ヒメカツオブシムシ駆除が大変な理由とは?洋服も粉ミルクも食べちゃうあの虫を解説
※Pマークを取得しているので個人情報を適切に管理しています。
※Pマークを取得しているので個人情報を適切に管理しています。
「久しぶりに着ようとした服に穴があいていた…」と嫌な思いをしたことはありませんか?
衣類を食べて穴をあける虫は数種類いますが、ヒメカツオブシムシはそのうちのひとつです。
ヒメカツオブシムシを放っておくと、ほぼ一年中衣類を食べ続けてしまう可能性があるため、できるだけ早く駆除することをおすすめします。
あわせて、ヒメカツオブシムシの発生を抑えるポイントについても確認しておきましょう。
この記事では、ヒメカツオブシムシの特徴や駆除方法について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ヒメカツオブシムシの特徴
まずは、ヒメカツオブシムシの生態について、簡単に解説します。ヒメカツオブシムシは5月頃に成虫が現れ、約1ヶ月で産卵を終えます。
2週間ほどで卵から孵化した幼虫は、その後約300日の間に7〜9回程度脱皮を繰り返し、4月頃にサナギになって、2週間ほどで羽化して成虫となります。
ヒメカツオブシムシは全国各地に生息しており、屋外では鳥の巣などで発見されます。なお、ヒメカツオブシムシの成長速度は、温度によって変化します。
ヒメカツオブシムシの成虫の特徴
続いて、ヒメカツオブシムシの成虫の特徴について解説します。まずは、外見から見ていきましょう。
- 体長:4mm程度
- 色:黒い
- 形:楕円形
- 厚く堅い翅(はね)が体を覆っている
ヒメカツオブシムシは成虫になってから2週間ほど経つと、光に向かって活発に飛ぶようになります。また、デイジーやマーガレットなどキク科の花を好み、その蜜を吸います。
つまり、ヒメカツオブシムシの成虫は、衣類に穴をあけることはありません。ただ、放っておくと繁殖するので、見かけたら駆除しておきましょう。
ヒメカツオブシムシの幼虫の特徴
次に、ヒメカツオブシムシの幼虫の特徴について見ていきましょう。同じように、まずは外見から確認してください。
- 体長:8〜9mm程度
- 色:赤褐色の短い毛で覆われている
- 形:細長いイモムシ
- 尾にかけて細くなり、先に毛の束がある
ヒメカツオブシムシは、幼虫の期間が300日程度あり、エサを求めて動き回ります。幼虫が好むエサは下記の通りです。
- 絹織物
- 毛織物
- 羽毛
- 皮革
- 乾燥食品
また、化学繊維や綿であっても、汗や食品などが付着している箇所を食べることもあり、包装されている食品の中に侵入することもあります。
つまり、衣類に穴をあけるのは、ヒメカツオブシムシの幼虫です。ちなみに、サナギは体長5〜6mmで淡い黄色をしています。
ヒメカツオブシムシの幼虫は、衣類の隙間などに隠れているため、見つけることは難しいので、発生を防ぐ対策が重要となります。
ヒメカツオブシムシの他にも衣類を食べる虫がいる
衣類に穴をあけるのは、ヒメカツオブシムシだけではありません。ヒメマルカツオブシムシという、よく似た生態の仲間もいます。
また、イガやコイガなども同じように衣類を食べるので、これら3種類の虫についても簡単に解説します。
ヒメマルカツオブシムシ
ヒメマルカツオブシムシは、ヒメカツオブシムシと繁殖のサイクルがほぼ同じです。また、エサもほぼ同じなので、外見の違いのみまとめてみました。
ヒメマルカツオブシムシの成虫
- 体長:3mm程度
- 色:白・黒・灰黄色のマダラ模様
- 形:短い楕円形
- ウロコ状の毛が全体を覆っている
白色を好むため、洗濯物にくっ付いていることがあります。
ヒメマルカツオブシムシの幼虫
- 体長:4mm程度
- 色:淡い黄褐色
- 形:太めの円筒形
- 茶色の毛が体を覆っている
ヒメマルカツオブシムシについては、別の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
イガ
イガは、体長5mm程度で灰褐色の小さな蛾です。年に2〜3回、5月〜10月に発生します。
イガの幼虫も、ヒメカツオブシムシとほぼ同じエサを好んで食べます。
イガの幼虫の特徴
- 体長:7mm程度
- 色:乳白色で頭が黒い
- 形:体毛のない細いイモムシ
- 繊維で筒状の巣を作り、その中で生活する
成虫、幼虫ともに暗い場所を好み、高温(25〜30度程度)で湿度が低いほど被害は大きくなります。
コイガ
コイガは、体長6mm程度の光沢がある淡黄色の小さな蛾で、生態はイガに似ています。
コイガの幼虫も、ヒメカツオブシムシとほぼ同じエサを好んで食べます。
コイガの幼虫の特徴
- 体長:6mm程度
- 色:乳白色で頭が黄褐色
- 形:体毛のない細いイモムシ
- 繊維で膜状の巣を作る
コイガの活動期間は5月〜9月で、イガよりもやや短くなります。
ヒメカツオブシムシを駆除する方法
ここからは、ヒメカツオブシムシを駆除する方法について解説していきます。まず、ヒメカツオブシムシの成虫を駆除するのは難しくありません。
市販の殺虫スプレーも効きますし、燻煙剤を使えば隠れている成虫を駆除することも可能です。しかし、衣類を食べてしまう幼虫の駆除は難しいです。
なぜなら、ヒメカツオブシムシの幼虫は衣類の隙間などに隠れているため、燻煙剤を使っても殺虫効果が低いからです。
もし、ヒメカツオブシムシの幼虫を駆除したい場合は、熱を加えるのが有効なので、業務用の乾燥機を使うか高温のスチームを当てましょう。
ただ、衣類によって乾燥機や高温スチームが使えない場合があるため、基本的にはヒメカツオブシムシの発生を防ぐことが重要になります。
ヒメカツオブシムシの発生を抑えるには、衣類用の防虫剤や防虫シートが有効です。有効期間が過ぎた場合は、忘れずに取り替えてください。
では、ヒメカツオブシムシの発生を抑えるポイントをまとめておきます。
- ヒメカツオブシムシの成虫は、確実に駆除する
- 洗濯物を取り込む時は、くっ付いていないか確認する
- 衣類を収納する場所には防虫剤を使う
- 食品は密閉容器に入れて保存する
できるだけ、ヒメカツオブシムシを家の中に入れないように気を付けましょう。
繰り返し発生する場合は業者に駆除を依頼しよう
ここまで、ヒメカツオブシムシの特徴や駆除方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
まずは、ヒメカツオブシムシを侵入させないことが重要です。もし家の中で見つけた場合は、確実に駆除してください。
加えて、衣類を収納する場所には、防虫剤や防虫シートを使いましょう。それでも衣類が食べられてしまうようであれば、専門業者に駆除を依頼することをおすすめします。
『街の修理屋さん』では、ヒメカツオブシムシの駆除を7,700円~で承っております。お見積もりは無料で、害虫を駆除した後の死骸の掃除まで行いますので、お気軽にご相談ください。
※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。