鳩の巣は早めの対策が肝心!狙われないベランダ作りのコツ
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なんだか最近よく鳥の鳴き声が聞こえるようになったなぁ……
なんて思っていたら、いつの間にか鳩が巣を作っていた!
そんな経験ありませんか?
ベランダを我が物顔で歩く鳩や、手すりにとまって様子をうかがう鳩がいたら要注意です。気づいた時には巣の上で卵を温めているかもしれません。
今回は、鳩の巣作りの流れや巣による人間への被害、狙われやすいベランダの特徴などを紹介します。また、鳩に巣を作られてしまった時の駆除方法も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
ドバトとキジバト
街中や駅、マンションのベランダや屋上など、どこにでもいる鳩ですが、日本国内よくみるのはドバトとキジバトの2種類です。
ドバトは全長30cmほどで、青や緑色の模様が目立つ鳩です。人のそばで生活しているため人によく慣れており、駅や公園で餌をねだりにくる個体もいるほどです。
キジバトは、翼に鱗模様のある茶色の鳩です。主に山や森林で生活し、人には慣れていません。
この2種類の鳩のうち、人のそばで生活するのはドバトの方です。そのため、ベランダなど自宅敷地内に巣を作るのはほとんどドバトです。
ドバトの巣作り
ドバトは、雨が当たらない高い場所で、猫やカラスなどの天敵がいない場所ならどこにでも巣を作ります。
人が生活しているマンションのベランダであっても、どれだけ追い払われても、お構いなしに巣作りを始めてしまいます。
巣作りの流れ
鳩はベランダで巣作りする前に、下見にやってきます。
何度か下見を重ねて、「ここは安全な場所だ」と判断して初めて巣作りを始めるのです。
その下見の段階できちんと追い払うか、下見ができないようにガードすることが大事です。
少し遊びに来るだけなら……と放置していると、いつの間にか巣作りも完了して卵を温めているかもしれません。
第1段階 遠くから観察
鳩が1羽もしくは番で手すりの向こうからベランダの様子をうかがっている状態です。この時にベランダへ侵入できないよう防鳥ネットを張るなどの対策が必要です。
侵入前のこの段階で鳩の侵入阻止が完璧だと、ベランダ内にフンを落とされる心配もなく、掃除などの手間が格段に減ります。
第2段階 手すりにとまっている
手すりに鳩が止まっているということは、もうすぐ中まで入ってくるような段階です。
この時に追う払うだけでなく、バードスパイクの設置や、忌避剤を撒くなどの対策が必要です。特に、2羽など複数羽で来ている鳩はツガイで子育て場所を探しているところです。ツガイの鳩に目をつけられると厄介なので、手すりに鳩が止まりだしたらすぐに対策しましょう。
第3段階 ベランダ内に侵入
手すりを乗り越えてベランダの床に降り立っている時、すでに鳩の中では「ここに住む」と決めているような状態です。卵を持つメスなら、巣作りを開始する段階でしょう。物陰に小枝などを集めて、すでに巣作りを開始しているかもしれません。
第4段階 夜の休憩場所(ねぐら)=巣がある?
夜になっても鳩がベランダにいる場合、もう鳩は住み着いている状態です。
ただ住んでいるだけでなく、巣作りも完了しているかもしれません。
この状態までいくと、朝から晩まで鳴き声や羽ばたく音などの騒音被害と、フンであちこち汚されるフン害が起きている状態でしょう。
卵やヒナのいる巣が無いか確認し、早急に巣の撤去とフンの掃除、消毒、防鳥ネットなどによる侵入阻止と忌避剤などによる鳩対策が必要です。
第5段階 巣作り
鳩の巣は、ツバメのようにしっかり固定されたものでもなく、カラスのようにハンガーなど硬いものを使用した頑丈な作りでもありません。
鳩には個体差があり、巣作りにおいても小枝や葉などを幾重にも重ね丁寧に作られたものから、枝を数本置いただけの簡素なものまで様々です。
「小枝が数本に枯れ葉が1枚置いてあるだけだから巣だと思わなかった」
なんてこともあり得ます。一見すると風で飛んできたゴミにしか見えなくても、鳩にとっては卵を産むための巣だったりもするんですよ。
「少し鳩を見かけるだけ」「ゴミが落ちてるけど巣みたいなものはない」と油断していると、いつの間にか卵を産んで住み着いてしまう可能性があります。
そのため、ベランダ内に侵入した鳩はしっかりと追い払い、より本格的な対策が必要になります。巣のようなもの、もしくは小枝や葉っぱが落ちていたら要注意です。それはゴミではなく完成した鳩の巣かもしれません。
すでに巣もしくは巣かもしれないゴミがあったら、防鳥ネットとバードスパイクで侵入経路をふさぎ、ベランダ内の鳩のフンや羽、小枝などのゴミは掃除してください。鳩の巣らしきものがあったら廃棄しましょう。カビキラーなどの塩素系漂白剤でしっかりと除菌消臭まで行うと良いでしょう。
