エアコンのガス漏れ?簡単チェックポイントと修理方法をプロが徹底解説

「エアコンが冷えないときは、ガス漏れが原因って聞いたけど…どうしたらいいの?」そんなことを思う方は多いでしょう。

エアコンが思う様に冷えないときや「動いているのに、ぬるい風しか出ない!」という時はガス漏れが原因であることは多いんです。

ただし、他にも原因は考えられます。フィルターがつまってしまい、風が弱くなっている等の場合もあります。そのため、必ずしもガス漏れが原因とは限りません。

そこで今回は、下記の内容を解説させていただきますね。

  • ガス漏れ判断のチェックポイント
  • ガス漏れの原因
  • 対処方法

街の修理屋さんでは、全国の工事実績が15万件以上あります。国税庁や日本郵便など、有名企業からも依頼を受けた実績があります。記事の信頼性は、確保されていますよ。ぜひ参考にして、エアコンのトラブル解決に役立ててくださいね。

ガス漏れチェックポイント

配管に霜が付着した状態の室外機

「エアコンをつけたけど、なかなか部屋が冷えない」というトラブルは、暑くなるにつれ増えていきます。

これが、「エアコンから冷風は出ているものの、元々の部屋が暑いため冷えるのに時間がかかる」という問題であれば、エアコンの不具合ではない可能性は高いです。

しかし、エアコンから出る風が冷たくない場合は注意が必要になります。

エアコンの冷房運転のかなめである冷媒ガスが減少している状態の可能性が高いからです。

「エアコンの調子がおかしいな」と思ったら、下記チェックポイントでエアコンの状態を確認してください。

  • エアコンから出る風がぬるい・冷えない
  • 室外機の配管に霜が付着
  • 熱交換器に霜か氷が付着
  • 配管接続部分に石鹼水を塗ると泡ができる

上記すべてにチェックが入れば、確実にガス漏れが発生しています。

4つの内どれか当てはまらないものがある場合も、ガス漏れの発生場所が不明なだけでガス漏れ自体は起きていると考えて良いでしょう。

また、市販のガス漏れ探知機でガス漏れ有無を調べることも可能です。

インターネット通販サイトにて、3,000円~5,000円程度の金額で購入可能です。

ガス漏れの原因は?

本来、冷媒ガスはエアコンの室内機と室外機を行ったり来たりし続けているので外に出る事はありません。自然に増えることはないものですが、減ることもありません。常に設置時の量の冷媒がエアコン内を循環し続けます。

つまり、

冷媒ガスが減少=破損などのトラブルが原因

と考えることができます。

冷媒ガスとは

冷媒ガスとは、圧力によって液体や気体に変化するフロンガスなどのことです。

液体のフロン等が減圧によって気化した時、周囲の熱を奪います。そうして冷たい風を作り、室温を奪うことで部屋の温度を下げます。気体となった冷媒は熱を運ぶため室外機へ流れ、加圧され液体に戻ります。その液体がエアコンの室内機に流れます。つまり、人間の体で例えるならば

冷媒ガス=血液

のようなものです。人間の血液は酸素などを運びますが、エアコンの冷媒の場合は熱を運びます。

人間は、事故による怪我や病気などのトラブルが起こらない限り、血液が外に漏れ出すことはありません。それはエアコンも同じで、理由なく冷媒ガスが外に漏れ出すことはありません。

ガス漏れの起こり方

本来起こるはずのないガス漏れが起きてしまった場合、必ず原因があります。

「古いエアコンは自然にガスが減る物」だと考えている方もいらっしゃいますが、それはないと断言できます。設置から何年も経っている場合、経年劣化等で破損した配管からガスが漏れる事はありますが、破損が無ければガスそのものは減少しません。

冷媒ガスが漏れる原因は、いくつかあります。

  • エアコン設置時の取り付けミス
  • 配管接続部分の変形や破損
  • 故障
  • パルプのパッキンが劣化
  • コンプレッサーの破損
  • 冷媒管の接続部分がひび割れしている
  • 配管の劣化による亀裂

