カラスの巣立ちまで見守るか、自治体や業者に依頼して撤去するほかありません。

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