キクイムシは駆除が難しいって本当?隠れて家具も床も食べ散らかす虫を徹底解説
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みなさんの自宅の壁やフローリング、家具などに小さな穴は空いてないでしょうか。
静まりかえっているとき、ガリガリとかじるような音はしませんか?
それはもしかしたら、キクイムシが発生しているサインかもしれません。
キクイムシは木材を食べてしまう虫。
自宅で発生すると大事な家や家具を食い散らかされ、大変です。
今回の記事ではキクイムシの説明や確認方法、駆除方法をお話しします。
キクイムシとは?シロアリとは違うの?
キクイムシとは
輸入された家具などに卵や幼虫が隠れていて家に持ち込まれることが多い虫です。
体長約3〜8mm。
成虫は茶褐色で細長く、寿命は10日〜3週間ほどと短い。
キクイムシの成虫は気温と湿度の高い5月〜8月に発生します。
夜行性で、夜間に飛び回ったり卵を産んだりします。
産卵は4月〜10月。
卵は木材の表面付近に産み付けられ、幼虫の間、周囲の木材を食べていきます。
羽化して成虫になると、木材に穴をあけ、出ていきます。
木製の家具や壁、フローリング、柱、屋根裏、庭木などに生息していて、ラワン材やナラ、ケヤキなどの広葉樹、竹などでんぷん質の養分の多い木材を好みます。
シロアリとは違うの?
まず、外見が違います。
キクイムシが細長い茶褐色で、幼虫の時はイモムシなのに対し、シロアリは幼虫の時も成虫の時も姿は変わらず、白い虫なのです。
さらに、キクイムシは1〜2mmの小さい穴を点々と残すのに対し、シロアリは細長い穴を開けます。
また、シロアリはアリのように集団で生活するためシロアリと名付けられたと考えられていますが、実際はゴキブリ目。
ゴキブリの仲間なのです。
日本ではヤマトシロアリとイエシロアリが多く見られます。
・ヤマトシロアリ
寒さに強く、北海道北部を除いて、全国に生息しています。
体長は3.5mm〜6mmほど。
濡れた木材を好み、数千〜数万匹の巣を作ります。
・イエシロアリ
世界でも最も加害力の強い種類のシロアリです。
寒さには弱く、関東以西以南に生息しています。
しかし、温暖化や高断熱化の影響により、前線が北上してきています。
乾いた木材も濡らしながら食べてしまいます。
体長は3.3mm〜5.2mmほど。
巣に住むイエシロアリの数は数百万匹にものぼると言われています。
キクイムシが発生しているかどうかの確認は?
・壁やフローリング、家具などから、ガリガリと木をかじる音が聞こえてくる
・壁やフローリング、家具などに小さい穴が点々と空いている
・室内に細かい木屑が落ちている
このような場合においては、キクイムシが発生してしまっている可能性が高いです。
キクイムシを放置していると、どんどん被害が拡大していきます。
キクイムシが一匹いると近くに何匹もの幼虫・成虫が潜んでいる可能性があるため、すぐに駆除をする必要があります。
木材への穴掘り被害
キクイムシは木材内部に穴を掘り、木材を食べて被害を与えます。これらの穴は通常、木材の表面から内部に向かって伸びます。穴の直径は非常に小さく、わずか1〜2mm程度であるため、視覚的には難しく発見することができます。
キクイムシが穴を掘り進む過程で、木材の内部に細い通路や空洞を作ります。これにより、木材の強度が低下し、結果として木材がぼろぼろになりやすくなります。
キクイムシによる木材被害は、木材の強度を低下させ、建築物や家具に損害を与える恐れがあるため、早期の発見と適切な対策が肝要です。木材を使用する際には、耐久性のある木材を選択し、必要に応じて適切な防腐処理を施すことをお勧めします。
キクイムシの駆除方法は?
キクイムシがいることが確認されたら、すぐに駆除をしなければなりません。
自分で駆除する際は、やはり殺虫剤が効果的。
ピレスロイド系エアゾール式殺虫剤を使います。
成虫の駆除には、直接吹き付ければ駆除できます。
または、部屋を締め切って薫製式のものを使用すると比較的簡単に駆除が可能です。
しかし、木材の中に潜んでいる幼虫の駆除はそう簡単にはいきません。
まずは壁やフローリング、家具など、木材に空いている小さな穴を探します。
穴に木屑が詰まっているかもしれないので、掃除機などで吸い取ります。
それから、エアゾール式の殺虫剤をピンノズルでなるべく穴の奥の方に向けて噴射します。
一度で終わりにせず、数時間おきに複数回に渡り繰り返し行うことが必要です。
また、見つけた範囲のキクイムシを駆除したとしても、まだ木材の中に潜んでいる可能性もあります。
幼虫は木材の中に潜り込んでいるので、殺虫剤が木材の中まで浸透しづらく、完全に駆除することが難しいのです。
そのため、駆除しきれなかったキクイムシがいないか、しばらく注意して観察することが必要です。
さらに、新たな産卵をされないよう、木材の表面にエアゾール式の殺虫剤を噴射しておくとよいでしょう。
木材の選択
キクイムシの被害を防ぐためには、キクイムシに対して抵抗力のある木材を選択することが重要です。一部の木材はキクイムシに対して耐性があるため、これらの木材を使用することを検討しましょう。例えば、ヒノキやスギなどが一般的にキクイムシに対して耐性があります。
防腐処理
木材に防腐剤を塗布することで、キクイムシの侵入を防ぎ、木材を保護できます。定期的な防腐処理を行い、木材の耐久性を高めましょう。
木材の保存
未使用の木材を保管する際には、湿度や換気に注意しましょう。湿度が高い環境ではキクイムシの繁殖が促進されるため、木材を乾燥させ、湿度を管理することが重要です。
定期的な点検
定期的に木材を点検し、キクイムシの被害の兆候を早期に発見しましょう。木材の表面に小さな穴や細かな木粉が見られる場合、キクイムシの可能性があります。
早期の対策
キクイムシの被害が疑われる場合、早期の対策が重要です。専門家に相談し、被害の程度を評価してもらい、必要な措置を講じましょう。被害が拡大する前に対策を取ることが再発を防ぐ鍵です。
プロの業者に駆除を依頼するのが一番安心
キクイムシを自分で駆除する方法をお伝えしましたが、そうは言っても自力での駆除はそう簡単ではないのが現実です。
まずはキクイムシかシロアリかの見分けをしなければいけませんが、穴も成虫も小さいので肉眼での判別は困難となります。
家具ならまだ替えが効きますが、壁やフローリングなど住宅となると話は別。
大事な住宅に被害が広がってしまっては大変です。
そうならないためにも、早めに業者に駆除を依頼するのが手っ取り早いうえに安心です。
『街の修理屋さん』では、キクイムシの駆除を7,700円〜行っています。
お電話1本で依頼が可能で、お見積もりは無料です。
キクイムシだけでなく、シロアリやゴキブリなどの害虫にも対応しています。
お困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。