数々の原因が考えられますが、大きく分けると下記3つです。

  • 設置ミス
  • 部品の破損
  • 部品の劣化

設置時の取り付けミス

ご自分でエアコンの設置工事を行った後や、移設した際に配管の取り付けが上手くいかず結果的に冷媒ガスが漏れ出すことがあります。

特に、配管工事の工程の一つである『フレア加工』はプロでも失敗の多い繊細な作業です。業者の中には、不慣れな新人が作業を行い失敗したという例もあります。

フレア加工とは、配管の中にある銅管をラッパ状に広げ、もう一方の銅管とつなげる作業です。この加工は力加減が難しいため、ラッパ状に広げた際水平にならなかったり、バリや割れが生じたり、破損してしまうこともあります。この時に生じた割れ目を放置したことで、後々ガス漏れに発展することもあります。

日々設置工事を行うベテランでも、フレア加工に失敗することがあります。それほど繊細で難しい作業ですので、気軽に挑戦するのはおすすめしません。設置工事はプロに依頼しましょう。

また、ガス漏れ点検の際に配管接続部のひび割れが発覚することもあります。

これは、配管を繋ぐ際に規定外の強さで締め付けたことが原因で、使用しているうちにひび割れへ発展、後のガス漏れ点検で発覚したものと推測されます。

設置工事において配管を繋ぐ際は必ずトレンチクルを使用し、締め付ける強さも数値で指定されています。その数値を超えても逆に少なくてもいけないという規定があります。

こういった細かい作業が生じるため、エアコンの設置は業者に依頼した方が確実です。

また、引っ越しなどによりエアコンを移設する際も同様です。行う作業は新規でのエアコン設置と変わらず、フレア加工などの作業も伴います。そのため、設置は業者に依頼しましょう。

移動・移設による破損

「室外機を掃除するために動かしたら、配管がねじれた」「室外機を移動させようとしたら、室内機との接続部分が壊れた」こういったご相談はよく聞きます。

「壊れた」とすぐに判断して修理依頼に至れば冷媒ガスの漏れも少なく済みますが、壊れた事に気づかないまま使用し続けてしまうこともあります。

接続部分の割れ目から徐々に冷媒ガスが徐々に漏れ出し、時間が経ってから冷媒ガスが減っている状態に気づくということもあります。

経年劣化

部品そのものが、経年劣化により破損することもあります。

特に、購入から10年を超えたエアコンは経年劣化によって部品が破損していることも多くあります。

  • コンプレッサー
  • バルブのパッキン
  • 配管のカバー

対処方法

「ガス漏れしている」と発覚したときに、できる対処はいくつかあります。

それぞれの対処方法を解説します。

設置ミスなら再設置

エアコン取り付けの際のフレア加工失敗が原因であれば、再設置を行い対応します。

問題のある銅管のフレア部分をカットし、再度フレア加工を施します。

再設置を行う場合は、業者へ依頼すると良いでしょう。

破損した部品を修理交換

配管や接続部分の変形や破損の場合、トラブル箇所の部品のみ交換することで問題解決することが可能です。

一部分だけの交換になるので、全体の修理や買い替えに比べ安価に対応できます。

この場合、業者に依頼しても作業料金と部品代のみとなることが多いため、自分で交換作業を行っても業者に依頼しても金額的に大きな差はないでしょう。

買い替えも検討

下記のようなエアコンは、修理や部品交換よりも買い替えをお勧めします。

  • 購入から10年経過している
  • 修理する場所が複数あり、お見積り段階で数万円以上にのぼる
  • 交換する部品が多い
  • コンプレッサーが故障している

これらの場合、修理費用が高額になります。その場合は、いっそ買い替えてしまった方が経済的です。高額な修理費用を支払っても、数か月でまた別の場所が故障する可能性もあります。さらに、購入から10年経過しているエアコンはメーカー保証期間が終了している可能性もあります。保証期間終了後は、交換するパーツが生産終了していることもあります。

エアコンを新規購入した場合は、エアコンの設置工事費用を販売店が負担することもあります。現行のエアコンがある場合は、そのエアコンの状態を問わず下取りサービスを実施していることもあります。

例えば、設置工事費無料サービスが付属した7万円の新品エアコンを購入し、同時に古いエアコンを1万円で下取りしてもらったとします。その場合、プラスマイナス6万円で新しいエアコンを設置することになります。

