エアコンの設置にはルールがある!室内機の特徴と賢く使う方法
「エアコンって大抵は壁の上の方にあるけど、どこに置くか決まっているのかな?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか。大抵のエアコン室内機は、窓際の天井付近にあります。部屋の真ん中や床付近で見かける事は、ほとんどありません。
実は、エアコンの設置位置は床上何センチ、壁から何センチ、天井から何センチと細かく決まっています。
そこで今回は、エアコン室内機の下記内容について解説しますね。
- エアコンの仕組み
- 室内機の設置位置
- 設置方法
- 室内機のトラブル
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室内機の仕組み
エアコンの仕組みについて解説します。
エアコンは主に室内機と室外機がそれぞれ稼働し、役割分担をしながら同時に動いています。
室内機は、フィルター、熱交換器、クロスファン、ドレンパン、ルーバーなど様々な部品で作られています。
温度を調節
フィルターを通して部屋の空気を取り込んだ室内機は、熱交換器で空気を冷やします。暖房稼働時は、反対に空気を温めます。
この時熱を奪ったり与えたりする役割を果たすのが冷媒ガスです。冷媒ガスは室外機の中にあるコンプレッサーにより温度を調節してから室内機へ送られ、空気から熱を奪うと室外機へと再び送られます。
風を送る
熱交換器で設定温度になった空気は、クロスファンが回転することで部屋へと送り出されます。
この時、風の方向を動かしたり冷暖房を効率よく室内へ循環させるために吹き出し口のルーバーが動きます。
水分
室内機の中で空気を冷やす以上、室内機の中では結露が生じます。その水分は、室内機に取り付けられたドレンパンという受け皿に一旦集められます。その後、ドレンホースを通じて室外へ排出されます。
様々なパーツが組み合わさり、複雑に動くエアコン室内機は10年ほどで寿命を迎えます。
その時、「室外機はまだ動くから、室内機だけ新しく購入して設置しよう」と考える方もおります。しかし、やめた方が良いでしょう。
室内機と室外機は連動して動きます。もともと室内機と室外機はセットであることから、それぞれに互換性はありません。別の室内機を設置したところで、動かない可能性があります。
また、室外機の寿命も室内機と同じく10年ほどです。室内機のみ取り換えても、後から室外機が故障して交換となればセットで購入するよりも割高になります。
エアコンは、室外機と室内機をセットで購入しましょう。
室内機の設置位置
冒頭で述べたように、室内機の設置位置には規定があります。順番に解説します。
床からの距離
床から1.8~2.3メートル以上の距離がある高さに設置しなければなりません。エアコンが床付近に設置されていないのは、床上距離の規定があるためです。
壁からの距離
エアコンを部屋の隅に設置する場合です。エアコンの右隣、左隣、もしくは両方が壁に近いときは、最低でも5センチ以上の距離を開けてください。
天井からの距離
壁と同じく、天井からも5センチ以上の距離を開ける必要があります。つまり、床上180センチ以上~天井下5センチ以上の位置にエアコンは設置されます。
機種によっては、この距離が10センチ以上の場合もあります。エアコンは上部から室内の空気を取り込む仕組みである以上、天井からの距離は機種によって定められます。
専用コンセント
エアコンには専用コンセントが必要です。エアコン設置予定位置の付近に専用コンセントが無い場合は、設置工事のほかに電源工事も必要になります。
室外機との距離
室内機と室外機との距離は4~5メートル以内が理想的です。エアコンがベランダや庭の窓付近に設置されることが多いのは、室外機との距離を考慮した結果です。
ただし、配管を伸ばす工事を行なえば、室外機から離れた位置に室内機を設置することも可能です。しかし、配管の長さが伸びると配管内を行き来する冷媒ガスの量が足りなくなります。設置工事の際は、冷媒ガスの補充も必要になります。また、紫外線の影響を受けやすい配管は長くなるほど劣化が早くなります。
また、室外機と繋ぐ配管が通る穴は、室内機の設置位置より低くする必要があります。高い位置では排水がうまくいかないため、水漏れの原因となります。
