エアコンをつけっぱなしで寝ると体がだるくなる理由と対処法
「エアコンをつけっぱなしで寝ると、起きた時に体がだるくなる。寝る際は、エアコンを切った方がいいのかな…」という悩みのある方は、多いと思います。エアコンを運転したまま寝ると、初めは心地いいですが、目が覚めると倦怠感に襲われるでしょう。疲れも取れず、何とか対処したいですよね。
そこで今回は、以下の内容について解説します。
- エアコンをつけっぱなしで寝ると体がだるくなる理由
- エアコンのつけっぱなしで起こる「冷房病」の症状
- エアコンのつけっぱなしで体がだるくなった際の対処法
- 夏と冬別のエアコンが寒い時の対処法
- 快適に過ごせるエアコンの設定温度
- ペットが快適に過ごせるエアコンの設定温度
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エアコンをつけっぱなしで寝ると体がだるくなる理由
エアコンをつけっぱなしで寝ると、体がだるくなっていることはありませんか?
冷房をつけまま寝ると、冷房病やクーラー病と呼ばれる症状が起こります。体の冷えや倦怠感、食欲不振などが現れます。
ではなぜ、エアコンをつけっぱなしで寝ると体がだるくなるのでしょうか。ここでは、その理由について詳しく紹介します。
温度調節の不均衡
冷房病が起こるのは、体温調節が上手にできなくなるからです。
もともと人は環境適応能力といって体温の調節能力があります。しかしエアコンの冷房によって自律神経が障害を起こし、体温調節が上手くできなくなす。結果、このような症状を引き起こしています。
とくに一晩中エアコンをつけると、室内の温度が一定に保たれてしまいます。これにより体温調節機能が鈍化し、体内の熱の放出が妨げられます。その結果、体温が下がりすぎてしまい、体がだるくなることがあります。
冷房病では、倦怠感に加え、頭痛や腹痛、下痢や神経痛、生理不順などの症状も現れす。日々の生活にも大きく影響します。
適切な湿度の維持が難しい
エアコンは冷却するだけでなく、室内の湿度も低下させます。長時間エアコンを使用すると、室内の温度が低下し、のどや鼻の粘膜が乾燥しやすく、のどの痛みや不快感が生じることがあります。
また、乾燥した環境では体の保湿が難しくなり、肌の乾燥やかゆみも引き起こす可能性があります。
睡眠の質の低下
長時間エアコンの冷たい風にさらされると、寝ている間に体が冷えてしまう可能性があります。夏の夜など、一晩中エアコンをつけて寝ていませんか?
過度の冷えは睡眠の質を低下させ、朝起きた時に疲れやだるさを感じる原因となることがあります。このようなことにならないよう、日頃からエアコンをつけたままで眠らないことが大切です。
長時間つけているとき、設定温度を大きく超えて冷えてしまうなどエアコンそのものに問題がある場合は業者に点検を依頼しましょう。
冷房病の具体的な症状
とくに夏の暑い時など、エアコンを付けっ放しにすると冷房病にかかりやすくなります。出来るだけつけっぱなしにしないことや、温度調節を上手におこなって対策することが大切ですが、冷房病にはどのような症状があるのか気になりますよね。
ここでは、冷房病になるとあらわれる、具体的な症状を紹介します。
頭痛・めまい
長時間の冷房使用により、体温調節機能が乱れ、血管が収縮することで頭痛やめまいが発生する場合があります。エアコンを同じ温度に設定していても、どの程度で冷えを感じるかは人によって異なります。
そのため、寒いと感じずに長時間過ごしていると、いつの間にか冷房病になっていた・・ということも少なくありません。
のどの渇きや乾燥
冷房によって空気が乾燥するため、のどが渇きやすくなることがあります。また、乾燥した空気を吸い込むことで、のどの粘膜が乾燥し、のどの痛みやイガイガ感が生じることもあります。
風邪のような症状
冷房環境下で体が冷え過ぎると免疫力が低下し、くしゃみや鼻水、喉の痛みなど、風邪のような症状が現れることがあります。
筋肉のこわばりや関節の痛み
長時間冷たい環境にいると、筋肉や関節がこわばりや痛みを感じることがあります。また、手足の末端が冷えすぎることでしびれが生じることもあります。
エアコンのつけっぱなしで体がだるくなった際の対処法
エアコンのつけっぱなしが原因で体がだるくなってしまったとき、どのような対処法があるのか、見ていきましょう。
首や背中を暖める
首や背中には、全身に繋がる太い動脈が通っており、この動脈を温めることで全身に血を巡らせ、体を温めることができます。
体を温めたいときは首や背中を温めると効果的です。
ドライヤーなどを利用して温めるのも良いですが、温度を上げすぎたり、近づけすぎて火傷しないように注意が必要です。