このような場合を想定しますと、古いエアコンを複数個所修理するより安価になる可能性もあります。

特にコンプレッサーが故障していた場合、修理費用は3万円~となります。点検費用やほかの部品の交換が重なると10万円を超える恐れもあります。

修理や部品の交換が安価か、それとも新品交換が安価になるか、お使いのエアコンの状況によって変わります。

ご自身で判断がつかない場合は、一度お見積りいただくことをお勧めします。

冷媒ガスの対処方法

冷媒ガスはインターネット通販などでも購入できます。そのため、ご自身でガスを補充いただくことも可能です。

ガス漏れの対処方法と合わせて、冷媒ガス補充方法について解説します。

ガス漏れへの対処

トレンチクルなど、専用工具が必要になります。

作業に入る前に準備しておくと良いでしょう。

手順1 ポンプダウン

作業へ入る前に、エアコン室内機の内部に入っている冷媒ガスを一旦室外機へ送り出します。この作業を『ポンプダウン』と呼びます。

ここでポンプダウンを行わないと、内部に溜まっている冷媒ガスが外気へ一気に放出されます。環境汚染へ配慮する観点からも避けた方が良いですが、それ以上に大変危険です。作業者はフロン類を直接浴びることになるうえ、場合によっては爆発の危険性もあります。必ずポンプダウンを行いましょう。

マニホールドゲージ

また、ポンプダウンを行うことで冷媒ガスの減少を防ぎます。ここでポンプダウンを行わないと、大気中に冷媒ガスが放出されるため、エアコン内の冷媒ガスは大幅に減ります。

ポンプダウンの手順はこちらです。

  1. 強制冷房運転で5分以上稼働
  2. プラスドライバーで室外機の側面カバーを開ける
  3. 室外機のバルブキャップをモンキースパナで取り外す
  4. マニホールドゲージで圧力を確認する
  5. チャージポートのバルブキャップを取り外す
  6. サービスポートにマニホールド低圧側ホースを繋ぐ
  7. 六角レンチでスピンドルバルブを閉める
  8. マニホールドゲージが0になったらガス回収完了
  9. 六角レンチで閉め、バルブキャップを取り付ける
  10. 配管をモンキースパナで閉める

手順2 フレア加工

まずはトルクレンチで配管接続部を外します。

次に、パイプカッターで銅管をカットします。

この時、切断面が水平になるよう真っすぐに切ってください。

パイプカッターの刃をゆっくり動かすと、曲がらずに切ることができます。

切り口が水平であることを確認後、フレアツールでフレア加工を施します。

この時、サイズの合ったフレア加工を施してください。

傷や割れ、バリがガス漏れの原因となります。フレア加工後しっかり確認しましょう。

手順3 配管接続

専用のトルクレンチを使用して配管を繋ぎます。

この時、締める強さは規定があります。その規定より強いと変形してしまい、ガス漏れの原因となります。弱いときちんと締まっていない状態となり、ガス漏れが発生します。

手順4 室内機側作業

室外機と同様、室内機の配管もフレア加工を施します。

次に、配管を繋ぎます。こちらも室外機同様、規定通りに締めましょう。

これでガス漏れへの対処は完了です。

しかし、原因が配管接続部以外の個所である場合や、部品の破損だった場合はこの対処方法では不十分です。再びガス漏れが発生する可能性もありますので、業者への点検が必要になります。

冷媒ガス補充方法

ガス漏れへの対処が完了している状態で、ガスが不足している場合は冷媒ガス補充によって冷房が効くようになります。

ここでは冷媒ガスの補充方法について解説します。

まず、真空ポンプで真空引きを行います。

真空ポンプを使用しての作業となりますので、事前に用意をお願い致します。

マニホールドゲージが−0.1MPaになるまで真空引きを行います。時間はおよそ15分ほどです。

気密試験を行い、終わり次第冷媒ガスを再び通します。

これらの作業を行うためには、専用の道具も必要になります。

市販で購入可能な冷媒ガスは、1本14,000円前後です。街の修理屋さんでも、冷媒ガスの補充は8,000円から承っておりますので、ご自身で作業されるより安価に完了します。

また、ガス漏れの原因を確認し対処しなければ、いくらガスを補充しても再びガス不足になります。繰り返し同じトラブルに対処するよりも、一度業者の点検を依頼した方が確実に問題の芽を摘み取ることができます。

街の修理屋さんではエアコンの点検もお受けしています。

全国各地に多数の拠点があるため、ご連絡いただいた日にお近くの作業員が向かいます。

年中無休で対応しておりますので、平日はお仕事が忙しい方も休日にご連絡が可能です。エアコン点検は、5,000円より受け承っております。冷媒ガスの補充は8,000円より承っております。

お見積り・ご相談も無料で対応しております。興味のある方はお電話やメールでお問い合わせくださいね。お待ちしております。

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