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コンセントのショートや感電は危険信号!原因と対策を徹底解説

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電気を使うときは、コンセントのショートや感電に注意しなければなりません。

実際に「コンセントがショートした」「人が感電した」という状況に遭遇することは滅多にありません。ショートしたとしても、部屋ごとに設置されている配線用しゃ断器(ブレーカー)が落ちるので、問題ないと思われている方も多いのではないでしょうか。

しかし、ショートした状態を回復させないと、ブレーカーはまた落ちてしまいます。さらに、ブレーカーが故障していて大きな電流を検知できなかった場合、火災にまで発展してしまう可能性もあります。

この記事では、以下の内容について解説します。

  • コンセントのショートとはどんな状態か
  • コンセントがショートする原因
  • 家庭内で感電が発生する原因
  • コンセントによる感電事故の対処方法
  • 子どもやペットが感電しないための対策

大切なご自宅や家族を守るために知っておきたい内容をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

コンセントのショートとは、どんな状態のこと?

私たちが毎日使っている電気は、コンセントから供給されています。
コンセントのショートは短絡とも呼ばれる現象です。乾電池のプラスとマイナスの電極を電線で一瞬だけつなぐと火花がでます。誰でも一度は経験があると思いますが、これがショートです。

1.5Vの乾電池でさえ、ショートさせると破裂したり発火したりすることがあるので、家庭の100Vコンセントがショートしたらどれだけ危険なことか容易に想像できると思います。

コンセントのショートは一瞬の出来事です。ショートすることにより大きな電流が流れるため、それを検知した配線用しゃ断器(ブレーカー)が落ちることで、漏電や発火に進行するのを防いでいます。

ただ、その場合も原因となったコンセントには焦げたあとや、電源プラグの金属部分に損傷がみられるので、そのまま使用してよいものかためらわれるかもしれません。

コンセントのショート。その原因は?

ホコリや髪の毛の付着

よく目につく所にあるコンセントは問題ありませんが、テレビの後ろにあるコンセントなどは、さしてある電源プラグにホコリがたまっていることがあります。

テレビの向きを調整しようと動かしたはずみで電源プラグが引っぱられ、コンセントと電源プラグの間にすきまが生じると、そのすきまにもホコリがたまります。そのホコリに夏場の湿気や冬場の結露した水分がしみこむと、水分を含んだホコリは電気を通しやすくなるのです。

すると、電源プラグの刃と刃の間に「トラック」と呼ばれる電気の通り道ができてしまいます。

やがてそこからショートして発火してしまいます。これはトラッキング現象と呼ばれます。

たこ足配線

ひとつのコンセントに1個の電源タップなら、なんの問題もありません。しかし、その電源タップにさらに電源タップを何個もさすような使い方「たこ足配線」は推奨されていません。

電源タップをいくつ増やしても、元はひとつのコンセントであり、その許容電力は1500Wと決まっています。暖房器具が多い冬場などに許容電力を越えて使用してしまうと、電源タップが発熱し絶縁部分が溶けてくるので、最終的にはショートして発火してしまいます。

たこ足配線をすると「いくらでも電源をとっていい」と錯覚してしまい許容値を越えて電気を使ってしまう傾向があります。十分に注意しましょう。

異物の侵入

普段使っていないコンセント、特に上向きに置いてある電源タップの差し込み口などは、ホッチキスの針やヘアピンなどを落としてしまう可能性があります。異物があるのを知らずに電源プラグをさしこむと、内部でショートしてしまいます。

資格の無い素人によるコンセントの設置

電気の知識がある人なら、既存のコンセントから渡り配線をしてコンセントを増設しようと考える人がいるかもしれません。しかし、結線ミスによるショートや、落とすブレーカーを間違えて感電する可能性もあり、非常に危険です。

ご自身で電気工事を施工してショートさせてしまったり、漏電させてしまって感電する事故も起きています。コンセントの増設は電気工事士の資格がないとできないことになっていますので、そんなときは是非、信頼のおける業者さんに相談するようにしましょう。

コンセントのショート。その対策は?

コンセントのショートを防ぐために、日ごろからできる対策法をご紹介します。

こまめに掃除をする

目につくコンセントはもちろん掃除の手も行きとどきますよね。一方、家具の後ろに隠れているコンセントなどは、年末の大掃除のときでも見のがされてしまいそうです。

そんなときは、便利なグッズがあります。こちらの「コンセント安全カバー」は、コンセントと電源プラグの間に入れてはさむことで、すきまにホコリがたまりにくくなるという商品です。掃除しにくいと思われるコンセントには、工夫してこんな商品を利用してみるのも効果的です。