温かい飲み物を飲む
体を温める方法として、温かい飲み物を飲むことも効果的です。
体を温める飲み物としては、紅茶、プーアル茶、ウーロン茶、タンポポ茶、ゴボウ茶、黒豆茶などのお茶に加え、日本酒やワイン、紹興酒などのお酒、生姜湯、ココアなどがあります。
このような体を温める飲み物を飲むことで、体の冷えを改善し、体のだるさを解消することができます。
冷房を使用しても体がだるくならない予防対策
次に、エアコンをつけてても体がだるくならないようにする、どのような予防対策の方法があるのかを見ていきましょう。
設定温度を上げる
冷房病にならないためには、エアコンの設定温度を上げることが必要です。
エアコンの温度を23℃や24℃で設定したまま寝てしまうと、冷房病を引き起こし、起きた時に体のだるさを感じます。
そのため、寝るときには28℃に設定しましょう。あまり温度を下げずに利用することで、エアコンによる倦怠感を防ぐことができます。
また、日中もエアコンを低い温度で使い続けると、体の体温調節機能が壊れる原因になります。日中でも低すぎる温度に設定するのはやめましょう。
明け方は運転を停止する
人の体は、早朝にかけて体温は低くなり、夕方にかけて体温は高くなります。特に明け方は体温を低くしているため、エアコンの運転停止が望ましいです。
体温が低いタイミングでさらにエアコンによって冷気が加わると、一気に体を冷やします。体のだるさだけではなく、風邪をひく可能性もあります。
早朝や明け方は特に気を付けましょう。
3時間程度で運転を停止する
エアコンによる冷房病を防ぐポイントとして、3時間程度で運転を停止させるという方法があります。
明け方や早朝にはエアコンを止めておくことが良いことに加え、眠りに入るまでは寝苦しさ回避のためにエアコンは付けておいた方が良いということがあります。
眠りにつくまで寝苦しければ、睡眠の妨げになります。3時間程度で切れるようにタイマーをしておくと良い眠りにつくことができ、冷房病の予防になります。
エアコンが寒い!夏と冬それぞれの原因と対策
夏と冬ではエアコンの設定方法が異なりますが、どちらのシチュエーションでもエアコンが寒いと感じる方も多いですよね。ここでは、冷房・除湿・暖房の3つに分けて、それぞれ寒いと感じる原因と対策を紹介します。
冷房運転中に寒いと感じる場合
冷房運転中、エアコンは吸い込んだ空気の温度を8~12℃程度下げて吹き出します。天井付近の温度が30℃であれば、吹き出し口の温度は18~22℃となります。その冷風が体に直接あたってしまうと、寒いと感じる人は多いはずです。
風向きを上向きに設定することで体に直接あたることもなく効率よく部屋を冷やすことができます。また、風向きを自動で調整してくれる機能を搭載した機種もあるので、機種交換を検討してみるのも良いでしょう。
除湿運転中に寒いと感じる場合
除湿運転とは、部屋の空気の湿度を下げることを最優先にした運転モードです。再熱除湿の機能がないエアコンの除湿運転は、弱冷房をかけているのと同じような状況なので、肌寒く感じることが多いようです。
一方で、再熱除湿の機能があるエアコンは、除湿された空気を室温まで温めて、カラッとした空気を部屋に戻すので、肌寒く感じることが少ないです。扇風機やサーキュレーター、シーリングファンなどで空気を循環させると、効率よく部屋を冷やし、体感温度も下げることができます。
暖房運転中に寒いと感じる場合
暖房運転中、エアコンは吸い込んだ空気の温度を15~22℃程度上げて吹き出します。天井付近の温度が10℃であれば、吹き出し口の温度は25~32℃となります。
ただ、暖かい空気は天井面付近へと上昇します。風向きが上向きになっていると吹き出された温風は天井付近にとどまってしまうことになり、床面に到達するまでに時間がかかってしまうので、寒いと感じるのかもしれません。
古い住宅で気密性に問題がある場合は、そのすきまを埋めるテープが各種販売されているので試してみましょう。また、サーキュレーターで暖かい空気を循環させる方法も効果的です。
エアコンで喉が痛い時の対策
エアコンの乾燥により喉が痛くなったときは、加湿が有効です。 夏場は加湿しすぎるとジメジメして余計に暑くなってしまうので注意が必要ですが、乾燥しすぎないよう、適度に加湿して湿度に注意しておくとよいでしょう。
さらに、こまめに水分補給も有効です。喉が潤い、脱水症状も防げて一石二鳥です。 なお、クーラー病(冷房病)は、外との寒暖差が大きいほど起こりやすくなるため、温度を下げすぎないことが大切です。
エアコンの設定温度は何度がベスト?