遮へい物なし
室内機の吹き出し口付近に家具などの遮へい物があると、風の動きが妨げられます。また、吹き出し口から出た風が直接当たる位置に物があると、吹き出し口が過剰に冷やされることになります。その結果、結露の原因にもなります。
室内機は、家具や家電などに風を遮られない場所に設置しましょう。
室内機の設置位置が動かせない場合は、家具の方を動かすと良いでしょう。
室内機の設置工事
エアコン室内機の設置工事について解説します。
エアコン自体の設置工事は、1時間半ほどです。室内機のみの工事であれば、これより時間は短縮されます。
①配管が通る穴をあける
新築物件や、今までエアコンの無かった部屋に室内機を取り付ける際に必要な作業です。すでに配管用の穴が開いている場合は必要ありません。
この穴開け作業は、壁の材質などによって使用する機械も変わります。工事前の調査と見積もりはしっかり行いましょう。
②据付板を設置する
据付板とは、エアコンを設置するために壁に取り付ける金属の板です。エアコンは壁に直接固定ができないので、据付板に引っ掛ける形で設置されます。
③フレア加工
室内機と室外機を繋ぐ配管は、冷媒ガスが通る重要なパーツです。このガスが漏れないよう、繋ぐ前にフレア加工を行います。銅管部分をラッパ状に広げる作業のことを指します。これを行うことで、配管のずれや抜け漏れを防ぎます。
④室内機を設置する
電源コードや配管を繋いだ室内機を、据付板に引っ掛けて取り付けます。これで室内機の設置作業は完了です。
⑤室外機の設置作業
室内機の作業後は室外機の作業に入ります。配管を取り付けて保護テープもしくは化粧カバーで加工します。その後、室外機を設置し真空引きなどの作業を行います。すべて終わったら、配管通る穴の隙間をパテで埋めます。ここが開いていると、害虫の侵入経路になります。
⑥試運転
暖房と冷房をそれぞれ10分稼働させて、問題がないか確認します。同時に、ドレンパンに水を流して、きちんと排水されるかもチェックします。エアコンの稼働と排水のどちらにも問題がなければ、設置工事作業終了です。
室内機のトラブル
設置工事のあと、さほど時間をあけずにトラブルが発生することもあります。
1年以内の短期間で発生するトラブルは、設置工事時の施工ミスが原因として考えられます。
代表的なトラブル例を紹介します。
水漏れ
エアコン室内機の水漏れは、フィルターやドレンパンなど内部パーツの掃除不足が原因のパターンが多いです。しかし、設置時の施工ミスによりエアコンが傾いていることもあります。エアコン本体が傾くと、水分を溜める受け皿であるドレンパンにうまく水が溜まらなかったり、排水されないこともあります。排水がきちんと行われていないと、行き場を失った水分が水漏れとして吹き出し口からこぼれます。
冷えない
エアコンが冷えない原因のひとつは、冷媒ガスの不足です。本来、冷媒ガスは室外機と室内機を行き来するだけなので減少しません。しかし、設置時の施工ミスにより冷媒ガスが漏れ出ていることもあります。
落下
据付板の取り付けが緩かったり、ネジの取り付けを数本省略しているなどの理由からエアコンが落下することもあります。
また、家の壁自体が弱いためエアコンの負荷に耐えられない場合もあります。この場合、取り付け前の事前調査で壁の弱さは判明しているはずです。据付板の設置前に、壁側の補強作業を行う必要がありますが、その工程を省略するとエアコンごと壁が破損して落下します。
こうした設置時の施工ミスによるトラブルは、格安で工事を請け負う業者に多く発生しています。工事料金の平均価格を確認のうえ、明確な理由なく格安料金を提示する業者には注意しましょう。
街の修理屋さんでは設置工事もお受けしています。全国各地に多数の拠点があるため、ご連絡いただいた日にお近くの作業員が向かいます。年中無休で対応しておりますので、平日はお仕事が忙しい方も休日にご連絡が可能です。エアコンの設置工事は、税込み5,500円より受け承っております。お見積り・ご相談も無料で対応しております。興味のある方はお電話やメールでお問い合わせくださいね。お待ちしております。
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