たこ足配線をしない

便利な電源タップも、許容電力の1500Wを越えての使用は控えるようにしましょう。電源タップにさらに電源タップを追加するような使い方も避けたほうがいいでしょう。

消費電力が大きい、オーブントースター、ホットカーペット、電気ストーブなどはともに1000Wを越える電力を消費することもあります。
同じ電源タップから電源をとらない、別々のコンセントから電源をとる、オーブントースターを使うときは他の製品の電源を切るなど細かい配慮をするようにしましょう。

また、電源タップやそのコードに触れて「熱い」と感じたら、電気の使いすぎを疑ってみましょう。

便利グッズを使ってみる

普段使わないコンセントや上向きに置いてある電源タップの差し込み口には、「コンセントキャップ」をさしておくと、異物やホコリの侵入を防ぐことができます。使う頻度が少ないコンセントに、是非試してみてください。

コンセントの交換は業者に依頼する

ショートしてしまった、ショートした疑いがあるコンセントは外見の損傷が少なければ、そのまま使えると判断してしまいがちです。実際には、コンセント内部や、壁の中の配線など見えない箇所で深刻な問題が発生しているかもしれません。

そのまま使用すると再びショートを繰り返したり、漏電や火災の原因になることも十分に考えられます。ショートしてしまったら、資格を持った専門の業者さんに点検を依頼し、必要であれば交換してもらいましょう。

コンセントの交換は電気工事士の資格を持った人のみが行えます。インターネット上に「自分でできる」と紹介されていることもありますが、法律違反となるので、必ず資格を持った業者さんに依頼するようにしましょう。

コンセントから感電?子供やペットのいる家庭の対処方法を解説

小さなお子さんや、好奇心旺盛なペットがいるご家庭で心配になるのは家庭内での事故ですよね。
コンセントのショートはもちろん、階段や棚から落下してしまったり、コンロなど火によるやけども心配ですが、特に怖いのは感電です。
家中にあるコンセントは、普段はとても便利ですが、感電事故の原因にもなりやすいんですよ。

ここでは、コンセントなど家庭内にあるものによる感電について解説していきますね。

家庭内での感電事故とは?

家庭内での感電事故
工事途中の様子

比較的年齢が高く、善悪の区別がつく中高生や大人であれば「誤った電気の取り扱いをすれば感電事故が起こる」となんとなくわかっているものです。そのため、一定以上の年齢の子や大人しかしない家庭であれば、感電事故が起こる危険性は低いでしょう。

しかし、問題は小さな子供やペットです。家の中で起こる感電事故の多くは子供やペットに起こっています。

ペットは当然「電化製品やコード、コンセントには電気が通っているので不用意に触れると危ない」と認識してなどいません。未就学児や電気を学ぶ前の小学生の子供なども同様です。つまり、家庭内の感電事故は、電気の危険性を知らない・理解できていない場合に起こりやすいといえます。

ショートと感電の違い

ショートは電気回路上の異常な経路において電流が流れる現象であり、感電は人体が電気に触れることで電流が体内を流れる現象です。両方とも電気の問題ですが、ショートは主に回路上の問題であり、感電は人の安全に関わる問題です。

ショートでは通常よりも大きな電流が流れますが、感電の場合は電流値(mA)が小さくても起きることがあります。1mAなど小さな電流であれば人体への危険は少ないといわれていますが、電流値が大きくなるほど危険も大きくなります。

感電の原因について

感電の原因

家庭内で起こりやすい感電事故ですが、普通に生活している分には感電することはまずありません。何かしらのきっかけがないと感電は起こらないのです。

家庭内で感電する場合は、下記のパターンに分けられます。

  1. 金属片や針金などをコンセントにさす(イタズラ)
  2. ケーブルを噛む・いじる
  3. 漏電

この中でも、①は子供の感電事故原因で、②はペットの事故原因になりがちです。③の漏電については、子どもやペットだけでなく大人も感電することもあり大変危険です。

漏電が起こっていそうだと思ったときは、不用意に触れず電気工事の業者に点検依頼しましょう。どれだけの電気が漏れていて、どれほど危険なのかは見た目で判断できません。大きな事故を起こす前に対処することが大切です。

感電事故の対処方法

感電事故の対処方法

子どもやペットがコンセントの近くで震えている時、じっとして動かない時などは感電している最中の可能性があります。

映画や注意喚起のイラストなどでは、感電している人は頭から煙が出ていたりスパークが見えたりしますが、実際の感電時にはそうした目に見える異変は見受けられないことも多いです。少しでも怪しいと思ったらすぐに対処しましょう。

ただし、対処にも注意すべき点があります。

感電しているペットや子どもに素手で触れてしまうと、助けようとした本人まで感電してしまう二重事故になってしまいます。すぐに駆け寄りたい気持ちはぐっと堪えて、冷静に対処しましょう。