環境省で実施しているクールビズでは、室内温度の目安は28度です。この政策は2005年より地球温暖化対策のために行われてきました。ただし、2021年4月より期間設定は廃止になっていますので、現在は必ず守らなければならないということではありません。
また、節約の面でも考えてみましょう。27度と28度では大差ないように思えますが、そんなことはありません。実は温度を1度でも高く設定することで節電になります。なぜならば、温度1度につき13%使用量を抑えられるからです。毎日使うとなると消費量の差は大きいですよね。
状況によって温度を調整しつつも、節電と地球温暖化対策のために目安となる28度はなるべく守りたいものです。服装や建物の向き・構造によっても適切な温度設定は変わるので、サーキュレーターや扇風機を活用して調整するとより良いです。
ちなみに28度は冷房時の温度設定ですが、暖房時は室温20度が目安となります。「20度だと寒い……」と感じる場合は、『自動運転モード』に切り替えたり、風向きを上になるように設定するなどの工夫をして見てください。
冷房・暖房のどちらにもいえることですが、短時間であればエアコンの電源は切らずに付けっ放しにしておく方が室温がキープできて効率よく、節約にも役立ちます。
ペットが快適に過ごせるエアコンの設定温度
ペットと暮らすご家庭では、エアコンの温度設定に悩みますよね。人と同じように個体差があるため一概には言えませんが、基本的には28度前後にしておきましょう。
犬が快適に過ごせる気温は22度前後です。犬以外のペットでは、最適な温度は異なります。同じ犬でも22度が最適な犬もいれば、25度が最適な犬もおります。犬種や体毛の長さ、犬それそれの性質次第で最適な気温は変わります。
ペットの求める温度がまだ分からないときは、ひとまず28度前後にしておきましょう。寒くもなく暑くもなく最適な環境で過ごすことができます。
ペットのための熱中症対策グッズ
ペットの熱中症対策には、エアコンの調整のほか、市販のペット用品も活用しましょう。以下で、ペットのための熱中対策グッズを2つ紹介します。
- クール素材の洋服
- ペット用ジェルマット
最近ではペット用品にはさまざまなものがあり、触れた時に冷たく感じる素材でできた洋服や、夏用の洋服なども多数あります。
また、
ジェルマットは、温・冷の両方に対応しているものもあり、数千円程度と比較的安価です。ペット用のジェルマットは、サイズもさまざまで、猫や小型犬から大型犬まで対応しているので、暑さを感じる季節に用意しておくと安心ですね。
まとめ
ここまで、エアコンをつけっぱなしにすると体がなぜだるくなるのか、理由と対策法についてご紹介してきました。
エアコンをつけっぱなしにすることで冷房病を引き起こし、腹痛や頭痛にもつながることがあります。
エアコンによる冷房病を防ぐためには、エアコンを3時間程度で止めることや、温度を下げること、特に明け方には止めることがおすすめです。
タイマー機能のないエアコンをご使用の場合は、これを機に買い替えることもお勧めです。新しいエアコンは節電機能も充実しており、日々の電気代の節約にもなります。
弊社『街の修理屋さん』では、エアコンの移設や新設工事にも対応しております。インターネットで購入されたエアコンの設置や、古いエアコンの取り外しなど、エアコンに関することなら何でもご相談ください。
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