第6段階 卵やヒナ
小枝が数本あるだけの物陰に卵がある……という話もよく聞きます。
個体差もありますが、かなり杜撰な作りの巣であるがゆえに一見すると巣に見えないこともあります。個体によっては、巣作りも巣材集めも適当です。けれどしっかり巣に卵を産んで温め始めてしまうので、とても厄介なんですよ。
なぜなら、鳩は鳥獣保護法で守られた生き物です。巣の中に卵やヒナがいる場合、勝手に巣を動かしたり撤去したり、卵やヒナを傷つけてはいけません。それがたとえ自宅敷地内であっても、どれだけベランダをフンで汚されても卵やヒナを追い出してはいけないのです。
鳩が巣をつくり始める時期
鳩の巣は一般的に、春から夏にかけて作られることが多いです。具体的な時期は地域や気候によって異なりますが、3〜5月頃には巣作りが活発化する傾向にあります。
また、鳩の繁殖期は4〜10月と長く、卵を産んで育てるための場所を求めます。一度撤去した場所でも再度巣を作ることがあるので、「巣作りされない」環境づくりが大切です。
鳩は人間よりも早いスピードで出産し、生まれてから半年ほどで繁殖期を迎えるので、巣作り防止の対策もスピード感をもっておこないましょう。
鳩の巣が起こす被害
鳩が集まって巣を作り、勝手にベランダを自分の家にしてしまっているとき。
卵を産んでヒナが孵ってしまい、撤去さえできなくなったとき。
ふわふわの柔らかい羽毛に包まれた鳩のヒナは可愛いかもしれませんが、見た目の可愛さと裏腹にかわいげのない被害が引き起こされてしまうんです。
フンによる害虫と病気
フン害とひとくちに言っても、見た目の汚さや悪臭だけが問題なのではありません。
野鳥である鳩は、羽にもフンにも病原体が潜んでいます。乾燥したフンが風にのって舞い上がり、フンの中にある病原体を吸い込んでしまった人の肺の中で菌が増殖することもあります。
また、羽や巣はダニやノミ、トコジラミなどの巣窟です。それらの虫を狙って、ゴキブリなどの別の害虫も集まり、ゴキブリなどの害虫を狙ってクモなどの別の虫も集まり……と、鳩が巣を作るだけで虫をどんどん呼び寄せてしまいます。
鳴き声などの騒音被害
鳩は1回の産卵で平均2個卵を産み、ツガイで子育てをする鳥です。つまり、単純計算で親鳥2羽とヒナ2羽の合計4羽が巣の中にいることもあります。鳩4羽分の鳴き声はかなりの騒音で、しかも早朝から激しく鳴き声を上げます。
また、体長30cmほどもある鳩は翼を羽ばたかせる音も大きいです。羽の音と鳴き声が毎日朝から晩まで続くので、人によっては睡眠妨害されてしまったり、在宅の仕事などでは集中を阻害されるなどの害があります。
近隣住民への迷惑
鳩がベランダに巣を作った時、鳩の行動範囲はベランダだけにとどまりません。周辺を飛び回って餌を探してあさり、そこら中にフンを落とします。ベランダがフンで汚れるだけでなく、その近辺もフンで汚れることになります。
特に集合住宅では、上の階に鳩が巣を作った所為で下の階の住民のベランダや洗濯物にフンがついたりします。
ベランダに巣を作られたせいで、隣の住民も騒音被害に悩まされることがあります。
巣のダニなどを狙ってやってきたゴキブリが、隣の家に侵入することもあります。
鳩の巣が作られることで迷惑をこうむるのは、作られた家の住人だけでなく近隣すべてになるのです。
狙われるベランダの特徴
鳩は屋根があって天敵のいない場所に巣を作ります。
基本的には高い場所のベランダは狙われやすいと考えて良いでしょう。
その中でも、特に鳩が好むベランダには特徴があります。
隠れるスペースのあるベランダ
防鳥ネットがない・隙間がある
防鳥ネットをきちんとはったベランダに鳩は侵入できません。けれど、逆に適度な隙間が空いているベランダには易々と侵入します。
物が多いベランダ
防鳥ネットがなくても、手すりの下が透明なアクリル板だったり、広々と見渡せるような金網のベランダだと鳩はあまり好みません。
侵入に必要な隙間が空いており、しかし手すりの下に目隠しがあるなど、適度に隠れるスペースがある場所に好んで巣を作る傾向があります。
これは、鳩の天敵がカラスであることが理由です。見晴らしの良い場所で子育てを始めると、せっかく産んだ卵や育てたヒナをカラスに食べられてしまうためです。
つまり鳩は、カラスから隠れるスペースのある場所に巣を作るということです。
そのため、植木鉢やいらない荷物が沢山置いてある見晴らしの悪いベランダは鳩にとっては巣作りスペースの沢山ある魅力的なベランダになります。
巣材のあるベランダ
木の枝と段ボール
木の枝や段ボール、観葉植物などは鳩にとって巣材になります。
段ボールや木の枝などのゴミ類は、室内に置かずベランダに置いていると、鳩を呼び寄せてしまいます。