  • ブレーカーや家電の電源を落としてから引き離す
  • ゴム手袋等をつけた手で一気に引き離す

これらの手順を必ず守ってください。電気が流れている状態ですと、助けられるものも助けられなくなるかもしれません。

感電しないための対応策

感電しないための対応策

感電事故は起こってしまうとやけどなど後々に響く怪我を負ってしまうこともあります。場合によっては命にかかわることもありますので、軽視できません。
そのため、まずは感電事故を防ぐ対応策が重要となります。

ここでは、子どもやペットの感電事故を防ぐ対策方法をご紹介します。

イタズラ防止のコンセントカバー

子どもが針金を挿しこんで感電による大やけどを負ってしまったり、ヘアピンなどの金属片を挿しこんであわや火災事故を起こしかけたりする事例もあります。

ほんの少し目を離しただけでも何をするか分からない。そんな小さなお子さんのいる家庭では、コンセントカバーでガードしておくのが効果的です。

コンセントカバーには複数種類あります。使っていないコンセント1つ1つに直接装着する簡易式のカバーは、100円ショップなどにも売っているため安価で手軽につけられます。ただし、取り付けが簡単な一方で、子どもでも簡単に取り外しができてしまうデメリットがあります。事故防止のために取り付けたコンセントカバーを子供が外してしまい、誤飲するという事故も起こっています。

子供が簡単に取り外しできないようコンセントカバーの上からガードするか、外しても誤飲できないタイプを選ぶなどの工夫が必要です。

例えば、コンセントプレートの上から取り付けるカバーもあります。これはホームセンターやネット通販で購入し、ドライバー等用いて取り付けることになるので、あまり簡易的ではありません。しかし、簡単に取り外しできない上に口に入る大きさでもないので誤飲の危険はありません。

ケーブル類の配線整備

ご家庭に好奇心旺盛な子犬や猫などはおりませんか?

細長く触れると弾力があり適度に柔らかいケーブルは、猫ちゃんたちにとって見ていて気になり触って楽しい恰好のおもちゃです。
しかし、通電しているケーブルは、爪で引っかいたり噛みついたりすれば、途端に感電してしまう危険があります。

感電事故が起きる前に、ケーブル類はまとめてケースに仕舞うか、触れないように化粧カバーをかけて配線整備しましょう。

漏電対策

電子レンジやデスクトップパソコンなど、コンセントからとる電源にアース線がついている家電もあります。しかし、このアース線、繋がずに放置している方が多いのも事実です。

アース線は、家電が濡れたりなど何かの拍子に漏電し、感電事故を起こしてしまうのを防ぐ役割を担っているものです。

漏電を完全に防ぐことは難しくとも、アース線を繋ぐことで漏電からの感電対策は可能です。いま繋いでいないアース線がある場合には、家電を移動させるなどしてアース線を繋ぎましょう。

コンセントの位置移動

気を付けているつもりでも、目を離した隙に子供やペットがコンセントをいじってしまうことはあり得ます。さしこむだけの簡易カバーは簡単に外れてしまうこともありますし、そもそもコードを繋いでいる状態のコンセントはカバーをつけることができません。

そんな時は、いっそコンセントの位置を大人の目線の高さに上げてしまうのもひとつの手段です。

ただし、コンセントの移動は配線をいじる必要があるため、電気工事士の資格が必要です。資格の無い人はこの工事を行ってはいけません。必ず電気工事士の資格を持つ業者に依頼しましょう。

漏電の際は漏電点検を依頼しましょう

漏電が起きてしまった場合には、感電を起こす前に漏電点検を業者に依頼しましょう。個人での点検は、感電事故などの二次被害を招きかねません。

漏電を調べるためのテスターも、個人の家庭には置いていないことも多く、ホームセンターなどで購入するにしても高価です。危険を冒して機材を購入して点検するよりも、電気のプロである電気工事の業者に頼んだ方が安心ですよ。

もちろん、街の修理屋さんでも漏電点検は行っております。不安があるときは、お気軽にお問い合わせくださいね。

コンセントのショートや感電に不安があるときは業者に相談しましょう

コンセントのショートは、日ごろの清掃や許容電力を気にしながら使用することで防ぐことができます。湿気の多い夏場や、結露する冬場には意識してコンセントのまわりを清掃しておきましょう。

もし、ショートしてしまったり、ショートしたことが疑われる場合は、火災に発展する危険性があります。すぐに使用するのをやめて、新しいコンセントへの交換を検討しましょう。コンセントの交換には電気工事士の資格が必要となります。ご自身で施工せず、信頼のおける業者に依頼しましょう。

また、ご家庭内の感電事故に不安がある方は、コンセント移設や漏電点検も業者に依頼することをおすすめします。業者をお探しの方は、街の修理屋さんまでお気軽にご相談ください。


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