鳩にとっては、わざわざ遠くまで探しに行かなくても、最初から巣材が置いてある便利な場所に見えてしまいます。鳩対策のためにも、余計なものは置かないようにしましょう。
掃除
風で飛んできた小枝や枯れ葉も、鳩にとっては巣材です。鳩の巣は凝った作りではないので、ベランダの床に落ちている小枝を集めて巣作り完了させてしまう可能性もあります。
ベランダに落ちた小枝や枯れ葉などは、こまめに掃除しましょう。
また、よくベランダに出て掃除していると、鳩は「このベランダは人目がある」と判断してあまり近寄らなくなります。安心できる空間ではないと判断させることで、巣作り阻止ができます。
鳩に狙われないために
鳩にベランダを狙われないようにするには、まず鳩の好みから外れることが大事です。
鳩が好まないタイプのベランダはこちらです。
- ゴミの無いベランダ
- 段ボールなど物を置いてないベランダ
- 植物が無いベランダ
- 頻繁に人の出入りがあるベランダ
- 掃除と除菌がされているベランダ
- 忌避剤など鳩が嫌いなニオイのするベランダ
- 防鳥ネットがあって侵入口の無いベランダ
つまり、頻繁にベランダの掃除を行い、観葉植物を含めベランダに物は置かず、防鳥ネットを張れば良いのです。
鳩の巣の駆除方法
鳩の巣を駆除する際、まず「鳥獣保護法」に触れていないかを確認しなければなりません。鳥獣保護法では、鳥や鳥の卵を個人が許可なく採取、損傷させてはならないと決められています。
そのため、鳩駆除はもちろん、個人で勝手に巣に鳩や卵がある状態で移動・撤去すると違法になり、法律で罰せられます。
ただし、「巣に鳩がいない」状態かつ「卵もない」という状態であれば撤去しても鳥獣保護法に触れませんので、この場合にのみ、鳩の巣を駆除しましょう。
巣に鳩がいる場合や卵がある場合は役所への申請が必要なので、必ずお住まいの地域の自治体に申し出ましょう。
ここからは、鳩がおらず、なおかつ卵もないという状態の巣の撤去方法について紹介します。
安全を確保する
鳩の巣を駆除する際は、まず安全を確保しましょう。鳩は高い場所や狭い場所に巣を作ることも多く、撤去の際に落下しないように注意が必要です。はしごや足場を使用する場合は設置場所に注意しながら作業をおこないます。
防護具を着用する
鳩の巣を撤去する際は、手袋やマスク、ゴーグルなどの防護具を着用しましょう。鳩はダニやアレルギー物質など、感染症の原因となるものをたくさん持っています。巣の撤去の際に乾燥したフンを吸い込んでアレルギーを発症するケースもあるので、防護の着用は必須です。
巣を撤去する
巣を撤去する前に、巣の中に鳩がいないことを確認しましょう。前述のとおり、鳩駆除・卵駆除は個人の判断ではできません。必ず役所に申請を出したり、害獣駆除業者に依頼しましょう。
このとき、乾燥したフンが風で舞わないように濡らした新聞を巣にかけるなどの対策をしておくとよいです。巣は丁寧に扱いましょう。ゴミ袋やプラスチックシートに包んで自治体の支持に従い、適切に処分してください。
清掃する
巣を取り除いた後は、周囲のエリアをきれいに掃除しましょう。臭いが残っていると、また巣を作られる可能性が高くなります。鳩の巣があった場所の周辺には、予防策として鳩が再び巣を作らないように、忌避剤や防鳥ネットなどを使用しましょう。
鳩の巣対策は最初が肝心
鳩は、安心できる場所と判断したベランダにはすぐに巣を作り、卵を産みます。
卵やヒナのいる巣は撤去ができず、鳩を追い出すこともできなくなります。
そのため、鳩が来たと気づいた最初のころに鳩対策を行うことが肝心なのです。鳩が巣を作ってからでは遅い、ということもあるんです。
けれど、ベランダのかなり高い場所に巣作りを始めてしまったときや、高層マンションで防鳥ネットを自分で張るのは危険が伴います。鳩対策のスプレー缶ひとつであっても、うっかりベランダから落として、階下を通行中の人にぶつかってしまえば怪我を負わせてしまう危険があります。
防鳥ネットを張っていた本人が誤って転落してしまえば、怪我では済まない大事故になる可能性があります。
「鳩が来ているからどうにかしたいけど、高層マンションだから自分じゃできない」
「高所恐怖症だからベランダに出るのが怖い」
そんな方は、業者に依頼しましょう。特に、鳩を見かけ始めたころ、巣作りの前に相談すると良いですよ。もちろん、巣が作られた後でも対処可能です。
街の修理屋さんでは、防鳥ネットをはるなどの鳩対策から、巣の撤去、掃除と除菌まですべて即日対応で承ります。鳩対策は税込み7,700円から、お見積もりは無料です。
鳩の被害が拡大する前に、お気軽にご相談ください。
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